201411月上旬

今回の狙い

このところ週末になると天候が崩れます。台風が通り過ぎたと思ったのに、強風が残りそうです。

予報を見ても、風は5mを超えそうです。ボート釣りでは風5mが分かれ目で、5mより強いときは出航しないのが普通です。

しかし、風の強さは予測しにくく、天気予報のサイトによって予報が違います。

さらに私は前日飲み会です。朝早くはとても無理です。

とりあえず義弟には、出れるとしても6時以降ということで連絡してありましたが、前日に飲み会が21時に終わったので、義弟にメールします。

「飲み会は終わったので、明日は大丈夫だけど、ちょっと風が強いね。雨も降りそう。 内房なら大丈夫そうだけど。 風が強かったら諦める前提で外房にする?」

すると、即座に義弟から返事があり、外房のカモシ釣りがしたいから外房だそうです。

風がどこまで強くなるかわかりませんが、とりあえず外房に向かい、義弟はカモシでヒラマサ、大鯛狙いで、私はコマセエビでマダイ・イサキ狙いをする計画としました。

風は強いが凪

3時半に起きて4時出発です。外房なので下道を走りますが、途中で道を間違えて10分ほどロスします。

すると義弟からメールです。

「風は強いけど海は凪だよ。」

北風なので外房は湾内が凪になるのです。でも、湾外は強風だろうなと思いながら車を走らせます。

現地到着はちょっと遅れて6:10でした。

到着してみると、やはり結構強い風です。

しかし海は凪です。手漕ぎボートが出航しています。

これなら出ることは出れそうだということで準備します。

この場所は荷物を降ろした後に、車を駐車上に移動したりしなくてはならないので、ちょっと手間取り、ちょうど一時間後の7:10に出航となりました。

釣り場まではトローリングです。私は新品のダイソー100円ルアーで参入しました。

暫く走って。ちょうど湾外に出たところで、これに当たりです。

「何かかかった。止めて」

「え?来たの?  あ、シイラだ。ジャンプしてる。」

掛かったのは一メートルほどのシイラです。

今日は先日買ったばかりの強い竿で対応しているので、寄せるのは簡単です。

暫くは抵抗していたものの、力尽きボートの傍まで寄ってきました。

しかし、このシイラ、上げても処分に困るだけだなあ・・・と悩みます。

そこで、まず写真撮影です。しかし、なかなか写真撮影は難しく、うまくいきません。

右の写真で下の方に緑色のシイラが写っているのが見えるでしょうか。

結局綺麗な写真は撮れませんでした。

仕方ないので、上げてから写真撮影するか・・・ってことで、ハリスを持ってひっぱります。

「タモとって」

と義弟にタモを取ってもらいますが、少し短いので届きません。「悪い、タモ伸ばしてくれる?」

とお願いしているときに、手元のハリスが緩んだ瞬間、シイラは外れて泳いで行ってしまいました。

まあ、上げてもリリースするつもりだったのですが、やはりバラシは悔しいですね。

このバラシが今日の釣りにミソをつけたようです。

沖の釣りは当たり無し

そのまま沖に出て、水深45メートルラインから風に流されつつ釣り開始です。

義弟は念願のカモシ釣り。私はコマセマダイです。

今回自作したコマセマダイ仕掛けは、マダイでなく外道もかかるように枝針を付けています。

全長8mの4本針仕掛けです。大物が掛かってもよいように前の二本は1m程度の間隔でチヌ針、後ろの二本は2メートル以上空けてマダイ針という仕掛けを作ってみました。

しかし、全長8m近い仕掛けに枝針付けると扱いが難しいですね。特にボート上は狭いので、どうしても絡みやすくなります。やはりボートに最適な仕掛けを考えなくてはなりません。

ともかく、この仕掛けで釣り開始です。

沖はやはり風が強く、シーアンカーを入れないと時速3.5km、入れても時速1.5km位で流されます。

徐々に沖に流され、水深80m程度まで到達します。そして、段々と波も高くなってきました。

一時間ほど釣りを続けますが、餌がそのまま戻ってくるので、魚は居ないようです。

波が荒く、風も強くなって鬱陶しいので、義弟のカモシ用のコマセが無くなったのを機に、山陰まで戻ることにしました。

しかし、この戻りが大変でした。

北風で発生した波が、どうしても前から当たるので、ずぶぬれになるのです。

私は今日は天気も悪いので、カッパを着こんでいるし、義弟に操船をお願いして前席に乗ると、ずぶぬれになるのは毎度の事なので、だいぶ慣れましたが、義弟は合羽を着てこなかったようで大変です。

