2014年5月上旬
今回の狙い
きむさんがボート釣りをできるようになったので、元々一人用に買った小さなボートではなく、二人用のボートを買いたいと、前々から検討を進めていました。前回のボート釣りで、小さなボートに二人乗っててこけたので、小さなボートは二人での釣りにはいろいろ不便であることを痛感し、この二人乗りボート計画を実現することにしました。
折角二人乗りにするのですから、ボートを運びやすいようにドーリーが着けられることと、少し遠くに行けるようにエンジンを載せることを計画します。
2馬力のガソリンエンジンは昔持っていましたが、これはジュネーブに行くときに売却してしまいました。再度購入を検討するものの、2馬力エンジンは車に乗せるのが難しいので悩みます。それに、きむさんにはガソリン臭はあまり良くない気がします。
いろいろ考えた結果、1馬力のガソリンエンジンを買い、これまで使っていてエレキと2基掛けにすれば、航続距離も伸びるし、どちらかのエンジンが止まっても、もう一つのエンジンで帰れるので安全性も高いし、そのうえトータルで2馬力以内なので船検は不要というということで、メリットが大きいと判断。この組み合わせに決めました。
しかし、これを実現するには、ボート前部にモーターマウントを取り付けられることが重要な条件です。この条件に合致するのは、ジョイクラフトではGRIDとORANGE PECO、それにちょっと特殊なBBSしかありません。
問題はグリッドにドーリーが取り付けられるかどうかです。ジョイクラフトのカタログではスペーサーが必要となっています。早速ボート屋さんに問い合わせてみました。
「グリッドにドーリー着けたいんですけど、スペーサーってのは売っているんですか?」
「ええ、ドーリーを買えば一緒に着いてきますよ。ただ、グリッドにドーリーはあまりお勧めしません。」
「それは何故ですか?」
「やはりタイヤ間が狭いので、横倒れしやすくなるんです。」
「あ、やはりそうですか。狭そうだなとは思ったんです。」
「RED CAPなら安心ですよ。」
「実はモーターマウントが必要なので、グリッドがダメなら、オレンジペコなんですよ。」
「オレンジペコは売れ筋ですよ。お安くしまっせ・・・・・」
とここからは秘密の会話で、安くして頂きましたので、オレンジペコを買うことにしました。折角二人乗りで大きいのを買うので、免許不要艇では最も長い320を購入することにしました。。
注文するや否や発送してくれたようで、4月30日には到着しました。
エンジンは、ジェイモの1馬力を購入し、これもすぐ到着します。
早速自宅で点検のために組立してみました。いい感じです。
このことを義弟にメールすると、早速それで沖に出ようって誘われます。
このボートに弟のエンジンを載せれば、快適に沖で釣りが出来そうです。
ということで、今回は深場釣りに向かうことになりました。
早朝から準備するも出航トラブル
この時期、4:30には明るくなるということで、明るくなったら出航できるように、4:00集合となりました。
私の方は結局寝る時間があまり取れず、3:30頃現地着です。さすがにGWですから、いつもはガラガラの駐車場に何台も車が止まっています。
予定通りに義弟も4:00に到着。早速ボートを組み立て、出航準備です。
今日は予報通り、少し波があるものの、出航には問題ありません。但し予報では午後には強風になり、海も荒れるようなので、午前中が勝負です。
出航は4:47分でした。
ボートに乗り込み、義弟がエンジンをかけます・・・・・が掛かりません。普通は2〜3回で簡単に掛かるエンジンが、どうしても掛からないのです。
海上で、東の風に徐々に沖に流されながら、エンジンの点検です。
義弟が色々やってみますが・・・・やはり掛かりません。
結局一旦上陸して、エンジンの修理をするか、ジェイモに載せ替えて近場で釣りをすることになりました。
二人でオールを漕いで岸に戻り、再上陸は5:00でした。
義弟がエンジンを修理し始める間、近くでキス釣りをしている人のところに偵察です。
「こんにちわ、キスはどうですか?」
「今一匹釣れたけどねえ。」
「いいサイズですね。数が出るといいですね。」
「ボート釣りかい?」
「ええ、でもエンジンが不調で出れなくて、ダメだったら近場でキス釣りしようかと思って」
ということで、キスの情報を入手し、義弟のところに戻ります。
義弟が、色々と調べ、結局燃料系統の詰りで、燃料が来ていないということが分かりました。
燃料系統の掃除をして、修理完了です。再出港は6:12分、1時間強のロスとなりましたが、エンジンの勉強が色々とできたので、私にとっては貴重なトラブルでした。
まずはコマセダイ
20分弱走りると、遊漁船が沢山集まって釣っている場所に近づきました。遊漁船の邪魔にならないように、ある程度離れた場所でコマセダイ仕掛けで最初の釣り開始です。私はここではアジをめざし、アジの吹き流し仕掛けにします。深さは50mほどです。
最初に当たりがあったのは私の竿です。ガクガと引き込みます。結構よいサイズの魚です。楽しみながらラインを巻きますが・・・・最後の一歩で軽くなり、魚の姿を見ることはできませんでした。アジの仕掛けはハリス2号程度の細いものだったので、噛み切られてしまったようです。さて、その魚は何だったのか・・・・・残念でした。
