20142月下旬

今回の狙い

2月は土曜にシンポジウムや海外出張があり、おまけに二週連続の週末の雪で、釣りに行くことができません。しかし、今週末行かないと、2月の釣果が無くなってしまいます。ということで、チカを狙って再度出撃することにしました。

きむさんの情報では、チカは相当渋くなっているとのこと。それなりの釣果を得るには時間がかかるとのことで、現地11時集合で、一日釣る体制です。

餌は前回残った餌、仕掛けも前回の物で、さらに一応サヨリ仕掛けと替え針を持っていくことにしました。

チカの醤油焼き

予定通り、現地には11時前に到着します。きむさんが到着するまで時間がありそうだったので、釣り場を見て回ることにしました。

今日も釣り人は沢山います。

先日釣った岸壁も満員で入れません。

でも・・・・釣れていません。本当に、ぽつぽつといった感じです。

やはり釣れなくなったという情報は正しかったようです。

手前の岸壁では、七輪を囲んで、釣りをしている地元の人たちがいました。

「あまり釣れてませんね」

「ベニサシだと食わねえな。あっちでコマセでやってるやつは釣れてるよ。」

確かに向かい側の堤防では、時々釣れているようです。

「でも、あそこは寒いべ。」

「確かに、風が正面からですねえ。それで釣り人があまりいないんですね。」

「にいちゃん、どうだい、食わないか?」

とおじさんが差し出してくれたのは、焼いたばかりのチカです。

「へえ、釣りながら焼いて食べるんですか。いいですねえ。」

と言いながら、一匹頂くと、とてもおいしい醤油味です。

「うめえだろ。醤油で二度焼きすんだよ。」

「二回焼くんですか。」

「まず素焼きして乾かしてな。で、醤油漬けてまた焼くんだ。」

「へえ、美味しいですねえ。」

「いいだろ。会費払えば、酒も飲み放題だえ」

確かに、日本酒の燗も出来ていました。

「へえ、この釣り最高ですね。」

「会費は3000円だあ(笑)」

とおじさんたちと話をしていると、きむさんが到着しました。

「待ってたよ。あまり空いてないけど、あそこに行く?あそこ、風が正面だから寒いっぽいけど」

「うん、あそこでいいよ。」

ということで、向かい側の堤防で釣ることにしました。港をぐるっと回って堤防に入ります。

到着してみると、やはり風は正面からで釣り難そうです。いつもの竿は止めて、短いのべ竿を使うことにしました。仕掛けも前回使った仕掛けを半分に切って使います。

釣りを開始したのは、11時半頃でした。

確かに渋いが、ぽつぽつ

さて、バケツで水を汲んでみると…完全に雪解け水の冷たさです。海でこの水温だと、魚は何も食わないだろうなという感じです。

餌を付けて投入してみますが・・・・あたりはありません。やはり渋いようです。

きむさんが堤防の外側も釣れるかも、というので、いつもの長い竿で堤防の外側を探ってみるため、半分に切った残りの仕掛けで、もう一本竿を作ります。最初の竿は置き竿です。

2本目の竿を作っていると、置き竿にした1本目に当たりがありました。上がってきたのは確かにチカです。

無事チカが釣れて安心しました。

しかし、なかなか数は出ません。外側は全く釣れないだけでなく、凄く浅いので、すぐに諦め、内側で釣ることにしました。

置き竿にしておいておくと、時々釣れることもあるのですが、多くの場合、下2本の針の餌が無くなって戻ってきます。チカの活性が低く、舐めるようにしか餌を食わないのでしょう。

釣れるのは一番下の針ばかりです。この針、仕掛けを半分にしたあおりで、針から錘までの幹糸が短く、餌の位置は錘の場所と変わらない場所まで下がっています。

この仕掛けを、錘が地面に着いた状態で置き竿にします。この状態では、一番下の針の餌は地面に落ちているはずですが、その針にかかるということは、チカは落ちている餌を食っているということです。

