99年3月13日(土曜日) 日立港

(今週からノビタさん方式に中見出しを付けることにしました。私の文章は長いからねえ(^^;;;;)

やまがたやさんからカレイ情報Get!!

今週は、稚アユ、カニ、カレイなどを候補としつつ検討したのですが、結局きむさんの「魚が釣りたい」の一言で、稚アユ+カレイコースに決定しました。出発はいつも通り8時です。

まず、パニック仕掛けを買いに、日立フィッシングセンター本店に行きますが、なぜかここには売って無かったので、やまがたやさんに行きます。やまがたやさんでパニック仕掛けと投げ釣りの餌を購入し、ご主人と話したところ、今年はやはりカレイが不調なのだそうです。水温が下がりきらなかったので、沖のカレイが湾内にあまり入ってこなかったとか。この調子だと逆に船釣りのカレイは期待できそうだとのことでした。

ご主人によると、だいたい3年に1回湾内でよく釣れる年があるそうで、それが去年に当るとか。で今年は数が出にくい年だそうです。釣れても痩せていることが多いそうで、先日上がった50cmのマコガレイは1.4キロしかなかったそうです。

第二埠頭はチカ釣り人で大混雑

さて、やまがたやさんを後に、まずは第二埠頭付け根に向かいます。ここはチカ釣りの定番場所です。案の定、数十人がごく狭い範囲に竿を出しています。大半は地元の人のようで、のべ竿にパニック仕掛けを2連または3連にして釣っています。釣れているのは確かにチカのようです。その中にゴウさんを発見しました。ゴウさんもチカ狙いのようです。

ここで、ゴウさんのバケツの中を見せていただくと、3種類の魚がいました。

まず1種類は間違いなく稚アユです。これは背中が青く、唇が厚いのですぐに分かります。2種類目はみんながチカと呼んでいる魚です。一見すると確かに稚アユとは違い、色に透明感があってワカサギやチカにそっくりですが、後で考えるとこれも稚アユのような気もしてきました。周りの人はみなチカと呼んでいましたが・・・・

ちなみに、神奈川県ではこの時期、湾岸での稚アユの釣りが禁止されています。茨城県については不明なのですが、誰かご存知でしたら教えてください。もしかしたら茨城県も禁止されているかもしれません。なぜなら、新聞の釣り情報などでは、全てチカと表現されており、稚アユと書かれた公開情報は見あたらないからです。一部の新聞には「草食性の魚」という記述が見られ、そこからも、名指しをしにくい状況にある魚だということが伺われます。釣り禁止の魚をわざわざ釣りたくは無いですよね。

さて、もう一種類はマスゴです。実際には何の子供だかよく分からないのですが・・・これも遡上する魚ならば本当は釣り禁止なのかもしれませんね。この魚についても情報をお持ちの方はお教え下さい。ごうさんにお願いして写真を撮らせていただきました。ごうさん、ありがとうございました。

さて、本当は第二埠頭でチカ釣りをしてから移動する予定でしたが、人の数がすごい上に、それほど釣れていないので、とりあえず我々はここでの釣りを諦め第五埠頭に行くことにしました。今日は午前中はほとんど潮が動かないので、昼間は稚アユ狙いに徹し、カレイは夕マズメだけの予定です。

第五埠頭の稚アユ釣りは大苦戦

第五埠頭に行ってみると・・・釣り人は全然いません。今週は潮が悪いし、ここ数日の寒波で、我々もカレイは望み薄だとは思っていましたが、他の方々もそう思ったようですね。元々ここはシャコとハゼ以外はほとんど釣れない上に、駐車場から歩く距離が長いので、あまり人気が無いようです。ただ、最近第4埠頭の角に向かって遠投すると大型のカレイが釣れるといううわさを聞きました。真偽は不明ですが・・・・我々がここを選んだのは稚アユを釣るためです、先々週写真を撮りに来たときに稚アユがたくさん泳いでいたので、稚アユ釣りならここもよい選択だと思ったのです。

さて、釣り場到着は11時前頃です。とりあえず投げ竿を一気に5本準備します。何しろほとんど人のいない貸しきり状態ですし、今日はあまり釣れる気がしないので、竿の数で勝負です。(^^;;;; 折角の機会ですから色々な種類の仕掛けを付けて投げ込みます。ただし夕マズメまでは釣れると思っていないので、とりあえず投込んだだけです。今日はきむさんも珍しく4本の竿を出しましたし、私がその後、カレイ釣りでふやけた餌を使って18円仕掛けでシャコ狙いの捨て竿を一つ出したので、二人で10本の竿が並びました。ちょっと壮観でした(^^;;; (ノビタさん、15本も出してないよ〜〜〜(^^;;;;)

