99年9月4日(土曜日) 東海村
自然発生型miniOLM?
先週のカンパチ爆釣が忘れられず、今週はイシモチを断念しカンパチ狙いにすることになりました。実は土曜の夜はネブタ祭りの山車が出る「祭りつくば」があるので、夕方からお祭りを見に行くことになっているのです。このため勝負できるのは朝マズメだけ。時間的に遠い鹿島はやめて、高速なら1時間で到着できる東海村に行くことにしました。今回の場所は今まで行ったことの無い場所です。
東京から最終バスで帰り、準備して、つくば発は午前2時です。深夜なので、一般道を使い東海村へ。3時半には釣り場に到着しました。目指した場所に到着してみると、既に先客がいます。そこで、少し離れた場所に荷物を下ろします。そして、まずサビキの準備を始めようとしたところで、声が掛かります。
「Gakuさんじゃないですか?」
「ああ、ノビタさん、おはようございます。」
「こっちに来ませんか。角にいるのはGAMIさんたちですよ。」
「ああ、あれはGAMIさん達だったんですか。」
「うん。もうアジ30匹くらい釣ったらしいよ。」
ノビタさんは今到着したところのようです。ということで、GAMIさんたちの隣に入れてもらうことにしました。
早速ランタンをつけてアジ釣りです。狙いはカンパチなので、小さなアジが欲しいのですが、来るのは15cm近い型ばかりです。仕方が無いので、その中でも小さ目のものをキープしますが、やはり12cm位はあります。このアジを食える大型のカンパチが来るのを期待するしかありません。
朝明るくなった頃に、一時的にアジが入れ食いになります。そして、ナブラが出始めます。みんながいっせいにメタルジグやスキップバニーを投げ始めます。しかし・・・・これはサバのナブラでした。
私はジェット天秤+弓角で、深めの棚を探ります。すると3投目で手応え・・・バラシです。数投後にまた当り、やっとサバが釣れました。やはりここのサバもゴマサバです。
ちょうどこの頃、アジさんも到着です。到着するや否やメタルジグでアジ、サバを釣ります。アジさんは、色々な技を持っていて、いつも釣り方を色々と教えてくださいます。おまけに、新しい釣り方をどんどん開発されているようで、業師という感じでとても参考になります。今日も、メタルジグ+タコベイト(私のタコベイト+メタルジグとは違います。)など、新作が登場していました。
餌がお口に合わないようで・・・
周りが完全に明るくなったので、私ときむさん、そしてノビタさんは、10cm超のアジで泳がせ釣りを開始します。しかし、やはりこのアジでは大きいようで食いません。仕方が無いので、弓角でカンパチを狙って、あちこちに投げますが、これも釣れません。しばらくしてアジさんが叫びます。
「カンパチが来てるよ。」
あわてて駆け寄ると、確かにカンパチが、私の餌のアジを追い掛け回しています。しかし、食いません。アジと遊んでいるだけのようです。結局カンパチはしばらくアジと遊んでどこかに行ってしまいました。これを見ても、餌が大きすぎるのは明白です。しかし小さいアジが釣れないのだから仕方ありません。ともかく餌になる小型の魚を釣るために色々試すことにしました。
ノビタさんとアジさんは、サビキ+メタルジグで、アジを釣りまくります。ノビタさんは、このアジ釣りの名人で、確実に獲物をキャッチする仕事師です。ノビタさんの毎週の釣果を見て、場所がいいのだと思ったら大間違い!!。間違いなく腕の差があります。ノビタさん、アジさんは次々にアジを釣り上げます。その上ノビタさんは、メタルジグでイシモチまで釣ってしまいました。アジさんは業師の本領発揮で、良型のタチウオを釣り上げました。
「いいサイズですねえ。」
「持ってく?」
「え、いいんですか。ありがとうございます。」
このタチウオは私がありがたく頂きました。実は我が家の家内はタチウオが大好きなのです。
