初釣りは貧果なれど良い経験

今週はついに海での進水と初釣りに挑戦です。この時期に使える場所は内房の館山湾しかありません。天候は不安定でしたが、決行してきました。

初釣り準備

海での初釣りに向け、いろいろな艤装を整えました。お盆中に初釣りを狙っていたのですが、残念なことに予定していた出航場所はお盆はお休みとのこと。やむなく土曜に変更予約です。

天候は雨っぽいのですが、天気図を見ると大雨になる可能性は少なそうです。運もありそうですが、できれば出したいところです。

きむさんと相談して、前日に出航を決めます。

今回は、ウエブ仲間の草刈りエンジンさんが、新しくSRM製品仲間となる予定のsaiさんと一緒に出撃とのことで、海上で会う約束をしました。

魚探の設置など、ほぼ完ぺきに準備が整いましたが、唯一の不安はエレキ・電動リール用のサブバッテリーの充電エラーが出たことです。このバッテリーは、今では入手できないシーキングの90a-xというバッテリーですが、納入されたときには充電が不十分だったので、手持ちの充電器で充電しました。しかし、あえて低電流で充電したのが逆に悪かったのか、満充電電圧に達することができず、エラー終了してしまいました。ipilotを接続してバッテリーチェッカーで容量を見ると、一応全てのランプが点灯するので、充電はできているようです。

一応この設備で臨むことにしました。




最後の準備

当日はゆっくり走ったこともあって、現地到着は8時を過ぎます。まずはコンビニに立ち寄りますが、トレーラーをけん引してコンビニに立ち寄るのは初めてです。遠回りして安全策でコンビニに入り、安全な場所に止めて朝食調達です。

そんなこともしているうちに、港に到着は8時半を過ぎてしまいました。草刈りエンジンさんからは、既に海上で待っているとの電話が入っています。

まずは駐車して、出航の手続きです。ここは3000円で出航できます。手続きをして、出港準備です。

今日の準備に残されていたポイントはきむさんの釣り座のロッドホルダーです。

きむさん、100円ショップの部品で、取り付け台を製作してきました。その上に木台を固定し、そこに受け太郎を取り付ける形です。台座が青く見えるのは、プラバンをガンネルに粘着させるために振動吸収用ゲルが挟んであるからです。さらに、この青い台の右には磁石内蔵の仕掛け置きも接続できる構造になっています。

 

ほぼ100円ショップの部品だけで構成されていますが、予想以上にがっちり取り付けられ、いい感じです。これで出港準備OKです。

今回私も新兵器を導入しました。Web仲間の3.5馬力さんが購入してなかなか良さそうなので、欲しくなってしまった、これです。

私は毎年一度は足に日焼け止めを塗り忘れ、膝が真っ赤に焼けて皮が剝げるので、今年はこれを導入することにしました。腕の方は長袖の水着を着ているので大丈夫なのですが、長ズボンの水着ってありませんよね。これは水に濡れても速乾なので便利です。

ネットでいろいろ探して、一番安く売ってた

から購入しました。といっても1300円ですから、結構高いですね。さらに、ここは送料無料は1万800円以上です。この送料無料限度につられて、他にもいろいろ買ってしまいました。それはまた次回以降に!(笑)

このレッグカバー、はき心地も快適でした。



経験を積む一日

さて、準備を整え、出航です。

前回の霞ケ浦と違い、ここのスロープは急なので、トレーラーの後輪タイヤが浸かれば、十分出航できる状態になります。船を押し出すのも簡単でした。

但し、下ろした後にトレーラーの片付けなどで手間取って、結局出航は9時過ぎになりました。

出航してすぐ、岸壁から声をかけられます。

「海上保安庁ですけど、船の検査受けてます?」

「はい、もちろん。受けたばかりですよ。」

「シールは貼ってあります?」

「ええ、ここに」

「あ、確かにありますね。でもシールは外から見えるところに貼らないといけないんですよ。」

「確かにそうですよね。でも、ウエブでこの船の写真見ると、多くの方がここに貼っているので、ここでも見えるからいいのかと思ったんですけど。」

「館山ではそれではだめです。それだと外に貼り換えるようにお願いすることになりますよ。貼り換えてくださいね。」

「了解しました。外に貼り換えておきます。」

ということで、出鼻から海上保安庁さんに捕まってしまいました(笑)

