20143月上旬

ボート免許と絡んだ今回の狙い

今私が所有しているインフレータブルボート(いわゆるゴムボート)は、長さ3m以内、出力2馬力以内という、いわゆる免許不要のボートです。

このボートは、車でどこにでも運んで、色々なところから出航できるので、とても手軽で、今後も船検が必要な大きなボートを買うつもりは当面ありません。

でも、港の中のルールである港則法などを知っておかないと、他の船がどういう行動をとるか予測できないし、自分がどうすべきかも分からないことが多いので、春のボートシーズンインを前に船舶操縦士の免許を取ることにしました。

1級と2級の試験があり、違いは学科だけです。学科の内容自体は1級も簡単そうだったのですが、当面1級は必要ないし、5年後の免許更新の際に、更新講習を受ける代わりに、1級試験を受けると便利そうだと思ったので、今回は二級を取ることにしました。

二級は自動車教習所のように認可学校で習う方法と、直接国家試験を受ける方法があり、前者は簡単ですが、値段が高い上に、学科のために2日間拘束されますし、病院で身体検査の証明書を貰う手間がかかります。

後者は安く上がりますが、さすがに実技教習を受けずに実技試験を受けるのは心配ですし、運転方法については、できればどこかできちんと教習を受けておきたい気がします。

ということで、学科だけ国家試験を直接受け、実技教習は教習所で習うというコースを見つけ、これを利用することにしました。

で、この週末は、土浦で二級船舶士の試験でした。試験自体は午前中で終わるので、折角土浦まで行くのだからと、午後は霞ヶ浦で産卵期の禁漁が明けたばかりのワカサギを狙ってみることにしました。

朝方は雨で試験を済ます

試験は朝9時からなので、余裕を持って出発したところ、一時間前に土浦に着きました。この時間にもちょっと釣ってみようと思っていたのですが、残念ながら雨。一応釣り場探しに、車で廻ってみます。すると、新港北側の河口に釣り人が集まっています。試験が終わったら、ここで釣る計画とし、とりあえず試験を受けに戻ります。

二級の学科試験は、最初30分が身体検査(直接受けると身体試験もその場でしてくれるのでお得です)、筆記試験が70分で、多くの方はその後実技試験です。私の場合実技は受けないので筆記だけ。筆記試験は、多分勉強しなくても分かるような常識問題が大半です。

でも、この勉強をしたおかげで、船が掲示している標識や港内での優先順位などが分かり、勉強になりました。

70分の試験時間ですが、結局筆記試験は15分ほどで終わってしまい、30分したところで退出可となったので、そこで提出して出てきました。10:10分です。

さて、釣り場探しです。朝下見で決定した場所に行ってみます。

この場所、朝よりもずっと釣り人が増えています。但し、駐車場がなさそうだったので、ちょっと遠くに止めて、歩いて参入です。

近寄ってみると・・・・皆さん、ヘラブナ釣りのようです。一人として、ワカサギ狙いの人はいません。

この場所はヘラブナ釣りの定番場所なのでしょうか。見ている間にも、結構釣れていました。

両端には、バス釣りのアングラーも来ていましたが、やはり、ヘラ軍団の間には入り難そうです。

河口先端まで行ってみましたが、結局ワカサギ釣りの人は発見することができませんでした。

ここでワカサギ釣りをするのはちょっと無理そうだなと思ったので、別の場所を探すことにしました。

いつもの場所で釣り開始

といっても、霞ヶ浦に土地勘があるわけではありません。霞ヶ浦でワカサギ釣りをしているの見たのは、前回のナマズ釣りの場所だけです。

ということで、結局いつもの場所に行ってみることにしました。

しかし、この場所も釣り人は少ないようです。コイ狙いのぶっこみの人が数人。あとはバス狙いのアングラーです。

でも、一人だけ、筏の周りでワカサギを探り釣りしている人を見つけました。見ていると、一匹釣ります。バケツの中には数匹のワカサギがいます。

近くでコイを釣っていた人も、ワカサギ竿を1本出していました。

「今日はワカサギが釣れねえ。」

「そうですかあ・・・」

「天気悪いからなあ」

「天気が悪いと釣れそうなのに、釣れないんですね。」

「昨日は沢山釣れたらしいけどなあ。」

「そうですか。解禁ですもんね。」

と、周りの状況は厳しそうでしたが、昨日は釣れたという情報と、他に釣り場のあてが無かったので、ここで釣ってみることにしました。

釣り開始は11:00です。

居なくはないが釣れない

さて、まず長い竿を一本作り、餌を付けます。前回までに3号針の仕掛けは全部使ってしまったので、今回は仕掛けは2.5号針で、餌は赤虫です。私は赤虫を使うのは初めてなので、最初は針にどのようにエサを付けてよいのか悩みましたが、段々慣れてくると、簡単にできるようになりました。

筏の傍に入れてみると、水深は2〜3メートルという感じです。前回のチカの事もあり、底狙いです。

すると・・・当たりがあって、釣れました。先週のチカと同じサイズのワカサギです。

やはり、一番下の針にかかってきました。今日も魚は底のようです。

しかし、その後は当たりが出ません。

そこで、もう一本の竿を出すことにしました。

実は、釣り道具箱に仕掛けがもう一組あることを発見したのです。

この仕掛けは昨年一時帰国の際にチカ釣りのために買った仕掛けです。ナイロン糸は紫外線なのでどんどん弱るので、今日使わないと、さすがに来年まで、幹糸0.3号、ハリス0.2号のナイロン糸仕掛けが持つとは思えません。そこで、使ってしまうことにしました。

