2000年10月21日(土曜日) 鹿嶋港

リハビリはゆっくりと

さて、FFつくばも閉鎖し、仕事の山もやっと越え、3週間ぶりに釣りに行くことにしました。しかし、まだ仕事の疲れが残っていて、体力が無いので、いつものような無理は出来ません。目覚ましをかけても起きる事が出来そうもなかったので、結局あゆみと一緒に朝起きて、8時に出発することにしました。

「あゆみ、今から釣り行って来るね。おもえも行く?」

「え〜〜学校だよ。今日は新聞作りがあるから休めないよ。今日は何釣ってくるの。」

「今日はカワハギだよ。」

「いいねえ。カワハギの肝合え食べたい。絶対釣ってきてね。」

「釣れるといいねえ。」

ということで、出発です。鹿嶋釣り餌センターで、青イソメと赤イソメを買います。某堤防根元到着は9時半頃でした。

堤防根元には、すごい車の数です。これは相当の混雑が予想されます。でも、今日はカワハギなので、混雑してても大丈夫だからいいやと、乗り込みます。

しかし、やはり体力不足です。自転車が進みません。おまけに、途中でチェーンが切れて、押していく羽目になりました。堤防上は予想通り、大混雑です。ウスバハギのギャング釣りが多く、あとは籠釣りと浮き釣りです。どこまで行っても入る場所が無いほど込んでいます。ウスバハギはまだ沢山いて、産卵の始まったクラゲを突付いて食べていました。ギャング釣りの人は、そのウスバを見つけて引っ掛けるのです。釣りとしては楽しくないので、まあ、漁と呼んだ方がいいかもしれませんね。

いつもの釣場のだいぶ手前まできたところで、前方が激混みになりました。これ以上進んでも、絶対入る場所がなさそうです。体力が無くて疲れたこともあり、その場で休憩がてら釣り始めることにしました。結局釣り始めは10時過ぎでした。

最初の獲物はウマズラ

さて、今日はカワハギ釣りですから、とりあえずいつもの餌付きサビキです。適当に投げ込むと、すぐに引きがあり、釣れました。ウマズラハギです。ウマズラもカワハギと遜色なく美味しいので大歓迎です。すぐに2匹目も釣れます。しかし、そこで打ち止めです。多くの場合カワハギは同じ場所で2匹くらい釣れると学習して釣れなくなることが多いのですが、ここも同じでした。その後はフグばかりです。フグも学習してくれると嬉しいのですが・・・・

001021p1.jpg (10822 バイト)しかし、他の場所に移る気力もありません。海は時折少し高い波が来ますが、天気もよく快適です。スナメリのペアが悠々と泳いでいくのも見ました。

しばらくぼんやりそこで釣っていると、takameguさんが来ました。

「こんにちは。」

「あ、こんにちは。もう帰りですか。どうでした?」

「朝はあの辺でソウダガツオが入れ食いでしたよ。」

「MTさんはどこかにいらっしゃいます?」

「あっちでカワハギ釣ってましたよ。10匹以上釣ってたんじゃないかな。」

「へ〜〜、それはすごいや。」

今日はMTさんはじめ、常連の方々に会うのが一番の目的ですから、これを聞いて、早速MTさんのところに行くことにしました。

みなさんとカワハギ釣り

到着してみると、MTさんとNTさんがカワハギを狙っています。

「こんにちは。どうですか?」

「やあ、来ましたね。今日はカワハギが釣れてるよ。」

と見せていただいたクーラーの中には、カワハギが沢山入っています。大型のシマダイも何匹かいました。

「これはすごいですね。私もやろう。」

ということで、カワハギ釣り開始です。

この場所でのカワハギはへち釣りです。当たりは多いのですが、なかなか乗らない、カワハギ独特の楽しさがある釣りです。

「なかなか乗らないよ。難しいよね。」

「そうですよね。この釣りは、私もあゆみにかなわないんですよ。」

「へ〜、子供って、敏感なのかねえ。」

「それもあるとおもいますけど、すぐに上げようとするから、空合わせが多いんですよね。」

「そうだね。子供はすぐ上げるよね。あれがいいんだねえ。」

などと話しながら、カワハギ狙いです。こうしているうちに、疲れも段々と無くなり、釣りが楽しくなってきました。やっぱり私には釣りが一番の薬のようです。

1匹目は、割とすぐ来ました。りっぱな本カワハギです。5分後に2匹目が釣れます。 しかし・・・・やはり2匹で打ち止めです。おまけに、仕掛けを根掛かりで失ってしまいます。今日はカワハギ仕掛けは市販品を1組しか持ってこなかったので、カワハギ釣りを続けるには仕掛けを作らなくては駄目です。でも、とりあえず2匹は釣って肝和えは確保したので、気分転換に久しぶりに投げ釣りをしてみることにしました。