さて、稚アユは通常は潮通しのよい堤防の角がポイントなのですが、今日は全く姿が見えません。とりあえず仕掛けをあちこちに沈めて探り釣りをします。すると、ごくまれにポツポツと釣れますが、同じ場所で二度続けては釣れません。どうも小さい群れが動き回っているようです。しばらく闇雲に群れを探し回っていたのですが、行方不明になったので、先週開発したウキ釣り仕掛けにして待つことにしました。投げ釣りの方はほとんど世話をしなかったのですが、餌取りもいないようで餌がなくならない状態です。ただ、11時半ごろ、私が本日最初の釣果を上げます。カレイです!!!・・・でも、サイズは15cm。小型のマコガレイでした。きむさんに「タモいる?」とからかわれつつも、まあ、今日は期待していなかったカレイですから、一応キープします。

しかしこれ以外の私の投げ釣りの釣果は、午前中は過去最大級のヒトデだけでした。きむさんもハゼだけです。ただし、ここのハゼは大きいので、食べがいはあります。角で投げ釣りをしていた方は20cm近い赤ハゼを5〜6匹釣っていました。

きむさん良型アイナメ!!!

さて、お昼時になったので、私は堤防の角に腰を落ち着け、稚アユのウキ釣りをしながらお弁当を食べることにしました。するときむさんが魚を持ってやってきます。

「Gakuさん、釣れたよ。」

「お、アイナメ?クジメ?」

「アイナメだよ。結構いいでしょ。」

「うん。25センチ以上あるね。投げ釣り?」

「そう。久しぶりだから何の当りだか最初はわからなかったよ。」

ということで、今日初のまともな釣果です。早速記念撮影です。で、このアイナメの写真を撮りに行って戻ってくると、稚アユ狙いの浮きが沈んでいます。上げてみると稚アユが5匹釣れていました。これをバケツに移しお昼ご飯を再開です。

さて、お昼を食べていると、遠くから海の様子を眺めつつ一人の釣り人が、可愛い女性を2人連れてやってきます。そうです。ノビタさんです。ノビタさんは今日は南埠頭の先端で、娘さんに稚アユを釣らせつつ、自分はカレイを狙うようです。

「おはようございます。」

「やあ、どうです?」

「稚アユいませんねえ。さっき1回だけ釣れたけど、それだけです。今日は先端ですか?」

「うん。カレイ釣りたいんだよね。Gakuさん達も行きませんか?」

「いやー、もう竿いっぱい出しちゃったし、あそこまで行く元気は無いですよ。我々は今日は稚アユメインですから。ノビタさんがんばってきてください。」

ということで、ノビタさんご一行は南堤防先端に向かわれました。南堤防先端付近は結構人がいますので、混んでそうだったのも行きたくない理由です。ご存知の通り、私はすいているところで竿を沢山出すのが好きなんです。(^^;;;; 当然ながらそういう場所はあまり釣れませんので、釣果は厳しくなりますけどね。(だからすいてるんですよね(^^))

さて、我々は、この後も稚アユの探り釣りに徹します。投げ竿のほうは時々餌の様子を見るために上げてみる程度で、きむさんがハゼをポツポツ。私もシャコ狙いの捨て竿でハゼを1匹釣りました。

ところで、今日は知り合いにたくさん会えた日でした。南堤防からやってきたのはGAMIさんです。

「こんにちは。」

「あっ、こんにちは。」

「釣れます?」

「いやあ、だめですね。小さなカレイ1匹ですよ。きむさんがアイナメ釣ったけど。そっちはどうですか?」

「全然だめ。坊主ですよ。」

「稚アユは釣れてないんですか?」

「先端付近の家族連れが7〜8匹釣ってたけど、それだけです。」

「へー、先端でも釣れてないんだ。」

ということで、稚アユは先端付近もやはり不調のようでした。

カレイ狙いが報われる

さて、3時を過ぎて、そろそろ夕方の勝負に入ろうということで、稚アユ狙いを止め、投げ釣りに集中することにしました。餌を全て付け替え、投げ直します。きむさんには、25センチの良型ドンコが掛かります。きむさんはいつのまにか胴突き仕掛けの身餌でソイ狙いをはじめていました。

4時頃になり、潮も少し動き始めます。そろそろあたりが来ないかとぼんやり竿を見つめていると、1本の竿が突然ガクンと動きます。竿先というより、竿全体が動いたような感じです。慌ててその竿に駆け寄りますが、その後は反応がありません。糸は少し弛んでいるようです。竿をじっと睨んでいるときむさんもやってきました。

「どうしたの?」

「いま、当りがあったようなんだけど・・・」

「じゃあ、合わせてみたら?」

「うん。そうだね。」

ということで、糸ふけを取り、大合わせをかけます。すると、乗りました。間違いなく魚の感触です。

「乗ったよ。でも何かなあ・・・」

「カレイじゃない?」

確かにカレイっぽい引きですが、何度も裏切られているので、なかなか自信が持てません。ただ、アイナメではなさそうです。

「アナゴかもねえ・・・」

と言いつつも期待が膨らみます。手応えは間違いなく大型の魚です。姿をあらわしたのは、待ち望んだマコカレイ。きむさんがタモ入れしてくれ、上がったのは約38センチの良型でした。このカレイ、腹側には砂がたっぷりついており、今日はカレイが全然動いていないことが分かりました。早速記念撮影です。久々の満足サイズですが、結構痩せており、まさに今年のカレイの特徴通りでした。

さあ、時合いだということで、気合が入りますが・・・・気合が入りすぎて右に飛んできむさんの糸と絡んだりして、結構ばたばたしちゃいます。しかし、結局この後は続かず、またしばらくの静寂です。

ノビタさん残念!!