この3週間で、釣られやすいチカは全て釣られ、浮いている餌を食べない習性あるチカだけが残っているということでしょうか。

ともかく、地面の上に落ちたような、底近くの餌しか食わないことが分かったので、餌付けと置き竿を工夫することにしました。まず、ともかく、下二本の針に餌が無いと、置き竿にしても意味が無いので、この2本だけは手で餌を付け、ちょっとチカが舐めた程度では餌が取れないようにしました。

置き竿は幹糸を弛ませ、下の方の針は地面に着いているようにしました。こうして置き竿をセットすることで、釣れる確率が少し高まりました。

北風が寒い

こうした工夫で、ポツポツとコンスタントに釣れるようにはなってきたのですが、ペースは5分1匹と言った感じです。この釣り場は真正面から北風を受けるので、当たりを待っている間は凍えそうです。

左隣にいたきむさんの場所は全然釣れなかったようで、ちょっと遠くに遠征してしまいました。私の場所も段々と食いが悪くなります。

右隣にいた人も、遠征し始めました。やはり食わなくなっているようです。

仕方がないので、おにぎりを取り出して、食べていると・・・・するっと竿が水中に落ちてしまいました。のべ竿なので、引っかかる場所が何もなく、ちょっとしたことで滑ってしまいます。

この竿をもう一本の竿で回収しましたが、その間に片側の竿の仕掛けが根掛かりしてしまい、結局切れてロストしてしまいました。

このローペースでは、竿一本ではとても釣果が増えそうにありません。しかし、この状況で新しい仕掛けを一本出すのももったいない気がします。

そこで、長い竿の仕掛けを、サヨリ仕掛けに替えてみることにしました。サヨリ釣りの要領でチカを釣ってみようということです。

餌がちょうど底すれすれを動くように浮き下を調整し、投げ入れてみます。

暫くすると、浮きが変な動きをします。上げてみると、チカが釣れていました。サヨリ仕掛けでチカが釣れることが分かりました。しばらくこの仕掛けで釣りを続けます。

この頃から、置き竿の方には全く掛からなくなりましたが、遠くを狙えるサヨリ仕掛けの方はポツポツと釣れます。しかし、サヨリ仕掛けは浮きをじっと見ている必要があるので、寒さが余計に募ります。段々と、寒くて耐えられなくなってきました。

その頃、朝の到着時に焼きチカを下さったおじさんが、バケツにチカを入れて持ってきてくれました。

「だいぶ食ったけど、食えねえで残ったからやるよ。」

「あ、ありがとうございます。」

ということで、7〜8匹、チカを下さって、おじさんたちは帰っていきました。

場所替えするも・・・

この後は益々釣れなくなります。

「きむさん、ここ寒いから移動しない?」

「どこに行く?」

「おじさんたちが帰ったから、いつもの一番いい場所も空いたし、向かいの船溜まりは釣れてるみたいだよ。」

「じゃあ、行ってみようか。」

ということで、場所変えです。とりあえず、釣れている雰囲気のある船溜まりに行きますが、船と船の間に一人ずつ釣り人が入っており、入る場所がありません。端の方でやってみましたが、やはり釣れません。

結局朝のおじさんたちの場所に戻って、落ち着くことにしました。

当然この場所も釣れませんが・・・・一匹だけ、まぐれのように置き竿に掛かりました。

これが、本日最後の釣果となりました。きむさんは、チカサビキを投げ釣りのようにちょっと遠くに投げてチカを釣っていました。今日はこの釣り方が一番釣れたそうです。やはり餌が地面近くになるのが良いのでしょうね。私の方はのべ竿しか持ってきていないので、この釣り方はできませんでした。

4時近くなると、皆さん帰り始め、船溜まりの場所も空いたので、行ってみましたが、やはり釣れませんでした。4:30頃には諦めて納竿としました。

今日の釣果

ということで、今日の持ち帰りはチカ46匹でした。流石に、この冷水温でも餌を食うチカですね、氷水に入れて帰ったのに、結構生きていました。

ちなみに、7〜8匹は頂き物なので、多分釣ったのは40匹弱ですね。

大きめの7匹を、醤油焼きにして食べ、残りを南蛮漬けにしました。

これで今年のチカ釣りも終わりでしょうか。サヨリも終わりつつあるようで、本当に釣り物が無くなってきました・・・・

前の日誌 次の日誌