館山釣り拠点計画(設計変更とオプション)
土地を購入し、家の基本構造も決まりました。これであとは細かな調整に入ります。結果的には予想外のことも起こり、色々と設計を変更することになりました。まあ、最終的には満足いく設計ができたので、良しとしましょう。
日当たり問題
前回までの検討で家の間取りの設計は終了したはずだったのですが、その後も変更が入ります。実際に間取りをコンピュータに入力して設計してみると、北側の居室の一つが、日照不足となり居室として認められなくなると計算結果が出たようです。北側にコンクリートブロックの塀があり、それに近いためということのようですが、実際にはそのブロックの上端は窓の下端よりずっと下にあるので、その壁で日当たりが悪くなることは無さそうです。
これは使っているソフトの設定が違っているかも、とは思ったのですが、元々窓をできるだけ小さくしたいと思っていたので、居室ではなく納戸として、窓を小さくするという提案は大歓迎です。もう一つの部屋も、北側に窓を作ると計算上日照不足になるのでダメで、東側に窓を作ることになりました。これも全く問題ありません。ということで、構造は2LDKですが、建築申請上は1LDK+納戸という構造になります。
ちなみに、窓は断熱を考えると最もエネルギーロスの大きい設備です。勿論、空調や採光のために窓は重要で、建築基準からも居室とするためには一定の窓の大きさが必要なのですが、私は基本的に窓を必要としていません。空調は換気構造がきちんとしているので大丈夫です。ということで、すべての窓は可能な範囲で小さくし、すべて型ガラスで外が見えないタイプにします。さらに、トイレの窓は不要なので、壁にしてもらいます。窓の数が減るので、建築屋さんには美味しいお客ですね。
リビングの掃き出し窓だけは荷物の運び入れに便利なので大きなままですが、ここにはシャッターを付けてもらうことにしました。これは断熱のためではなく防犯のためです。最近強盗事件など、凶悪な押し込みが多いので、防犯を厳重にしておくことにしました。ここの窓以外はすべて縦滑りか横滑り構造なので、侵入しにくいタイプです。

あと、台所の流しは標準仕様だと210㎝の物が入るのですが、それを入れてしまうと冷蔵庫が横に並ばないので、180㎝の少し小さいものを入れてもらうことにしました。このため、標準だとタカラスタンダードのオフェリアが入るのですが、グレーシアに変更になります。ちなみに外にも水栓が標準で設置されています。これ以外は標準仕様で基本設計は終わりです。風呂、洗面、トイレなどもタカラスタンダード、玄関やサッシはYKK APです。
このプランの原型は、楽ちん住宅さんのHPにある、R-02型というプランで、13.31坪(44㎡)1LDKのプランです。HPには、税込み価格で815万円、付帯工事288万円と書いてありますが、1LDKのプランを2LDK(申請上は1LDK+納戸)にして複雑な収納を付けたにもかかわらず、そのままのお値段でここまではできました。
オプション色々
ここからはオプションです。まず、今回の釣り拠点の設置を家内に正当化するための「裏目的」対策です。
FFつくばの時代から私のHPを見ておられる方は今はもう殆どいないとは思いますが、つくば居住時代も、我孫子居住時代も、そして今も、私の職場は自宅からはるかに遠いので、基本的には週末だけ自宅に戻り、平日は職場の傍の下宿的な家に滞在するという単身赴任的な暮らしをしています。で、今も職場の傍に小さな家を借りているのですが、2年前にこの家が耐震性能不足であることが判明し、取り壊すために今年の10月までに退去しなくてはならなくなったのです。このため、この単身赴任用の荷物(冷蔵庫、洗濯機、ベッド、本棚など)を運び出して置いておく場所が必要になりました。
まあ、元々来年3月で現在の職場は完全退職ですから、今の単身赴任用の家を引き払うことは予定されていたのですが、さらに職場にも多くの私物の本があり、退職となると、この本を運び込む場所も必要なのです。この本を自宅に持ち帰ることは家内に強く止められているので、「どこかに「本置き場」が必要だよね」、というのは、家内に釣り拠点の設置を了解してもらう上で大きな説得材料となりました。
この本の置き場のため、釣り拠点に屋根裏部屋を設置してもらいます。建築基準法上は「小屋裏物置等」にあたるもので、ロフトと呼ばれることもありますが、ロフトは居室と一体化しているもので、小屋裏物置は、居室とは別に独立しているものを指します。どちらの場合も天井高が140㎝以内であれば居室面積にはカウントされないので、固定資産税などの面で有利なのです。今回は4.5帖の2つの居室の上の空間を全て小屋裏物置にしてもらうことにしたので、収納部分の上も合わせて10.5帖の収納スペースになります。下の設計図ではロフトとなっているので、今後は分かりやすくロフトと書きます。この家の中で一番広い部屋が、このロフトです。ロフト設置の追加費用は1㎡で38,000円なので、661,200円の追加になりました。