まあ、海上保安庁さんに安全祈願の露払いをしてもらったということで、お目出たいことだと思うことにしましょう。

港を出ると、今日は結構波があります。ゆっくり波をかき分け、草刈りエンジンさんを探して進みます。エンジンの慣らしは、まだ7時間以上する必要があるので、今日は原則4000回転が上限です。

しばらく湾内を探しますが、草刈りエンジンさんを見つけることができないので、ついに電話で場所を教えてもらい、やっと辿り着くことができました。今日はsaiさんとのタンデムで出撃です。

saiさんは今回SRM社のハンマーヘッドを購入されたそうです。まだ受け渡しには時間がかかるようですが、今回はわざわざSRM仲間となった私たちに会いたいということで来てくださいました。

「釣れてますか?」

「全然ダメ、あっちこっち行ったけど、魚がいない。」

「そりゃ困りましたねえ。どうしようか。」

「深場に行きますか?」

「カサゴポイントでも行ってみます。」

ということで、我々はカサゴ狙いに行くことにしました。

草刈りエンジンさんに、我々の姿も撮影していただきました。結構波があるのが分かりますよね。

saiさんとはあまりお話しできず残念でしたが、今後きっとお会いすることもあるでしょうから楽しみです。千葉にSRM仲間が急速に増えそうです。




カサゴ狙いで初釣果

カサゴポイントに到着し、早速カサゴ狙いです。餌は私は以前釣ったミニサバ、きむさんはイカ短メインで臨むことにしました。

二人で投入後、しばらくして、きむさんが上げ始めます。

「何か来た?」

「うん、何か来たよ。」

ということで、きむさんが初釣果です。上がってきたのは小型ながらもオニカサゴでした。

「初投入で初釣果だから、いい感じだね。」

「最初の獲物がオニカサゴはいいね。」

ということで、私も気合が入ります。しばらくして、私の方にも小さなあたりがあります。

「何か当たったけど小さい。」

「姫?」

「そうかもねえ・・・」

と言いながら上げてみると、上がってきたのは小さいながら、ウスメバルの一荷でした。

これで、私も123tomboy初釣果です。きむさんも私も、最初の投入で釣果があったので、幸先の良い初釣りとなりました。

今回私の仕掛けは底から数メートル上を狙っていたので、カサゴには上過ぎたようで、その後もメバルの当たりが続きます。ばらしも多いものの、その後2匹追釣しました。

しかし、カサゴは釣れません。しばらく頑張りましたが、諦めて深場に行ってみることにしました。



深場でいろいろトラブル

とりあえず、水深250m付近に到着です。インナーハルの振動子も静止すれば問題なく底をとってくれます。トータルスキャン振動子の方は、80Hz中心のミディアムCHIRPだけでなく、200Hzの方も、ノイズだらけながら200mの底の反応を取っています。ELITE 7 ti は 5 ti より性能が上がっているのでしょうか。魚探は好調です。

さらに今回のシステムでは、エンジンからNMEA2000経由で情報を取り出してみました。それをlowranceの魚探に表示させてみます。いまのところ、AUTOCONFIGで自動的に表示されるものだけですが、魚探上にエンジン回転数、エンジン温度、オルタネーター出力などが表示されるようになりました。燃料消費量が表示されるとよいのですが、追加センサーを入れないと無理なようです。

ちなみに、水温が27.7と表示されているのは、振動子を水中に入れてないからです。トータルスキャン振動子はゆっくり走る時だけにして、早く走るときは上げることにしたのですが、そのシステムももっと簡単にすることが課題です。

さて、魚探には200mのところにはっきり魚影が写っています。この魚影はシロムツに違いありません。これを狙って仕掛けを投入です。

しかし、ここで電動リールに不調が現れます。電池不足マークです。きむさんの方も、たまに電源が切れてしまうようです。私の方も巻き上げがうまくいきません。

試しにipilotを止めてみると、全く問題なく動きます。ipilotと電動リール電源は、充電がエラーで止まったシーキングのバッテリーです。やはり充電が上手くいってなかったようで、電池が切れ始めているようです。今日は風も強いので、カサゴ釣りでもipilotは相当働いていましたから、電池切れが早かったのでしょう。

