201411月下旬

今回の狙い

この週末は三連休で、天気もよさそうです。でも、私は土曜も月曜も仕事なので、日曜しか出撃のチャンスはありません。

義弟は土曜から内房に泊まりがけで釣りのようで、土曜は友人と二人で出るけど、日曜は一人になるので一緒に出ないかという誘いがありました。 そこで、日曜に出撃する予定を組みます。

義弟はイカ釣りメインのようですが、私はイカ釣りは嫌いなので、深場を提案します。

「水深250m位まで行って、アカムツ狙ってみない?難しいとは思うけど。」

「アカムツいいねえ。じゃあ、深場メインにしよう。」

「エサはサバだから現地調達できるよね。」

「サバ、いないよ。持ってきた方がいいよ。」

「え?サバ、いないの?」

ということで、前日に餌探しです。

スーパーに行くと、サバが売っています。マサバ380円。これは高い・・・ということで、別のスーパーに行くと、ゴマサバ298円を発見。でも、どうしてもゴマサバに298円出す気になれません。

イソメ500円は全く勿体ないと思わないのに、サバ298円が買えないのが釣り人の面白いところですね。結局エサは数か月前の冷凍サバの残りがあることを思いだし、現地調達を前提に出撃することにしました。

連休のボートパラダイス

当日は6時集合の約束でしたが、5:30頃到着です。

既に多くの人が出漁の準備中です。

隣にはポータボートが、その隣にはトレーラーにインフレータブルボートを乗せた人が、さらにその隣には、ヘッドランプでボート組立て中の人がいました。

この方が、もしやブログで有名な方なら挨拶がしたいと近くに行ってみたのですが、どうも違うようなので、挨拶はせずに戻ってきました。

遠くにも、ボート族の一団が見えます。今日も沢山のボート族が出るようですが、それでも釣り場の混雑とは無縁なのが、ボート釣りの良いところですね。

義弟も六時前には到着しました。

今日は義弟のエンジンで出航なので、二馬力セットです。

準備をしていると、右側にカヤックの釣り人が来ました。

「最近何が釣れるんですか?」

「今は一番いい時期なんで、いろいろ釣れるんじゃないですか? 我々は深場とイカねらいですけど。」

「私も、イカがそろそろ釣れるんじゃないかなと思ってきたんですよ。」

「ところで、カヤックって、横に倒れたら、荷物が全部落ちません?」

「ええ、だから倒れても散逸しないように、全部括ってあるんですよ。」

「ああ、そうなんですか。それなら復帰できますね。」

ということで、カヤックの方のノウハウを聞きました。この方はイカポイントにずっといらしたので、イカ狙いに徹していたようです。

カワハギ釣り専門のおじいさんもきて、カワハギ釣りの方法を色々と教えてくれました。ちょっと面白い方法だったので、今度試してみたいですね。

サバは居ないが・・・・

いろいろ話をしていたので、出航は6:30過ぎになりました。

まずは、エサのサバを探して、アジポイントに行きます。

対岸には巡洋艦サイズの海上自衛隊の船がいます。なかなかの迫力です。

水深18メートル程度まで来て、とりあえず魚探に魚影が出たので、竿を出してみます。6:45分です。

義弟はイカ狙いです。

このポイントでは、オキアミ餌に、時折あたりがあり、エサは取られるのですが、乗りません。たぶん小さな魚がエサ取りをしているのでしょう。

イカ釣りの方にもあたりが無いので、ここでの釣りは15分で止め、本命のアジポイントである水深28m位まで移動します。

ポイント到着は7:10分。ここでオキアミコマセを下すと、早速いい当たりで魚がかかります。

結構強い引きなので、サバを期待しますが、サバほど走りません。これはアジかな?と思いながら巻き上げると・・・なんと、鯛でした。

20センチほどの小型ですが、塩焼きにはピッタリサイズですね。

マダイかなと思ったのですが、鰭やエラブタを見るとチダイでした。

7:15

二匹目も、すぐに当たりがあり、乗りました。今度も良い引きですが、ちょっと違う感じです。上がってきたのは、ホウボウでした。(7:20)

この場所、魚探には反応が殆どでないのに、色々と魚がいるようです。

次のあたりはまたよい当たりで、大きめの鯛を期待させます。しかし、これは途中でバレます。

仕掛けを上げてみると、針がなくなっていました。フグだったのか、それとも大型の何かだったのか・・・・残念でした。

しかし、このポイントは、このバラシをすぐに忘れさせてくれます。

次のあたりもよ い当たりです。今度こそサバ・・・・と思ったのですが、上がってきたのは30センチほどのイトヨリダイでした。それも、先日釣ったソコイトヨリではなく、正真正銘のイトヨリダイでした。写真集に追加する魚種が釣れました。

7:31

次はまたタイ。サイズは一匹目と全く同じですが、今度はマダイでした。ここまで、アジ・サバの本命が釣れず、さらに同じ種類の魚も釣れず、全て違う魚です。さすが内房ですね。

7:35

次はついに二匹目のイトヨリダイです。一匹目と同じサイズです。このイトヨリダイを最後に当たりが途絶えます。気がつくと、風でボートが流され、水深20m近くまで浅くなっていました。