次のオプションは、太陽光発電です。今私が住んでいる家にも太陽光発電は設置してあり、こちらは10年近く前に設置したものですから、買取価格が1kW当たり30円以上なので、十分元が取れ、現状ではプラスになっています。しかし、今は買取価格が下がっているので、今回太陽光発電を載せても、ちゃんとその家に住んで、昼間に電気を使うようにしないと全く元が取れません。別荘利用では元を取るのは難しいのです。蓄電池はまだまだ単価が高いので、蓄電池を入れるとさらに収益性は悪化します。
でも、これは私が趣味で取り付けたいものなので、損得は気にしません。ただ、オール電化にして毎日エコキュートでお湯を沸かすのは、さすがに別荘利用ではもったいないので、オール電化はやめてガスを併用することにしました。ここは都市ガスが来ていないので、プロパンになり、固定費用が高いのですが、当面はこれで暮らしてみるつもりです。
蓄電池については、純正の物は高くて全くコストが見合わないので、とりあえず純正の導入はしません。当面はいわゆるポタ電やEVとの組み合わせを考えています。このあたりのエネルギー工作は私の趣味の一つですので、それについては別途報告します。
太陽光パネルは自宅と同じQCellsを選ぶことにしました。将来的な拡張も考えて、Q.READYという、蓄電池やV2Hの追加できるパワコンにしてもらいました。パワコン能力は5.9kWですが、パネルはちょっとだけ過積載で6.88kW分載せるという提案でした。価格は相場より高かったのですが、これは趣味だからと割り切り、取り付けてもらうことにしました。

一緒にEV用の200V充電コンセントも取り付けて頂くことにしました。数年後に車を買い替えるときに役に立つ予定です。もし上記システムであとからV2Hを取り付けると不要になるのですが、どう考えてもV2Hは高すぎるので、付けることはないでしょう。100万円かけてV2Hのシステム入れるなら、安い蓄電池システムを入れた方が絶対良いと思います。なぜV2Hシステムがあんなに高いのか、不思議です。まあ、補助金効果だとは思いますが。
ちなみに、太陽光の設置をお願いしたら、屋根の角度を変えましょうかという提案を頂きました。標準だと下の図の左側の角度ですが、太陽光を載せる場合、右側の角度にしてくれるそうです。これは標準仕様内での変更なので追加料金はかからないそうで、嬉しいですね。これで冬季の発電が少し効率が良くなるのと、ロフトの天井の高い部分が広がります。

エアコンは2つの居室にそれぞれ取り付け、リビングには付けないことにしました。居室の2台を使えば、リビングも十分冷えるとの目算です。寝るときには部屋にコントロールできる空調が必要なので、居室優先でエアコンを取り付け、一応リビング用にはエアコン位置にコンセントだけ付けて頂きました。
ここまで固まれば後は壁や内装の色を決めて契約です。色決めだけは実物のサンプルを見て決めた方が良いし、私には色を決めるセンスはないので、家内を連れて楽ちん住宅のモデルルームを訪問し、家内に色を決めてもらうことにしました。この色決めは契約と同じタイミングで行うことにしました。
次に続きます