結局、巻き上げの際はipilotを切って行うことにしました。

しかし、このipilot停止は別のトラブルを生みます。今日は潮流が速くて、結構流されるうえに、深場なので、きむさんの仕掛けと私の仕掛けがお祭りしてしまいました。久々の大お祭りです。

さらにきむさんのロッドホルダーにも問題が生じました。プレートとガンネルの間を粘着していた耐震ゲルは水分に弱かったようで、海水がかかると粘着力が急激に弱まってグラつき始めたようです。きむさんが次回までに別の粘着方式を検討するようです。

そんなこんなで、この深場では、きむさんがユメカサゴを2匹釣っただけに終わりました。

「今日は深場もダメだね」

「やっぱり新鮮なサバが無いとねえ。サバが釣れないとは思わなかったね。」

「なぜ今日は魚がいないんだろうねえ。」

「最後の砦、馬面ポイントに行ってみる?」

「そうだね。行ってみよう。」

ということで、移動決定です。しかし、ここでまた問題発生。エンジンが掛かりません。

セルが回らないのです。魚探は消えてないので、メインバッテリーは大丈夫です。試しにチルトアップ・シルトダウンを試すと、これも大丈夫。しばらく試行錯誤を繰り返します。

結局エンジンが掛からなかった原因は「ギアがニュートラルに入っていない」ことでした。止めるときにはニュートラルに入れてから止めたので、釣りの途中でレバーに当たって、ニュートラルから動かしてしまったのでしょうね。しかし、それでエンジンが掛からなくなることを忘れていたので、ちょっと焦りました。

無事エンジンが動きましたので、馬面ポイントに移動です。



ipilot電池切れで釣りにならず

馬面ポイントに到着し、群れを見つけ、その上で、ipilotを下ろしてスポットロックします。

その後仕掛けを準備し投入しますが、当たりはありません。

GPS画面を見ると、とっくにポイントから離れています。

このころから風が強くなり、息も絶え絶えのipilotではポジションがキープできないようです。しばらくして、電池切れで完全に止まってしまいました。

ipilotがなくなると、この風では最も有効な武器を失った状態で、勝負になりません。

なんどか群れの上を流してみますが、仕掛けが斜めに出るので、深さが狙えません。そのうち電動リールも完全に死んでしまいました。このバッテリー切れは良い勉強になりました。

今回はポイント捜索もipilotで動きながらでしたし、カサゴ釣りではオートパイロットでゆっくりポイントを動きながら探ったりしましたので、相当ipilotに負担をかけたのは事実です。それに加えて充電が上手くいってなかった可能性も高いですね。とりあえず次回は電動リール用には専用バッテリーを持ち込むことにしたいと思います。

釣りの方は、風で流される速さが早すぎて、全く釣りにならないので、結局14時前に撤退することに決定しました。

帰り道、ちょっとだけ回転数を上げて、滑走させてみましたが、50センチの波のある状態では、飛び跳ねて船が壊れそうな気がしたので、その後は4000回転でゆっくり戻りました。といっても時速15キロは出ているので、今までのボートの1.5倍ですね。スプレーも全く浴びないので、とても快適でした。

帰り道、また海上保安庁の船が近寄ってくるので、止まって待ってたら、途中で方向転換して行ってしまいました。多分遠くから見て、シール貼ってないぞ、って近づいてみたら、朝声をかけた船だとわかった、といった感じでしょうか。

帰航ではフェンダーも使ってみましたが、ここの港は岸壁にパイプが通っているので、フェンダーが役立たずでした。でも、前回同様、トレーラーに乗せるのは簡単でした。

この出航場所は、戻った時に水道を使わせてくれるのが有難いですね。塩水を洗い流し、フラッシングをして片づけました。新しいエンジンはフラッシングでエンジンをかける必要はなく、ホースをつないで水を流すだけなので、これも簡単にできて快適でした。