GAMIさん一行は、朝からはアジとサバで大忙しです。サバを釣っては、一匹ずつ絞めていたようなのですが、GAMIさん、遂にサバの逆襲を浴びて、血だらけになってしまいました。帰りにコンビニに寄ったら、警察に電話されてしまいそうです(^^;;;;
メジナ!! そして正体不明の大物・・・・(;o;)
さて、私ときむさんもアジとサバは順調に釣れますが、それ以外に釣れません。そこで、小型のメジナを釣って、カンパチの餌にしようと、トリックサビキをやってみることにしました。トリックサビキに餌を付けて、そ〜っと下ろすと・・・1匹目はキタマクラ(先週と同じですね。)、2匹目は15cmほどのオキタナゴ!? 3匹目はクサフグ!!、4匹目はサビハゼ?? と、なかなか餌向きのものが釣れません。でも、ともかく、このサビハゼは餌になっていただくことにしました。
そしてトリックサビキの5匹目!! 何か大きなものが掛かりました。強い引きです。しかし、トリックサビキですから、ハリスは0.6号です。無理は出来ません。ゆっくり上げてみると、どうもメジナのようです。これは抜けないな・・・と苦しんでいると、アジさんが来てタモを組み立ててくださいました。上がったのは25センチほどの口太メジナでした。
結局このメジナが魚を散らしたのか、この後はトリックサビキに魚が掛からなくなりました。仕方が無いので、またアジ狙いに戻ります。アジは釣れませんが、サバは確実に釣れ続けます。
「Gakuさん、これ引いてるよ。」
きむさんが突然呼びます。指差してるのは、サビハゼを餌にした竿です。慌てて駆け寄ると、確かに糸が出てウキが動いています。慌てて竿を持ち、カンパチに備えて緩めてあったドラグを少し絞めます。そして、一気合わせます。すると、すごい勢いの引きこみです。全く抵抗できません。あっという間に絞めたドラグから糸が出ていき、根に入られてしまいました。てっきりカンパチなので、根には入らないから大丈夫と思っていたのが油断でした。根に入った魚はびくともしません。どうも、大型のソイだったようです。仕方が無いので、そのまま放置してきますが、30分後に、竿先がガクンと動いたかと思うとハリス切れで終わりました。
折角の大物を逃してしまい、残念ですが、{油断大敵}を学びました。カンパチだと思いこんでいたのが私の敗因でした。夢よもう一度と、思うのですが、まず餌のサビハゼが釣れません。GAMIさんに、青イソメを一匹貰って、狙ってみたのですが、これに掛かったのはシャコ。結局サビハゼが釣れず、リベンジは今後に持ち越しとなりました。次に来たときは、必ずまた釣りなおしてやるぞと、心に決めました。
きむさんカンパチ!!
さて、8時になり、GAMIさん達は帰り支度を始めます。ノビタさんやアジさんも終わりのようです。角のポイントが空いたので、きむさんは角でサビキ釣りを始め、またもサバを連発します。そして、遂に釣りました。7センチほどの豆アジです。
「やった。これが釣れればカンパチは釣れたようなもんだよね。」
「おお、いいサイズだね。」
きむさん、早速カンパチのアジを付けなおしに行きます。GAMIさん達は、ちょうどこの頃お帰りです。
「それじゃあ、お先に。」
「あ、どうも。またよろしく。」
挨拶をして去っていきます。私はちょうどその時にサバが釣れたので、きむさんのナイフを借りてサバの血抜きをしようと、きむさんの荷物のところに行きます。その瞬間です。きむさんのカンパチ狙いの竿が大きく引き込まれ、竿がガタガタと引かれます。
「来てるよ!!」
アジさんが叫びます。私が慌てて竿に飛びついて押さえます。きむさんの竿には尻手ロープが付いているので、海に落ちることはありませんが、ともかく竿を立て直します。間違いなくカンパチの引きです。すぐにきむさんが駆け寄り竿を受け取ります。結構良い引きで、4号の磯竿が大きく曲がります。