しばらくすると南堤防から一人釣り人が帰ってきます。全然知らない人ですが、釣り人同士だと、気楽に声が懸けられるのがいいところですね。むこうから声をかけられました。

「釣れましたか?」

「ええ、1匹だけですけど。先端はどうですか?」

「先端全体で6匹くらい上がったよ。一番大きいのは45くらいかな。」

「へえ、結構釣れたんですね。」

「一時期にばたばたと釣れたよ。」

これを聞いて、もしかするとノビタさんも釣れたかなあと期待が高まります。その後30分ほどするとノビタさんが戻ってきました。

「どうでした?」

「だめだめ」

「そうですか。6匹釣れたって言うんで、ノビタさんも釣ったかなあって話してたんですよ。」

「うん。ばたばたって続けて釣れるカレーフィーバーがあったんだけど。私のところを飛ばして隣に行っちゃった。一人で3匹釣った人もいたんだけどね。」

「それは残念でしたね。」

「私も掛けたんだけど、なかなか浮かなくて、根ズレで切れちゃった。」

「へえ、なかなか浮かないほどのサイズですか。それは惜しいですね。」

「悔しいから、明日も行こうかな。いい場所取りたいんで、早くいかなくっちゃ。餌も残っちゃったしね。」

ということで、この顛末はノビタさんのHP「ノビタの釣り天国」で見てくださいね。本当に残念でした。

思いがけずラストに1匹追加

さて、今日は家内とあゆみは東京の宝塚を見に行っているので、8時過ぎに土浦駅に迎えに行かなくてはなりません。ということで、6時をめどに片付けをはじめることにしました。既に暗くなり始めています。いつも通り、一番釣れそうも無い竿から順番に片付けていきます。

そして、最後の1本の竿を片付けるため、いつも通り軽くあわせを入れます。すると、魚の感触です。ただし、さっきのカレイよりは相当小さいようです。巻き上げて足元まで寄せましたが、既に周りは真っ暗なので、何が釣れているのか全く分かりません。

「きむさん、ちょっと海面照らしてくれる。魚がついてるみたい。」

「どこ?もっと上げて。」

「ほら、そこ。タモ入れてくれる?」

ということで、海面に現れたのは、またもマコカレイ。今回は30センチほどの型でした。こいつは腹が綺麗だったので、動き回っていたようです。どうもカレイの時合いが来たようですが、時間ですので帰るしかないということで、今日の釣りは終わりにしました。6時30分納竿です。

ちなみに、今日はカレイ仕掛けを3パターン(遊動天秤、フロート付き捨て錘、胴突+固定天秤)で5種類試してみました。つまりカレイ狙いの竿5本は全部違う仕掛けだったのですが、カレイは3匹とも同じパターンの仕掛け(遊動天秤)に掛かりました。先週釣れたのは捨て錘仕掛けだったのですが・・・。どうもカレイの釣り方は難しいですね。潮や時間帯によって釣れる仕掛けが違うのは確実なのですが、どの仕掛けを選ぶのが良いのか、当面試行錯誤を続けるしかないようです。

さて、今日の釣果は、マコカレイ3匹(37.5cm、約30cm、15.5cm)、ハゼ1匹、稚アユ22匹でした。稚アユの一部は小型で色も薄く、第二埠頭で釣れていた「チカ」と呼ばれていたものとそっくりなのですが・・・・稚アユと並べてみるとやはり特徴は稚アユと一致します。うーん、悩むなあ・・・本当にチカらしいチカが釣れるまで、この問題は解決しそうもありません。

30cmのマコカレイは、きむさんのドンコ+ハゼとトレードされました。おかげで久々に美味しい煮付けの材料が揃いました。やっぱりカレイは煮付けだよね。ドンコの肝もまだ大きくて美味しかったです。肝だけならドンコはアンコウやカワハギを越えるかも・・・

稚アユはホイルで塩焼きにして食べました。これも大変美味です。定番はから揚げやテンプラですが、我が家ではダイエットのため、極力油料理は避けています。稚アユの塩焼き、健康に良さそうでしょ?

さて、来週はスキーのためお休みです。元気があれば帰りに小名浜で竿を出すかもしれませんが・・・きむさんの釣行記は別途あるかもしれませんので期待しましょう。再来週はまだ未定です。そろそろ久慈川のセイゴ釣りがしたいし、今年の水温ならイシモチが来ているかもしれません。鹿島のアジも釣れ始めたようだし。やっと釣りシーズンの始まりですね。

では。