仕方ないので、ゆっくり波を避けつつ戻ることにしました。

途中で、遊漁船団の近くを通ります。

彼らは何を釣っているのでしょうか。

11:30の沖上がりの時間までずっとその場所を動きませんでした。

マダイ・イサキでしょうか。

浅場はフグだらけ

さて、浅場到着は9:00です。

30m程度の根際の浅場でマダイ探し開始です。

この場所で、今日初の当たりが出ます。

しかし小さいあたりで、上がってきたのはベラです。

このベラ、針を飲み込んでいたのでキープすることにしました。

そのまま風に流されると、徐々に深い方に流れ、海底が砂地になります。

その場所まで行くと、あっという間に餌が無くなり、時々針もなくなります。

どうもフグがいるようです。

3本あった枝針を2本とられ、4本針仕掛けは二本針となりました。

今日は仕掛けを2つしか作ってこなかったので、とりあえずこの二本針で頑張ります。

イサキポイントでやっと釣り

9:50頃、もう一度浅場に戻り、根の奥の方まで戻ってから流されることにします。

昔イサキを釣ったポイントの上を通るような流し方です。

この場所で、良い当たりが出ます。

上がってきたのは、マハタでした。

これまで近くで釣れたのは何度か見たのですが、私自身は初のマハタです。

美味しい外道は大歓迎ですね。

しかし、暫く流されると。また海底が砂になり、さらに針が無くなります。

やむなく新しい仕掛けを投入です。

この仕掛けでもう一度根から流すと、今度は小さなあたりです。何だろうなと上げてみると、まだスジの残るイサキの子供でした。

とはいえ、今日狙っていたイサキですから嬉しいですね。

しかし、その後イサキは釣れません。

バラシ連続後リベンジ失敗

さらに移動し、別のイサキポイントに入ります。

雨が降ってきたので、この流しで最後にしようということになりました。

気合を入れて釣り開始です。

すると、大きな当たりで良い引きの魚が掛かりました。

これは大型のイサキかウマズラだなと思いながら巻き上げます。

姿が見えるところまで巻き上げると、やはり良型のウマヅラです。

これをハリスを持って取り込もうとしますが、この時に失敗をします。

今回は、前回から投入した新しい竿を使っていますが、この竿は今までの竿より長いので、今まで通りに巻き上げてボートの上に置こうとすると、竿がはみ出して反対側から落ちそうになるのです。

もっと余裕を持って巻き上げを手前で止めておけばよかったのですが、それに気づかず、なぜ竿が落ちそうになるのかわからずに、その世話に手間取ります。

そうこうしているうちに、ハリスの先から魚は逃げて行ってしまいました。

シイラに続き、今日二匹目の、姿を見たのにバラシ、になってしまいました。

悔しいので、すぐにエサを付け直して投入です。

すると、またいいあたりです。

今回もウマヅラかイサキです。

今度こそ・・・とリールを巻きますが、今回は姿を見る前にばれてしまいました。

この二連続バラシは悔しいですね。これが今日の悪夢でした。

結局このまま砂地地帯に出てしまい、またも針を取られてしまいます。

これで、マダイ・イサキ仕掛けは無くなってしまいました。

ただ、あとで考えてみると、このマダイイサキ仕掛けが大物に欲を出しているので、結構太い針を使っており、これが二連続バラシにつながったような気がします。

やはり魚に合った針を使うことは重要ですね。

義弟はこの流しで良型のイサキと小型のイサキを釣りました。

この流しで終わる約束でしたが、あまりに悔しいので、義弟に頼んで、もう一流しだけすることにしました。

しかし、仕掛けが無いので、アジビシ仕掛けで参入です。

でも、食いません。当たりがあった!! と思ったら、上がってきたのはベラでした。

やはりアジビシ仕掛けではイサキもウマヅラも食わないようです。ハリスが短すぎるのでしょうか。

ここで義弟が良型のウマヅラを釣って、私の代わりにリベンジしてくれました。

結局私の方はあたりの無いまま砂地地帯に流れてしまいました。

仕掛けがダメだから釣れないのであれば、もう一度流しても結果は同じですから、ここで潔く諦めることにしました。

但し、まだコマセも餌も残っています。

そこで、この砂地で針を取るフグの正体を暴いてみることにしました。

フグであればアジビシ仕掛けでも食うはずです。

早速餌をたっぷりつけて、コマセも詰め直して下ろしてみます。

すると、当たりました。針を飲み込まれないように、すぐに合わせて急速に巻き上げます。

上がってきたのは、30センチを超える良型のショウサイフグでした。

これが底に沢山いるようです。

このショウサイフグ、あまりに良型だったので、持って帰って食べようかとも思いましたが、そこはぐっとこらえリリースしました。

これで納竿として戻ります。11:50分納竿でした。

この場所は帰港後のボートの引き上げが大変です。二人掛かりで、何度も荷物を運んだうえで、ボートを引き上げ、片付けました。

帰り道

帰り道、この引き上げに苦労する場所の替りになりそうな場所を探しに行ってみました。

航空写真で可能性がありそうと思った場所でしたが、行ってみると砂浜は無く、駐車スペースもないので、ここから出すのは無理そうです。

ちょっと残念でした。

帰りに、いつもの外房の港によると、いつものメンバーが来ていました。

ここは湾口が西向きなので、波もなく釣りやすそうです。

もう少しして、他で何も釣れなくなったら、ここでアジ釣ってヒラメ釣りを楽しみたいですね。

今日の釣果

結局今日の釣果は、マハタ1匹、イサキ1匹、ササノハベラ2匹、ショウサイフグ一匹(リリース)でした。

基本的に釣果を持って帰らない義弟が良型のウマズラとイサキを釣ってくれたので、お土産には十分でした。

良型イサキは刺身で、マハタとウマズラは鍋で楽しみました。マハタは確かに鍋に最適の食材ですね。美味しかったです。ベラの塩焼もやっぱりおいしかったです。次回のカワハギ釣りではベラも持って帰ろう!!

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