2000年5月13日(土曜日) 鹿島港

釣りが出来れば爆釣??

今週は後半大阪に出張していたので、情報収集はきむさんがしてくれました。しかし、台風がすごく微妙です。きむさんも決めかねている様子です。

筑波到着金曜の夜10時過ぎ。早速インターネットで情報収集をして、きむさんに電話します。

「どう?」

「波は2.5mだね。一日中南風だよ。どうしよう。」

「明日のほうが波は低いかな。南風だから濁りはいいし・・・」

などなど、色々な条件を検討します。行き先の候補は波の高さによって、南浜のイシモチ、日立港久慈川のイシモチ、日立港内の3箇所のいずれかに絞られています。

「明日の回復もそれほど見込めそうに無いね。濁りが強すぎるかもしれないから、南浜の朝マズメ狙いで行こう!!」

結局私の強引な?決断で、朝マズメの南浜イシモチ狙いで出発することにしました。

鹿島到着は1時近くです。この時間だと鹿島釣り餌センターは開いてないので、餌は神栖フィッシングセンターです。

「1箱でいいかなあ・・2箱かなあ・・・」

「僕は2箱買うよ。」

「この条件で釣れれば爆釣だから1箱じゃ足りないよね。でも、波が高くて釣りにならなかったら悲しいしなあ・・・」

と悩みつつも、きむさんも2箱買って南浜に到着です。交差点から一番近い7番の梯子には3台の車が止まっています。

「お、車がいるということは、釣りができるんだね。」

「じゃあ、登ってみてみよう。」

と、登って見ると、確かに釣り人がいます。しかし、相当波は荒く、時々大きな波が来て、堤防根元には波が上がっています。しばらく見ていましたが、釣れてはいないようです。

「それほど好調じゃないね。」

「この波だと浮き釣りは難しいね。ぶっこみでやるなら、人のいない堤防がいいな。」

「そうだね。これならどの堤防でも同じ感じだね。」

ということで、車の止まっていない堤防を探すことにしました。誰もいない堤防は、以外に簡単に見つかりました。その堤防は、多分これまで一度も釣ったことの無い堤防です。早速きむさんと私で堤防の両側に分かれてイシモチを探ります。

スタート好調・・・でも最初だけ

000513p1.jpg (7216 バイト)とりあえず私は浮き釣りを試してみることにしました。きむさんは投げ釣りから入ります。波が荒く、浮きに出る当たりが全く分かりませんが、時折当たっているような気がします。そこで何度か空合わせをしてみます。すると・・・・掛かりました。

上がってきたのは25センチ超の良型イシモチでした。

「きむさん、釣れたよ。」

「お、いるね。」

この一匹で安心感が漂います。この後、きむさんも反対側の投げ釣りで1匹釣ります。しかし、やはり波の高さはちょっと普通ではありません。私は何度か頭から波を被ってしまいます。流れも速く、浮きが全く用を成しません。餌もすぐに千切れてしまいます。その後は全く釣れなくなってしまいました。

1時間後、遂に浮き釣りを諦め、ぶっこみに切り替えます。しかし、ぶっこみにも稀に当たりがあるだけで、魚影は相当薄そうです。

000513p3.jpg (9629 バイト)3時半過ぎには明るくなり始めます。その頃に何人かの釣り人がやってきました。みんな浮き釣りです。

「人が来始めたね。」

「釣れないのにねえ・・・」

「彼らが1匹でも浮き釣りで釣ったら、浮き釣りを再開しよっと。」

と、ずっと観察していたのですが・・・・・誰も釣りません(^^;;;;

明るくなってからは、投げ釣りにも全く当たりが無くなりました。

早々に撤退決定!!

今日はもうダメだ・・・という雰囲気が高まり始めた頃、私の投げ竿に当たりがあります。しかし、イシモチの引きではありません。

「イシモチ?」

000513p2.jpg (6618 バイト)「いや、違うなあ・・・ゴミじゃないかな?」

と思ったのですが、上がってきたのは30cmほどのシタビラメ(クロウシノシタ)でした。この堤防でシタビラメを釣ったのは、97年の6月27日に初めてここで釣りをした時以来3年ぶりです。

しかし、結局これ以降も全く当たりがありません。

「Gakuさん、無駄な抵抗はやめたら(^^)」

「う〜ん、止めるか!!」

ということで、5時過ぎに納竿を決定、5時半には撤退しました。結局二人とも、イソメは1パック使っただけで、まるまる1パックずつ余ってしまいました。

今日の釣果は、私がイシモチ5匹にシタビラメ1匹、きむさんがイシモチ4匹でした。まあ、二人とも、型を見れただけでも良かったという状況でしょう。やはり台風の余波は予想より大きかったですね。