この二本竿を筏に立てかけ、筏の揺れで餌を動かして誘うという怠慢釣りです。

この釣り方で、ぽつぽつ釣れます。

時折違う魚もかかります。モツゴです。

モツゴも甘露煮にするとおいしいと言われているので、一応キープします。

この頃から、一番下の針に、モツゴが一匹だけ掛かるということが増えます。

一度だけワカサギが4匹一度に掛かりましたが、あとはぽつぽつです。

下針には、こんな魚も掛かりはじめました。ヨシノボリの仲間かなとも思ったのですが、どうもヌマチチブのようです。これはリリースです。

段々釣れなくなったところで、ドラマが・・・

お昼を過ぎると、ワカサギは、段々釣れなくなってきました。モツゴばかりです。

周りでは、アメリカナマズ狙いの人がワカサギ餌で竿を1本出していますが、釣れないようです。まだ早いのでしょうか。

コイ狙いの人は、コンスタントに大型のヘラブナを釣っていましたが、ついに大きなコイを釣りました。40pほどの良型です。

最初にいたワカサギ狙いの人は、寒さに負けてとっくに帰ってしまいました。右の方に一人だけワカサギ狙いの人が来ましたが、釣れていないようです。

暫くして、竿に小さなあたりがあります。この小さなあたりは、大抵一番下の針に小さなモツゴが掛かった当たりなので、またか・・・と思いながら上げようとします。

しかし、重くて上がりません。突然重みが動きます。魚です。

一瞬頭をよぎったのは、サビキに掛かるボラですが、ここは淡水湖ですから、ボラが掛かる筈はありません。しかし、まったくその手応えです。

なんだろうなと思いながらも、0.2号ハリスですから、無理はできません。といって、仕掛けを切られるのも悔しいので、ゆっくり相手して、弱らせることにしました。

但し、タモを持ってきていないので、最後に取り込むのは絶対無理そうです。きょろきょろとしていると、ナマズ狙いの人がタモを持ってきてくれました。

「なんか釣れたのけ?」

「ええ、大きいのがワカサギ仕掛けに掛かっちゃって、仕掛けを守りたいのでタモお借りしていいですか。」

「おお、つかえや。なにかねえ。」

「ヘラブナですかねえ。」

といいながら、ジワジワと岸に寄せますが、大きく抵抗して逃げようとします。

右隣に来ていた、バス釣りのアングラーさんの方に逃げようとしたので、それを引き戻しつつお詫びします。

「すいません。魚はどうでもいいんですけど、仕掛けを回収したいんで、ちょっと手間取ってます。」

「ああ、いいですよ。大きそうですねえ。」

「すれですかねえ。なかなか上がりません。」

でも、掛かったのが運よく長いのべ竿の方だったので、最長に伸ばして竿の弾力を使ってゆっくり寄せます。

一度近くまで来て背中が見えます。やはりフナのようですが・・・・

もう一度寄せてみると・・・・・バスでした。

「おお、バスだねえ。」

「いいサイズだ。」

タモに入ったのは、40センチ弱のオオクチバス(ブラックバス)でした。

これを見て、バス狙いのアングラーさんが

「へえ、こっちはまだ一度もここでバス釣ったことが無いのに」

「まあ、こっちは生き餌ですからねえ。」

「こいつ、モツゴに食いついたんだよ。」

確かに、口にきっちり5m程度の2.5号ワカサギ針が掛かっていました。

「この小さな針で釣ったんですか?」

「ワカサギ仕掛けですからねえ(笑)」

確かに、よく0.2号ハリスで上がったものです。さすが高級のべ竿?ですね。低水温でバスの活性が低かったのも幸いしたようです。

ひと騒ぎして、このブラックバスは、リリースされました。

ワカサギのパターンをつかむ

こんなバスが近くに来ていては、ワカサギがいないのも当然だよなあ・・・と思いながら、ワカサギ釣りに戻ります。

やはり、ワカサギは釣れません。

この頃になると、釣り人もどんどん帰っていき、左右には釣り人が殆どいなくなってしまいました。

日曜にこんなに空いているこの場所は珍しいですね。

まあ、雨の予報で、実際午前中は雨でしたから、ヘラ釣りなどのマニア以外は釣りをあきらめたのでしょう。

夕方にはまた雨が強くなるようなので、この釣りもそろそろ終盤です。

このまま釣れずに終わるかな・・・と思っていたら、また時折ワカサギが釣れるようになってきました。

今度は、どうも一番上の針にかかります。

遊泳層が浅くなったようです。早速仕掛けを短くして、一番上の針が水面下10センチくらいになるように調整して待ちます。

群れで泳いでいるので、20分に一度くらい、群れが来た時だけしか釣れません。しかし、釣れると複数釣れます。

13:00頃には、7匹一度に釣れました。

とはいえ、群れが回ってくるのは、本当に時々で、それ以外の時間はモツゴしかかからなくなりました。

14:00になったら納竿しようと心に決めていたところ、その数分前に群れが来て数匹釣れたので、すっきり止めることができました。

これで、この仕掛けも御用済み・・・と思ったのですが、捨てようとして、ふとチアユ釣りを思い出してしまいました。春の風物詩、稚鮎釣りが残っていました。ということで、仕掛けは再度巻きなおして保存し、納竿としました。

納竿後、バケツをチェックすると、モツゴは10匹程度だったので、これを甘露煮にするのも面倒だなってことで、リリースしました。モツゴは全て元気に生きていました。

今日の釣果

ということで、今日の持ち帰りはワカサギ34匹でした。

サイズは2年生と一年生の二種類でした。

から揚げにして、さっくり頂きました。

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