この様子を遠くから見たのか、GAMIさん一行も戻ってきました。きむさんが寄せた竿の先に、間違い無くカンパチが見えました。しかし、このカンパチ、相当強く、なかなか上がってきません。アジさんがタモを準備して待ちますが、なんども抵抗を繰り返します。
しかし、最初からカンパチを狙って準備された4号ハリスですから、そう簡単に切れるものではありません。結局何度かのやり取りの末、浮き上がったところで、アジさんのタモに一発で収まりました。上がったのは40センチのカンパチ。きむさん、遂にカンパチを釣りました。
「やったね。すごい引きだったね。」
「うん。嬉しい。」
「ノビさん、もうちょっと延長してやっていこうか・・・」 と、アジさん
「うーん。悔しいなあ。明日来て、明日こそ釣るぞ!」 と、ノビタさん
「やっぱり、アジのサイズですよ。あのサイズじゃないと食わないんですよ。」
「これで今日はカンパチのお刺身が食えるぞ!!」
実は、今日の夜のお祭りは、江藤家と木村家で一緒に行って、その後我が家で今日の釣果を食べることになっているのです。ですから、きむさんが釣っても、私の口に入ることは確実だったのです。f(^^)
おまけの1匹
これで、今日のドラマはほぼ終わり。GAMIさん達も、ノビタさん・アジさんも帰ります。我々は、一応あの豆アジがいないか探ってみますが、もう釣れません。またサバが釣れます。
そろそろ帰ろうかと話していた頃に、私のカンパチ狙いの竿に豆アジが掛かります。実は、アジが大きすぎてカンパチが釣れない事がわかったので、その竿にオキアミをつけてウキフカセをしていたのです。このチヌ4号針に、7センチほどのアジが掛かりました。不思議なこともあるものです。しかし、折角釣れたアジですから、そのまま付け直して、また放り込んでおきます。
10分後、この竿にカンパチが来ました。きむさんがタモ入れしてくれたのは30センチほどのカンパチです。きむさんのよりだいぶ小さいのですが、きむさんと私と、1匹づつしか釣れなかった豆アジで、それぞれカンパチを確保できたので、大満足です。やはりカンパチは餌の確保が一番のポイントだとつくづく思いました。
結局今日の釣果は、カンパチ1匹、サバ7匹、アジ12匹、メジナ1匹、オキタナゴ1匹、サビハゼ1匹、シャコ1匹、それにアジさんに頂いたタチウオでした。きむさんは、サバ8匹、アジ10匹、それに40cmのカンパチです。
帰りにはサバを数十匹釣っているグループを見ました。また、私のHPの読者と言う方が挨拶してくださいました。この方も豆アジでカンパチを釣ったそうです。
悲しみの日立港
ということで、9時に納竿し帰りました。帰りに、フェンスが出来たと噂の日立港を見に行ってきました。すると、確かに情報通り、第一、第二埠頭にはフェンスとコンクリートブロックの壁が出来て、立ち入ることができなくなっていました。やはり釣り人が増えて様々な問題が発生したのでしょう。また良い釣り場が無くなってしまいました。
フェンスの情報は「釣り場情報」の方に写真を掲載しておきました。このように釣り場がどんどん閉鎖されていくのは悲しいですね。皆さん、ゴミだけはきちんと持って帰るようにしましょうね。
夕方は祭りつくばに行って、両家で夕食にしました。カンパチ、メジナ、アジが刺身に、サバが煮付けになって、美味しい夕食になりました。
ではでは。
この日誌から写真をこれまでのGIFフォーマットではなくJPEGフォーマットに換えました。これは、
1.サーバを換えたのと、インターネットの環境が整ってきたので、通信速度が速まり、GIFのインターレスモードの必要性が減った。
2.殆どのブラウザがjprgフォーマットに対応した。
3.jpegの方がファイル容量が小さくて済む。
ためです。特にデータ量が増えてきたので、3が重要なのです。よろしくご了承下さい。もし問題が出る方がいたら、ぜひお教え下さいね。
ではでは。