7:43

わずか30分でお土産には十分な量の魚が釣れました。

結局サバは釣れませんでしたが、このまま狙っても時間の無駄になりそうだったので、数週間前の冷凍サバで釣ることにして、深場に移動することにしました。

深場で義弟が電池トラブル

今回の深場の狙いはアカムツです。

このあたりにアカムツがいるのは間違いないのですが、釣るのは相当難しいようです。専門で釣っても一日一匹釣れればいいという釣りですから、イカ釣りより難しいですね。

でも、アカムツが釣れなくても深場には色々な魚がいるので楽しそうです。写真集の新種追加にも効果的なので、深場ねらいは楽しみです。

しかし、深場に向かう途中から風が強くなってきました。波も内房にしては相当高くなってきました。ちょっと濡れながら狙ったポイントに到着です。8:25分です。

とりあえず風に流されながら深場釣りです。

古いサバ餌をつけて、糸を出します。水深は230m程度のようですが、糸は300mまで出したところで止めました。アカムツはもっと浅い気もするのですが、斜めに糸が出ているので、どの程度の水深まで達しているのかは不明です。

強い北風で、船がどんどん南に流されるので、シーアンカーを入れましたが、それでも結構流れます。

義弟は、ワーム仕掛けを忘れてきたようで、やむなくエビで釣っています。

しかし、二日目なので、電池が弱っているらしく、電動リールが不調です。

深場で電動リールが不調では釣りになりませんね。

ということで、ここでの釣りは一流しだけで止めて、手巻きで釣れる場所にまでそのまま流されることにしました。

私のサバ餌には、一度当たりがあった気がしたのですが、どうも何もかかっていないような感じなので、そのまま流し、水深が150mを切ったところで巻き上げます。

すると、魚がついていました。ノドグロカサゴと呼ばれる、ユメカサゴです。深場では一般的な魚ですが、美味しいので、嬉しい魚です。

9:08

弟のエビにはアズマハナダイがついてきました。

浅場まで流されて釣り

その後、もう一度、その仕掛けを投入し、水深70m位まで流されたところで、小さな当たりが出ます。

上がってきたのはカナガシラの仲間です。正式名はその場では分かりませんでしたが、帰ってから確認すると、これはカナドでした。

背鰭の第二棘が長く伸びることで区別できるようです。しかしカナガシラ属はいろいろ いるので、覚えるのが大変です。

9:27

浅くなってきたので、一旦大きく湾内側に動くことにしました。10:00です。

そこで義弟は真剣にイカ釣りをしますが、イカは釣れないようです。

私の方も、浅くなってきたので、深場釣りを止め、義弟から昨日の残りの青イソメを貰って、これでキス狙いをしてみることにしました。

このキス狙いの竿に明確な当たりが出ます。

「キスが来たよ」

「本当に?」 

「このあたりはキスだと思うけどなあ」

と言っていたのですが、残念ながら、上がってきたのは良型のクラカケトラギスでし た。

10:33

結局ここではキスは釣れませんでした。波が鬱陶しい状態になってきたので、さらに大きく 湾内の方に戻ることにしました。義弟がイカを目指してのポイント変更です。10:40分に移動開始し、新しいポイントに入ったのは11時でした。

私も、もうお土産は十分なので、イカ釣りに参入することにしました。

イカは釣れない

真面目にイカ釣りに入りますが、釣れません。

2〜3度ポイント変更を繰り返す中で、義弟は知り合いのイカ釣り師を見つけ、近づいて様子を聞きます。

「釣れた?」

「おお、今日は入れ食いだよ」

「え、何匹釣れたの?」

「3匹」

「アオリ?」

「一匹アオリ」

という状況のようです。

3匹で入れ食いってところが、やはりイカ釣りは釣れない釣りなのですね。

その後義弟にも一度だけイカが載ったようですが、途中でばれました。

私には、一度も当たりがありませんでした。

イカ釣り師は、その後大きなあおりを釣って、満足して帰って行きました。

12時過ぎまでイカ釣りを頑張りましたが、結局釣れず、私は途中でイカ釣りに飽きて出したオキアミにクラカケトラギスが一匹掛かっただけでした。

義弟はエギで小型のタコを釣りました。昨日も数匹釣ったようです。真剣にタコ狙いすれば結構釣れそう です。

最後の流しでは、風で流されると自動的に帰港になるポイントを選び、流されながら12:30まで釣って納竿としました。

上がってみると、やはり浜はボート族の山です。

隣の方は、外房でもお会いしたことのある方でした。

今日は小鯛とイトヨリということで、やはり私と同じような釣果です。今日はアジやサバが居なかったようです。

今日の釣果

ということで、今日は赤い魚の日でした。

釣果は、マダイ、チダイ、イトヨリダイ2匹、ホウボウ、カナガシラ、ユメカサゴ、クラカケトラギス2匹(リリース)でした。

写真に写っているアズマハナダイは義弟の釣果です。深いところの魚なので、釣 り上げると救命は不可能ですね。

イトヨリダイとユメカサゴは、霜皮作りの刺身が美味しいので、ホウボウとともに刺身にしました。

イトヨリとホウボウのあらはうしお汁にして、もう一匹のイトヨリダイとカナガシラを、その椀だねとしました。

うしお汁は家内が作りましたが、とってもおいしい上品な味になり、感激でした。

刺身も、とても美味しくて、満足の夕食でした。

あ、鯛は勿論塩焼き で頂きました。

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