今日の釣果

ということで、今日の私の釣果は、ウスメバル4匹でした。

自宅に持ち帰ったところ、家内がすぐにおいしい煮つけにしてくれました。

釣果は少なかったものの、初の釣りでの利用で、様々な課題が浮かび上がったので、とても価値の高い第二回進水式でした。まだまだ工夫が必要ですね。

ちなみに、シーキングのバッテリーは、自宅に帰って充電器を繋いでみると、すぐにエラーで止まってしまいます。

そこで充電器のサルフェーション修復モードを使って、バッテリーの修復を図ります。2時間ほど修復したのち、もう一度充電してみると、今度は完全に充電できて、正常に終了しました。これで一安心です。次回使ってみるのが楽しみです。

さて、来週末は釣りに行けるかな? 天候が不安ですね。

 

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初釣りは貧果なれど良い経験” に対して 7 件のコメントがあります

  1. sai より:

    釣行お疲れ様でした。
    保安庁に止められたリ、バッテリー切れ、エンジンが掛からなかったりと大変な釣行でしたね。
    やはり新艇は良いですね!輝きが違います、ゴムボートに乗っているとそんなに感じませんでしたが
    結構波が有り、揺れていたんですね!トレーラブルだと出航場所が限られますが今回草刈りエンジンさんと
    開拓しておきました。(チョット条件付きですが)
    次回お会いした時は話し相手になってください。(笑)
    追記 私達は○ボウズでした(泣)

  2. ステキチ より:

    釣行お疲れ様です!

    自分も日曜日にまったく同じ事(海上保安庁とセルが回らない)やってます(笑)
    バッテリーは災難でしたね。i-pilotも電気がなければ高価な錘とか悲しい事です。
    深海はCHARPが羨ましいです。ホンデックスだとノイズだらけで底だけしかわかりません。

    どうも自分の船はバッテリーを前方に積んだせいかバウヘビーで排水に難ありです。
    いろいろ課題もありますがそれもまた楽しいですね。

    船舶シールお高くて悲しいです…

  3. Gaku より:

    saiさん、コメントありがとうございました。
    今回はいろいろとトラブルがありましたが、それも新艇に慣れるための必須体験ですよね。
    次回以降はかなり改善できると思います。
    今回はあまりお話しできず、申し訳ありませんでした。海上だと、どうしても釣りに心が引かれてしまいますね。
    ぜひ次回はHHで港でお会いしましょう。
    確かに、トレーラブルになると、出航できる場所が減るので、そこは悩みですよね。何とか、他の出航場所を確保したいですね。
    特に、毎月の第一土曜は内外出れないので悩みです。
    では、今後ともよろしくお願いいたします。

  4. Gaku より:

    すてきちさん、こんにちわ。
    やはり日曜日に海上保安庁に止められましたか。保安庁さん、シール剥がして貼り直せば良いって言ってましたけど、やはり奇麗にはできませんか。
    私は今週末トライしてみます。もう少し情報を早く伝えられたら良かったですね。
    確かに、一人乗りで、バッテリーも前だとバウヘビーになりそうですね。
    私は後ろにモーター用、前に電動リール用のバッテリーを配置しようかな、と思ってます。ただ、前のバッテリー、ジャンプしたときに跳ねないか、ちょっと不安です。
    しばらくは試行錯誤ですね~~
    ではでは。

  5. ごとう より:

    こんばんは
    同日、同場所で出てました!
    8時過ぎには出て午後4時頃帰ってきたのでお会い出来ませんでしたね。
    あの港はパイプの所に係留すると金具でハルに傷が付くのでパイプの無いところに係留したら良いですよ。
    2艇ほど係留出来るスペースがあります。
    ただ、2人で出してる人達は係留せずに一人が港内で待機してもう一人がトレーラーを駐車場に止めて来るパターンが多いです。

    釣りの方はこちらも貧果でした~
    ショゴが釣れてるようなんですが探せませんでした。

  6. Gaku より:

    ごとうさん、こんばんわ。
    おお、そうすると、我々の隣に停まっていたトレーラーがごとうさんのだったのですね。
    あそこの堤防、パイプのない場所もあるのですね。なんだかずっとパイプがありそうに思えたので、探しに行かず、結局きむさんに持っててもらって、トレーラーをとりに行きました。まあ、確かに二人なら接岸は不要ですね。
    ipilotが電池切れにならなければ、お会いできたかもしれません。残念でした。
    今週末もまた行く予定です。来週末は土曜がお休みなので悩むところですね。
    いずれにせよ、また次回よろしくお願いします。

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