20158月中旬

今回の狙い

さて、お盆休みです。小型の台風と、大型台風崩れの低気圧の隙間を狙い釣行です。

今日は午後から雨の予報なので、早朝しかチャンスはありません。ということで、日出と共に出航する計画を立てました。義弟の好きなパターンですが、場所が内房ではきむさんは参加不可能です。

狙いは深場の赤い魚ですが、ブログで知り合った3.5馬力さんが先週30センチ超のアジを沢山釣っていることもあり、アジ釣りもしてみたいところです。

とりあえず、出航と同時にアジの様子を見に行き、その後深場という計画を立てました。

前日は夕方寝て、23時半頃出発。現地には2時前に着きました。早すぎたので、ボートを下ろして、ちょっと休憩です。

義弟も3:30には到着。出航の準備をします。

アジが釣れない

今日の日出は4:50分ころなので、4時には明るくなると思ったのですが、天気が悪いせいで、なかなか明るくなりません。

出航準備を整え、明るくなるのを待ちます。近くでも、ボートが出航を待っています。

30分ほど待ち、やっと空が明るくなってきました。4:35分に出航です。

まずはアジ釣り場に向かいます。途中はトローリングしながら進みます。

アジ釣り場到着は5時前でした。魚探には様々な魚影が写っています。早速釣り開始です。

とりあえず、3.5馬力さんの情報で、空針が良いとのことだったので、ウイリーの空針仕掛けを使ってみます。

しかし、なかなか食いません。

5:15分、やっと最初の当たりです。

ぐいぐいと引きます。

これはアジだと、巻きはじめますが、結構強い引きです。下に潜ります。

ここで失敗に気づきます。アジ釣りを甘く見て、ドラグの調整をしていませんでした。ドラグはカチカチです。

調整しなきゃ、と思った瞬間、仕掛けが根元から切れて、魚は去っていきました。

このバラシが今日の大失敗です。次の仕掛けを出そうと思ったところ、前回の鹿島で仕掛けを消費して、空針で使える仕掛けが無いことが分かりました。

やむなく、アジビシ仕掛けで餌を付けて釣ることにしました。

しかし、これはサバの猛攻にあいます。

5:39

40センチクラスのサバが、次々に掛かります。

義弟のルアー釣りにもサバです。

サバは持ち帰る必要はないのですが、とりあえず深場の身餌用に1匹キープしておきます。

近くでは、イワシのナブラが出ていますが、これも追っているのはサバでしょう。

一度だけイワシが掛かりましたが、取り込む前に落ちました。

この後も暫くサバに悩まされます。一匹は針を飲み込んで救出できなかったので、二匹目のキープとなります。

サバは釣りとしては面白いのですが、サバをこれ以上持ち帰るわけにはいかないので、仕掛けをマダイ一本針仕掛けに替えることにしました。これでアジを狙います。

すると、来ました。サバではないあたりです。

やっとアジが釣れたか・・・と思ったのですが、上がってきたのはソコイトヨリ。

6:11

釣果としては嬉しいのですが、アジを狙っていた気持ちは晴れません。

この後もアジを狙いますが、どうしても釣れず、6:30分、ついにアジは諦めることにしました。

トローリングしながら深場に

「アジは諦めたよ。」

「ゴールデンタイムをアジに使っちゃったね。」

「一匹は釣りたかったなあ。」

「空針仕掛け、一つしか持ってきて無いようじゃダメだよ。」

確かに、この場でのアジ釣り用の仕掛けが無かったのは大失敗でした。

早速ボートを走らせて次の場所に向かいます。

またもトローリングしながら走ります。

時折、私の竿や義弟の竿に当たりがあり、魚が掛かりますが、サバです。

一度、サバの後ろにシイラがついてきて、ルアーにアタックしましたが、食いつきませんでした。

暫く行ったところで、また義弟の竿に当たりです。

「またサバ?」

「サバにしては強いけどねえ。」

「じゃあ、シイラかな。」

「シイラっぽいなあ。」

と巻いていた義弟が急に立ち上がり、やり取りを始めます。

「シイラじゃなかった。」

「え。なに?」

義弟が上げたのは、50センチ超のイナダでした。

6:34

もう回遊魚の時期ですね。立派なイナダでした。

その後は当たりが出ません。

「深場に行こうよ。」

「その前に、イカやりたい」

「え、アオリイカ?夏は釣れないよ。」

「でも、大きいの見たことあるよ。」

「アオリイカは、基本夏頃に産卵して死ぬから、子どもが育つまで無理だよ。」

「そうなんだ。。。」

と言いつつ、義弟は納得していないようです。

とりあえず、イカ釣り場まで行ってみますが、当然のように、誰も釣っていません。

「本当だ。誰もいないね。」

「だって、生物学的に釣れないんだから無理だよ。」

「じゃあ、深場に行こう。」

ということで、今日の本来の目的である深場に向かうことにしました。

狙い通り

深場到着は7:15分。まずは私はオニカサゴを狙い、仕掛けを下ろします。義弟はタイラバです。

仕掛けを着底させ、1メートルほど浮かせます。この場所は根掛かりは少ないので、浮かせなくても大丈夫ですが、錘が地面をこすると、臆病なオニカサゴは逃げそうなので、慎重に底を切ります。