次に当たりがあったのは義弟です。上がってきたのは小型のホウボウ・・・と船上では思ったのですが、自宅に帰って調べてみると、カナドでした。
次の当たりも弟です。
大きいぞ・・・との予告通り、上がってきたのは30センチを超える立派なイトヨリでした。
その5分後、私の竿にも小さなあたりがあります。
しかし、ほとんど抵抗しません。上がってきたのは、さきほどの義弟の釣果に比べると格段に小さい20センチほどのイトヨリでした。
とは言え、イトヨリは初めて釣るので歓迎です。
自宅で調べたところ、イトヨリダイではなく、近縁のソコイトヨリで、少し身が柔らかいものの美味しい魚だそうです。
写真集に追加です。
この場はイトヨリのポイントだったようです。
この頃から風が東の風から南の風に変わり、北に流されるようになりました。
今日はシーアンカーを準備して来なかったので、結構風に流されます。
沖の釣りでは、シーアンカーは必須ですね。
マダイを狙って場所変え
さて、この場所では義弟が狙っているマダイが釣れないので、この場をあきらめ、マダイ狙いでもうすこし深いところに行くことにしました。
60mラインです。
この場所でまず釣れたのは、義弟のヒメでした。
ヒメはあまり美味しくないので、今回はリリースです。
次に義弟がマダイを釣ります。
チャリコサイズですが、間違いなくマダイです。でも小さいので、リリースです。
マダイがいることが分かったので、気合が入ります。
しかし、なぜか私にはマダイが釣れません。弟には掛かります。
結局義弟が釣った中で一番大きかった一匹だけキープしました。
この場所を2度流しましたが、その後私が釣ったのはヒメのみでした。
ヒメは、一荷釣りもあり、楽しませてくれました。
マダイ釣りはコマセと餌の付いた針を同調させなければならないので、なかなか難しい釣りのようです。ハリスも長いので、取り扱いが面倒です。
マダイ釣りでは、完全に腕の差が出た感じでした。
義弟はこの場では、30センチを超える良型のホウボウも釣り上げました。
深場にオニカサゴ狙い
風が弱まり、潮も止まってしまったので、深場に移ることにしました。
100mを超えるあたりです。9:00頃です。
ここで最初に魚を釣ったのは私ですが・・・・魚の名前が分かりません。
図鑑でも、あまり見た覚えのない魚です。とはいえ、初の魚であることは確実なので、写真集充実には嬉しい相手でした。
自宅に戻って調べてみると、これはオオメハタという魚でした。
この場所は当たりも多く、次に義弟は釣ったのは赤い横縞の魚、そして次は黄色い線を持つカサゴです。
これらの魚も、全然名前が分かりません。ユメカサゴとウッカリカサゴかなあ・・・などと言っていたのですが、これも調べてみると、アズマハナダイとアヤメカサゴでした。
写真集に追加しました。
義弟が先ほど私の釣った魚を釣りたいということで、ここも2度目の流しに入ります。
暫くして、私の竿に当たりが出ます。100mを巻き上げる間、魚の感触が伝わり続けます。これだけ水深の変化に強いのはカサゴ系です。
予想通り、上がってきたのはオニカサゴ(イズカサゴ)でした。これも30センチ近い良型です。
狙いの物が狙い通り釣れると嬉しいですね。
この後、私にもアズマハナダイが釣れました。
更に深場で予想外の獲物
弟は、私の釣ったオニカサゴを見て火が点いたようです。
更に深場に行こうということで、少し沖に出ます。水深230mだそうです。谷のように深みが入り込んだ場所です。
この場所で糸を出すと、300m以上の糸が出ていきます。電動リールでなければ、とても釣る気になりませんね。
上げ下げも大変なので、入れたきり流す感じです。
ここで竿に小さなあたりが出ます。
何か釣れたような気がするのですが、遠すぎてわかりません。
とりあえず上げてみたところ・・・・・
上がってきたのは、タチウオでした。
タチウオを釣ったのは、本当に久しぶりです。
指三本ほどの小型ですが、嬉しい獲物でした。
この頃から、風が強まり、荒れ始めます。
波頭が風で割れるようになってきました。
これはちょっとよくない状況なので、浅い方に戻ることにします。
義弟にアジ
50mラインに戻り、再度コマセダイ仕掛けです。
早速、義弟に魚が掛かります。
ほぼ同時に、私にも掛かったのですが、こちらはすぐに針外れで逃げてしまいます。
義弟の方は、大物のようで、ちょっと苦労しています。
上がってきたのは、30センチ近いアジの一荷でした。
この良型アジが釣れるなら、この場所も価値がありますね。
しかし、結局アジはこの一度だけで、2度と釣れませんでした。
風が徐々に強くなってきたので、風裏となる南の山側にも行ってみますが、結局なにも釣れませんでした。
結局12:30に納竿とし、1時前には上陸しました。
今日の釣果
ということで、今日の釣果です。
私の釣果は、イズカサゴ、ソコイトヨリ、オオメハタ、タチウオ、アズマハナダイで、ヒメ数匹リリースでした。
義弟の釣果は、ソコイトヨリ、ホウボウ、カナド、アヤメカサゴ、アズマハナダイ、アジ2匹、マダイ数匹(1匹以外リリース)、ヒメ数匹(リリース)でした。義弟は釣果はいらないということで、全部私にくれたので、大漁となりました。
前の日誌 | 次の日誌 |