南浜のイシモチも、型が小さくなって、数も出なくなってきたようです。これでしばらく南浜からは撤退します。

来週以降はどうしようかなぁ・・・

ではでは。

コメント

harudanjiさん: 14日の夜、南浜へ行ったんですが、ウネリが高かったですね。
ちょっとだけ投げてみたんですが、仕掛に海草がからまりまくりました。
かなり濁りもあったと思いますが、台風の余波だったんですね。
早々に鹿島港内に戻り、サビキで小アジを5匹釣る事が出来ました。
ところで、アオイソメを1週間持たせるにはどうしたらいいんでしょうか?
以前、冷蔵庫の野菜室に入れておいたら、ほとんど腐ってました。(最初から生きが悪かったのかも?)
私はいつも、「もったいないなあ」と思いつつ、放流してくるんです。

Gaku:台風のおかげで湾内にアジが入ってきたかな? 青イソメですが、私は使いかけのものは生かすのが難しいので捨てます。手をつけてない場合は、乾燥しないようにビニール袋に密封して、冷蔵庫の野菜室に入れておきます。一週間もつかどうかは、青イソメの生きの良さ次第です。常温の水槽で餌を飼っている量販店の餌は、もともと弱っているので、一週間もたすのは難しいですよね。

M・Tさん: 台風1号は過去本土に直接影響を与えたことはないそうですが 我々釣師には たとえ遠方であっても 高波の影響を受けますね。台風の波は 時に 躍動して巨大になりますから 恐ろしい。13(土)朝7時頃?某堤防20番で釣りをしていた人が 波を受け 転落しました。たとえ堤防上にあがってきた波 が 膝くらいであっても 滑って 尻もちをついてしまうと ズルズルともっていかれます。 ロープを投げ 6人がかりで 助けあげたそうです。周りに人がいなかったら どうなったでしょうか。これまで 某堤防から 60人以上の釣師が 天国に旅立っています。

Gaku:あの日の波はうねりが入っていたので、時々大きな波が来て大変でしたよね。我々も、台風はどんどん遠ざかっているのだから大丈夫だと過信していましたが、朝になるにつれ波が高くなって、ちょっと意外でした。自然は予想できない動きをしますね。
落ちた方、助かって本当に良かったと思いますが、周りに人がいなかったらと思うとぞっとしますね。

きむさん:あの天候と波のなかで某提に釣行した人が居るとは驚きです。行きは大丈夫でも気象状況の悪化、潮位の変化によって帰ることができなくなる可能性もあります。せっかく来たからには釣りをしたい、という気持ちは嫌と言うほどわかりますが、現場で少しでも「大丈夫かな?」と考えてしまう様な状況で有れば、すぐに安全な場所まで撤退あるいは釣行を中止出来るだけの強い意思と勇気を釣り人には持って欲しい物です。「ここまでなら大丈夫だろう」という判断ができるのは、それこそ何十年と通ったベテランのみ可能な事と思います。

アジのタタキさん: 某堤20番で落とされたそうですね。あそこは2mの波でも冠水しますよ。前日の天気予報の 波・うねり 2.5メートルでは危険です。台風が通過して晴天でも2日間は近付けません。
台風がはるか太平洋上でも房総半島沖より東に進むとうねり(土用波)が回り込みます。
台風でなくても三陸沖の低気圧は悪さをします。また浅瀬では波の高さは倍加します。
中門付近でも落されますので、決して気を抜かないで下さい。この条件は南浜、東電温排水口、 北新堤とも皆同じです。これから回遊魚の季節では、波静かな湾内で大漁ということも多いので 決して無理をしないことです。気がつかないかもしれませんが5月、6月は雷にも注意です。
カーボンの竿は’集雷針’ですから。

Gaku:アジのタタキさん、貴重なコメント、ありがとうございました。私も最近だいぶ観察をして、波に弱い場所をかなり特定でいるようになりました。意外な場所が波に弱いですね。驚きです。南浜は年々浅くなって波に弱くなってきました。

hiehieさん: M・Tさんのお話は、あまりにも生々しくて読んでいてぞっとしました。釣りの話じゃなくて恐縮な んですが、若かりし頃サーフィンをやっていた時代がありまして、家が大阪だったものですから和歌 山や伊勢方面によく遠征しておりました。特に台風明けは、相当パワーのある波が来ることが多く、 天気予報を見て満潮狙いでよく出かけていったものです。その中でも、本土に上陸することなく太平 洋上で東に逃げて行く台風は、翌日相当大きな波をともなう場合が多かった記憶があります。何回も 波に揉まれて、波の怖さは身をもって経験したつもりです。20年前のことではありますが、脳裏の 片隅にこびりついていた恐怖が甦ってきた気がして、思わず報告させて頂きました。

Gaku:私の知り合いで、この土曜にサーフィンをして、うねりで事故って怪我をして足を13針縫った人がいます。釣りもサーフィンも無理をしないことが鉄則ですよね。皆さんも気をつけてくださいね。