暫くしたところで、当たりが出ます。

竿をあおってみると、間違いなく何かかかっています。

電動リールで慎重に引き上げてみると、ずっと暴れ続けるので、期待のカサゴ系のようです。

上がってきたのはオニカサゴではなく、フサカサゴ・・・・と思ったら、下の針にオニカサゴもついていました。一荷です。

7:36

30センチ弱の、まあまあのサイズです。今日の狙いのオニカサゴが釣れたので、満足です。

フサカサゴの方は、イマイチ種の同定ができないのですが、とりあえずフサカサゴとして写真集に入れておきました。

ちなみに、今日の身餌は実はサバではなく、さんまの切り身です。以前遊漁船の情報を読んでいた時に、「本当はさんまの方が食うんだけど、値段が高いからサバを使ってる」という記述があったのです。

確かに、漁師さんにとっては、サンマは買わなくてはいけないので、お金がかかりますが、サバならいくらでも捕れるので、サバ餌を使うのでしょう。でも、我々からすれば、サバを買うよりサンマを買う方が安いので、事前に身餌を準備するならサンマの方が手軽ですよね。で、その方が釣れるなら、サンマ餌を持って行かざるを得ません。このサンマ、去年買って冷凍しておいた一年物ですが、大丈夫のようです。

このサンマ餌が良かったのか、再度の投入で、またオニカサゴが釣れました。

今回は35センチ近い良型です。

7:59

サンマ餌は大当たりだったようです。

義弟はタイラバでカサゴを釣ります。このカサゴを貰って帰ったのですが、後でよく見たら、白い斑点がはっきりとしていて、縁取りもあるので、ウッカリカサゴのようです。写真集に追加です。

ここでの釣りはこれで満足し、さらに深場に行ってみることにしました。

今年の目標に一歩近づく

8:20分に到着したのは、水深200m超の場所です。今年の目標であるアカムツは、まだ一度も釣ったことがありませんが、アカムツがいてもおかしくない水深です。

ここで、再度サンマ餌を投入です。

風が出て、船が流され始めたので、シーアンカーを入れることにしました。

それでも、糸が斜めに出て行きます。200m糸を出しましたが、底に着いた感触はありません。どの程度下に沈んでいるのかわかりません。

暫くして、この竿に明確な当たりが出ます。ゴツンゴツンという感じです。

この深さで、このあたりは、ちょっと期待できますね。

早速リーリングですが、200m以上出ている糸を巻くのは時間がかかります。早く巻きすぎると、逃げそうなので、手巻きと同じ程度の速さでゆっくりと巻きます。

途中で一度、ふっと軽くなったので、外れたか・・と思いましたが、まだ魚の感触が伝わってきます。

200mの底から上がってきたのはアカムツ・・・ではなく、ムツでした。ムツは鹿島でも小型は釣ったことがありますが、まともなサイズのムツは初めて釣りました。このムツ、このあたりでは、アカムツ、シロムツ(オオメハタ)と並べてクロムツと呼ばれているので、もしかすると本物のクロムツかなと思ったのですが、やはりクロムツではなく、ムツでした。

8:41

三本針の1本目が切られていたので、ここにもムツが掛かっていたのでしょう。群れに当たったようです。

アカムツではありませんでしたが、ムツが釣れたことで、目標に一歩近づいた気がします。

ムツも美味しい魚なので、お土産としても大満足です。

しかし、この巻き上げて精神的に疲れてしまいました。徹夜の疲れも出たようです。私は暫く休憩です。

義弟はタイラバを続けています。一度引き込むあたりがあったようですが、食いちぎられたようです。

サバも時折かかります。サバはどこにでもいるのですね。

いつもの場所でいつもの外道

しばらくして、深場には魚影が少ないので、義弟がタイラバでマダイを狙える場所に行きたいというので、大きく移動することにしました。

今日は11時に上がることにしていたので、最後の一時間勝負です。

私もまた釣りに参加することにしました。

折角なので、マダイが狙えるよう、仕掛けを替え、オキアミ餌です。

すると釣れました。いつもの外道、ヒメです。

10:42

これで私は打ち止めです。

義弟もしばらくして、諦め、納竿としました。11:00です。

海底地形図を作りつつ、ゆっくり出航場所に戻りました。

今日の釣果

ということで、下の写真が今日の釣果です。私の釣果は、オニカサゴ2匹、ムツ2匹、フサカサゴ1匹、ソコイトヨリ1匹、サバ多数(リリース)、ヒメ1匹(リリース)でした。イナダと、真ん中上のウッカリカサゴが義弟の釣果です。

カサゴ3種にムツで、美味しい煮つけの材料がそろいました。

大きいオニカサゴとソコイトヨリは刺身で楽しみました。

 

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