2000年5月3日(水曜日) 大東海岸

九十九里調査

今日は千葉の家内の実家に日帰りで里帰りです。で、九十九里の情報収集をしてきました。あまり役に立つ情報はありませんが、ご参考まで。

九十九里の釣り物といえば、やっぱりイシモチですよね。でも、九十九里のイシモチは鹿島より一ヶ月くらい遅れるのが通例です。で、銚子側と大東側の両方から徐々に釣れ始め、最後に片貝が釣れるようになって夏を迎えます。あの広大な浜では、真ん中の水温が一番遅れるのです。面白い自然現象ですよね。

しかし、実家に到着して、「千葉日報」を読むと、片貝港の海開き(29日)に地引網が開催され、イシモチが多数捕獲されたとの事。これは釣れる可能性があります。早速調査に出発です。

片貝港は潮干狩りとサーフィンで満杯

000503p1.jpg (6485 バイト)まずは片貝港です。GWですから、当然港は人であふれています。5割がサーフィン、4割が潮干狩り、1割が釣りといったところでしょうか。イシモチ釣りの人は南堤側にはいませんでした。片貝港のイシモチポイントは、南堤防側に一箇所、北堤防側に1箇所、定番の場所がありますが、北堤防側はサーフィンの車で満杯で入れそうに無かったので偵察をあきらめました。

湾内ではファミリーフィッシングの人を多く見かけました。良型のマハゼがポツポツ釣れていましたが、それ以外は見ることができませんでした。

片貝港で目立ったのが作田川河口の潮干狩りです。ハマグリとアサリとシジミが取れる場所があるようで、多くの人が砂を掘っていました。ハマグリは腰くらいまで水に浸かって籠斯きを使って獲る人に分があるようです。

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000503p3.jpg (8540 バイト)本流側では浚渫が始まっていました。作田川は砂が溜まりやすいので、毎年浚渫が行われます。この浚渫が、根魚が片貝港に居着かない原因といわれていますが、真偽は不明です。

近くの海釣り堀も、さすがにGWだけあって満員でしたが・・・釣れていませんでした。とても釣り堀とは思えない光景ですが・・・

まあ、釣っただけ全てお持ち帰りのシステムですから仕方ないですよね。この釣り堀について詳しいことが知りたい方は、去年の8月14日の釣り日誌を見てくださいね。

一松海岸が死んだ・・・

次に向かったのは、海岸からのイシモチ釣りで有名だった一松海岸です。しかし、なぜか釣り人の姿が見えません。原因はすぐにわかりました。突堤が作られているのです。

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この突堤、当然ながら、砂の流出を止めるための突堤で、実に効果的に機能しているようです。あれだけ急深だった一松海岸が、遠浅の海岸になってしまいました。まあ、地元にとっては、釣り人がくるより、海水浴客やサーファーを呼んだほうがメリットがありますから、仕方の無いことなのでしょうが・・・・・  

突堤の先端に2人だけ釣り人の姿を発見しましたが、以前のように浜に釣り人が並ぶ姿はもう二度と見れそうもありません。

しかし、この突堤のために、きっと別の場所の砂が削られ始めているはずです。そこはイシモチ釣り場になるはず。どなたか、その場所をご存知ありませんか(^^;;;;

大東港はファミリーでいっぱい

000503p5.jpg (10201 バイト)大東港はサヨリで有名な港ですが、この時期はあまり釣りものがありませんよね。港はファミリーフィッシングの人々で満杯状態でしたが、あまり釣果は見られませんでした。

港内を見て回りましたが、小魚以外はあまり魚影も見られませんでした。ただ、カタクチイワシは入っているようでした。まだ群れは小さいようですが、そろそろサビキが楽しめるかも知れませんね。

港の南側にある、イシモチポイントでは、多くの人が竿を出していましたが、ここも当たりは無いようです。濁りの具合はなかなか良く、いかにも釣れそうなのに、ちょっと不思議です。まだ時期が早いのでしょうか・・・・・

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大東海岸でボウズ(^^;;;

さて、最後に大東海岸で実際に釣ってみることにしました。このために、片貝で青イソメを買ってきておいたのです。ちなみに、片貝港の入り口にある港釣具で買ったのですが、良は少ないものの、1パック400円でした。 ちょっとだけ餌が欲しいときには便利ですね(^^)

大東海岸はイシモチとフッコ、それにアイナメで有名な海岸です。特に、イシモチは安全な足場からちょい投げで釣れるので、波の静かな日ならファミリーでも大丈夫です。但し、ちょっとでも荒れると、頭から波をかぶることになるのでご用心(^^)

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まず最初に周りを見まわします。ここでは、どこに釣り座を取っているかで、地元の人かどうかが分かります。実は何箇所か、波が高くても濡れない場所があるのです。

そこに座っていたおじさんに話しかけてみます。

「どうですか?釣れませんか?」

「今日はダメだね。いないよ。昨日はいたんだけどね。」

「そうですか。昨日は釣れたんですか?」

「うん。今日はダメだねえ・・・・」

そう言うと、おじさん、納竿して帰ってしまいました。そこで、私はちゃっかりその場所に入ります。で、釣ってみますが・・・・・全く当たりがありません。イシモチは、いれば食うはずなので、本当にいないのでしょう。周りでも釣れている様子はありません。

しかし、30分後、隣の釣り人が、20センチ弱のイシモチを1匹釣りました。大喜びしているところを見ると、今日初のイシモチのようです。いつからやっていたのかは分かりませんが、この1匹を釣って、3人で帰ってしまいました。それだけ今日は当たりが遠いのでしょう。

私は餌が残っているので、まあだめもとでいいやと、投げ釣りを諦め、イシモチの浮き釣り仕掛けを取り出します。その仕掛けで釣っていると、別のおじさんが話しかけてきました。

「釣れますか?」

「いえ、釣れませんね。さっき、1匹釣れたの見ましたけど。」

「イシモチですよね?」

「そうですよ。」

「浮き釣りをされているので、フッコかと思いましたよ。」

「いえいえ、他の人が全然釣れてないので、ちょっと違うことをしてみただけですよ。フッコにはまだ早いですよね?」

「そうですね。」

ということで、このおじさんから、色々な情報を仕入れました。この方、毎日この場所を見まわりに来ているのだそうです。

その方の情報では、

1.イシモチは今年はまだ釣れていない。そろそろだとは思うが、まだ「釣れた」という話を聞いたことが無い。ちなみに、私は梅雨になってからしかイシモチはやらない。

2.大東港が浅くなって、アイナメが壊滅した。

3.今年は鉛筆サヨリがすごく多くて、これで冬場は楽しんだ。

4.フッコは7月くらいから、電気浮きの青イソメ房掛けで、ここで釣れる。でも、昔に比べると、全然釣れなくなった。

との事でした。

ということで、今回の九十九里イシモチ調査は失敗に終わりました。ポツポツは釣れているようですが、大釣りはまだ見られないようです。でも、きっともうすぐですよね。

ではでは。次の情報は明日かな(^^;;; 実は娘を実家においてきたので、明日迎えに行きます。ついでにどこかの海を見てきますね。