魚探を注文しました

風が強くて釣りに出れないので、つい物欲に走り、新しい魚探を購入することにしました。折角なので、新機能を持つ魚探を購入したいところです。しかし、色々検討の結果決めた機種が、予想外の事態で購入を諦めることとなり、結局今持っている機種の新型を注文、新機能はおあずけとなりました。

魚探が不調

私の魚探はLowranceです。Lowranceの魚探を最初に買ったのは、ジュネーブから戻ってボート釣りを再開した2013年でした。最初はカワハギ釣りメインだったので、浅いところさえ見れれば良いと、2013年11月にT’s Fortさんから購入したElite-4 DSIは20mが実用限度ですぐに不満になり、2014年3月にBOTTOM HAUSさんからElite-4 HDIを購入。これがメイン魚探になりました。

しかし、この2台は既に現役を引退しています。今使っているのは、2015年9月に米国のWest Marineさんから購入したELITE-4 CHIRP、2016年8月にハワイのWest Marineの店に行って買って持って帰ってきたElite Ti 5、そして、123Tomboy購入時に米国のWMJ Marineさんから購入したElite Ti 7の3台です。

こうやって見てみると、2013年から2017年までは、毎年魚探を購入していますね。2018年には新しい振動子を導入しましたが、2019年は電池を増設しただけで、特に電子装備の高度化はしませんでした。

現在は、運転席に深場用のB258が繋がっているElite Ti 7と、走行中もロストしにくいインナーハルのP79が繋がっているElite-4 Chirpが取り付けられており、きむさん用の魚探として、TotalScan振動子を繋いだElite Ti 5を取り付けています。

しかし、Elite Ti 5はGPSが不調なので、Elite-7 tiがpoint1からNMIA2000経由で得たGPS情報を、さらにNMEA0183を経由して受け取っています。Elite-4 Chirpは地図画像の対応バージョンが古いので、最新の画像が合成できず、時々GPSの時間が合わないこともあり、記録を取るのに苦労します。まあ、4~5年経過しているので、そろそろ買い替え時期ですね。

今年は海に出れる日がなかなか来なかったので、つい電子装備の強化に目が行ってしまいます。釣りに行かないので、ちょっと釣りの資金も余裕があります。そこで、新しい魚探を買って、釣りに行けない鬱憤を払うことにしました。

どの魚探を選ぶか

最近の魚探で話題の機能は前方画像を見る振動子です。ハミンバードの360度画像も面白いのですが、やはり話題はGarminのLiveviewや、LowranceのLiveSightと呼ばれるリアルタイム画像です。GarminのHPに画像があります

これまでの魚探は基本的に真下の一次元画像の積み重ねによる2次元化で、真下の反応以外は過去の反応を見ている状況でした。これに対しLiveシリーズは、振動子をアレイ状に並べてスイープ発信することで、リアルタイムに魚が泳いでいる映像を見ることができます。

この機能が海釣りで使えるのか、興味を持っている方も多いと思いますので、ぜひ導入してみて、ブログのネタにしてみたいと思ったのです。

色々調べてみると、LowranceのLiveSightは評判がイマイチで、Live画像なら、Garminのほうが良さそうです。昔は海釣りの魚探といえばHONDEXとLowranceが多かったのですが、最近は魚のサイズが見えるFURUNOと、コスパの良いGarminが圧倒的な人気ですよね。私もそろそろGarminに乗り換え時期かも・・・と思っています。とりあえず候補は前にもちょっと書きましたが、以下の機種です。

Garmin社の魚探で欲しいのは、下のEchomap Ultraです。10インチで30万円(並行輸入でも20万円近い)です。この機種であればLight Live Scopeという機能が追加499ドルで使えます。

しかし、Garmin社の魚探を使うには、幾つかの問題があります。

① Lowranceで蓄積し、Reefmasterで作成した海底地形図がGarminに移転できるかどうか不明。データは移せそうだが、地図として使うのはかなり難しそう。さらに海底図画像を表示させる方法も不明。(多分HomePortというソフトを使えばできるとは思うのですが・・・)

② 振動子の端子が違うので、これまでの振動子が使えない。特に問題は、深場用のB258の接続。Echomap ultra付属の振動子は深場向けでも50m程度を想定しており、アカムツ狙いの深場では性能が悪そう。まあ、B258振動子の配線は公開されているので、コネクターを購入して自作すれば何とかなるとは思いますが。

③ 小型のほうでも画面が10インチで、さらに相当重そうなので、船への固定方法が難しい。移動時の取り外しに対する耐久性も不明。

④ 消費電力がLowranceの3倍!! 一台で今設置している電池の容量を使い果たしそう。

そして、最大のポイントはLive映像が海で使い物になるのか、そして使う場面があるのか、です。色々とネットで情報を集め、検討を進めます。

その結果、両者のLive機能は海ではせいぜい水深30mまでしか届かず、実用的には20m以下になりそうです。鹿島湾内とか、興津の湾口のアジポイントなどなら使えそうですが、イサキ探しに使うとしても、浅いところに居るイサキの群れにしか対応できない気がします。振動子を取り付ける場所もなかなか難しそうです。