キス入れ食い

投げ釣りの方も、仕掛けを作る余裕が無かったので、上州屋18円仕掛け(12号流線針)です。とりあえずNTさんの近くで、闇雲に遠投してみます。カレイでも釣れるといいな・・・と思いながら着底を待ち、糸ふけを取っていると・・・・突然当たりが来ます。

「あれ? 何か当たった。」

「え?ほんと?」

「多分キスです。キスの当たりでした。」

と言いながら巻き上げると、やはりキスでした。20センチ近い良型です。

その後も、当たりが頻発します。しかし、さすがに12号の流線針ではキスには大きすぎるようで、なかなか乗りません。そこで、9号の針に換えることにしました。もちろん(^^)上州屋18円仕掛けです。本当は7号の針がちょうど良いのですが、今日持ってきていた一番小さい針が9号だったのです。

ここからキスの入れ食いが始まります。着底してサビくと、100%当たりがあります。稀に乗らないこともありますが、ダブルで乗ることもあります。久々にキスの強い当たりを楽しみました。

しかし、キスは、我が家ではそれほど人気のある魚ではないので、数匹釣ったところで止めることにしました。

で、カワハギ仕掛けを作ります。苦節10分??やっと仕掛けが出来たので、またカワハギ釣りに戻ったのですが、今度はなかなか釣れません。何とか1匹釣ったものの、次はシマダイでした。でも、このシマダイ、25センチ前後とサイズが良かったのでキープです。この後もシマダイばかりになります。

ちょうどこの頃、MTさんは別の場所に移動していかれました。暫くして、NTさんも帰るようです。私も結局また根掛かりで仕掛けを失ったので、戻ることにしました。

ソウダガツオ入れ食い

もどる途中、MTさんを発見します。バケツの中には山のようにソウダガツオが入っています。

001021p2.jpg (10446 バイト)「いかがですか? ウスバハギは来ました?」

「さっき来たんだけど、逃がした。今はソウダが来てるよ。」

「へえ、私もやってみよう。」

私はソウダガツオを釣ったことが無かったので、ちょっと興味があります。で、早速投げサビキの準備をします。回りでもソウダガツオがどんどん釣れています。多分マルソウダのようなので、お土産としてはいまいちですが、釣りとしては楽しそうです。私も第一投げを投げ込みます。しかし・・・・浮きが立ちません。変だな・・・・と思ったら、既に釣れていました。ソウダガツオです。

このソウダガツオ、相当大きな群れのようで、入れ食い状態です。ただ、すごく暴れるので、毎回サビキがぐちゃぐちゃになって、手返しに手間取ります。時々上げてくる途中で外れますが、いくらでも釣れるので、全然惜しくありません。一度に二匹かかったときは3号の磯竿が折れるかと思いました。

001021p3.jpg (20448 バイト)MTさんは、ついにクーラーに魚が入らなくなり、打ち止めです。左の写真をご覧下さい。

「入らなくなるほど釣っちゃいかんなあ」

とMTさんの反省の弁(^^)でした。

私の方も、あっという間に4匹のソウダを釣ったので、もうソウダはいりません。そこで、浮き下とポイントを変えて、何か別のものは・・・と思ったのですが、他の物はフグ以外釣れず、4時ころ納竿としました。

帰りは自転車を押して帰ったので、結構時間がかかりました。でも、久々に海に来て、気分が爽快になりました。

ところで、帰り際、ゴンズイの死体を発見しました。鹿嶋にはいるはずとは思っていましたが、この目で見たのは初めてです。やはりゴンズイまでいました。

自宅に帰ったのは7時頃でした。今日は家内がいないので、あゆみと二人で食事です。

「パパ、今日は何が釣れたの?」

「予定通りカワハギ釣れたよ。それに大きなシマダイと、キスとソウダガツオも釣れたよ。」

「すごいじゃん。じゃあ、カワハギは肝和えね。キスとカツオも刺身にして。」

「シマダイも刺身にしようね。でもカツオはマルソウダだから、生で食べると中毒するよ。」001021p4.jpg (21056 バイト)

「え〜〜〜、刺身がいいのに。大丈夫だよ〜〜」

「駄目だよ。図鑑にも書いてあるよ。」

と言いつつ、図鑑を確かめると・・・なんと、釣ってきたのはヒラソウダでした。やはり初めての魚はよく分かっていませんね。ヒラソウダなら、もっと釣ってくればよかったと思っても、後の祭りです。ということで、今日の釣果は、ヒラソウダ4、カワハギ3、ウマズラ3、シマダイ(キープ)2、キス9、ササノハベラ1でした。

「これ、ヒラソウダだった。刺身で食べれるよ。」

「ほら言った通りでしょ。やったね。今日は刺身尽くしだ。」

ということで、カツオ1匹、キス3匹、シマダイ1匹、とカワハギを刺身にしました。

久々に美味しい刺身で感激でした。カワハギの肝合えも、シマダイの薄作りも、ヒラソウダの刺身も、キスの糸作りも最高でした。

ではでは。