結局悩んだ結果、現状のLive機能は私の釣りには不要という結論になりました。やはりこの機能は浅い湖でバス釣りをする人のための機能ですね。海釣りでの活躍の場は殆ど無さそうです。

そこで、購入機種はLowranceのHDS Liveの7インチ版に決めます。

このHDS Liveの魅力は、ビデオ入力端子があるので、水中カメラを繋いで水中を見れる可能性があることと、Garminには劣るもののLiveSightというリアルタイム3D表示が追加できることです。但し、本体が10万円越える上に、LiveSightの追加にはさらに10万円以上必要です。

とりあえずLiveSightは購入せず、水中カメラからのビデオ入力を試してみるため、ビデオコードやNMEA2000のコード、取り付けるためのRAMマウントなども一緒に注文します。振動子も新型の3in1振動子です。

親切な注意喚起

早速米国のお店に注文です。毎回どこに注文するか、色々ネット検索して検討します。諸事情により、今回注文したお店は非公開にしておきます(笑)

  機種  価格
Lowrance HDS-7 LIVE with Active Imaging 3-in-1 Transom Mount Transducer & C-MAP Pro Chart 000-14416-001$1149.00
Lowrance N2KEXT-6RD 6′ NMEA 2000 Cable 000-0127-53 c49103$38.00
Lowrance N2K-T-Rd T Connector Red NMEA Network 119-79 c30933$25.00
Lowrance Video Adapter Cable for HDS Gen2 000-11010-001 c47582$49.00
RAM Mount 6.25″ X 2″ Rectangle Base with 1″ Ball 48871$12.49
送料$285.00
合計$1558.49

送料が285ドル必要で、合計1558ドルですから、17万円弱の買い物となりました。さらに到着したときに10%の消費税を取られます。それでも日本で買うよりずっと安いのです。

注文した翌日、このお店から驚きのメールが届きます。なんと、LowranceはHDS用の新バージョンソフトで、米国で購入した魚探を米国以外で使用する場合に「このエリアでの使用には無効」という警告メッセージが出るようにしたようです。メッセージが出るだけで使うことは出来るようですが、鬱陶しいですよね。

通常、それぞれの地域に独占販売代理店がある場合、他の地域の販売店は、その地域の人に売ることは出来ません。しかし、このネット通販の発達した時代では、それを販売店に徹底させるのは困難です。日本からの注文は断るように米国内の販売店に強く指導しているメーカー(例えばminn kota)もありますが、Lowranceの場合、販売店が多いので、そこまでは出来ず、やむなく製品が購入エリア以外では使えないようにしたようです。まあ、あちらも商売ですから仕方ないですね。

単に警告メッセージが出るだけならいいかなとも思ったのですが、さらに言語は英語に固定、距離はマイル、深さはフィートでしか表示されないようです。言語はともかく、深さがフィートのみはちょっと不便ですね。

Garminにはその制限は無いようなので、Garminにするか・・・とも思ったのですが、やはり前述の多くの課題が面倒です。買うのを止めようかな・・・と思いつつ他の機種の値段を見ると、普段はなかなか割引にならないLowrance Elite Ti2が割引になっています。Lowranceは、米国内で買う場合、後から割引分が小切手で送られてくるメールリベート方式での割引は良く実施するのですが、これは米国に住んでいないと受け取れないので、購入時から割引になっていないと価値がないのです。

折角親切に教えてくれたお店に、「HDSが駄目なら注文取消し」では申し訳ないと思ったので、今回はLowrance Elite Ti2を購入することにしました。Ti2には今のところHDSのような使用制限は掛かっていないそうです。ただ、次のバージョンアップではかかるかもしれないので、バージョンアップは要注意ですね。

折角割引になっているし、新しい魚探を買った気分を味わいたかったので、サイズを9インチ画面のものにしました。7インチのTiより250ドル高くなりましたが、これまでよりちょっと画面が大きくなります。とはいえ、Elite Ti2にすると、ビデオ機能も使えないので、結局新魚探には新機能はありません。

HDSにするなら、TotalScanより解像度の高い3in1振動子も一緒に注文するつもりでしたが、これも中止しました。この振動子の高精細化も浅いところでしか価値がありませんし、一番効果の出るサイドスキャンはまさに船の上からキャストするバス釣りに価値の高い機能で、我々のようにキャストしない釣りでは殆ど役に立たないのです。

ということで、今回の魚探新装備は、私にとっては画面サイズが大きくなるものの、このブログの読者の皆さんに報告する価値の無いものになってしまいました。

注文は米国ではバカンスの真っ只中、8月1日です。さて、いつ届くかな・・・8月13日に届きました。

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