2014年5月中旬

今回の狙い

今週はきむさんが釣りに行けないので、一人で新しいJEIMOの一馬力エンジンの慣らし運転でもしに行こうと思っていました。しかし、木曜に義弟から携帯にSMSメールが入ります。

「外房の○○でイサキが釣れてるらしい。ポイント聞いた。二人でないと船が出せない」

これは私に一緒に行こうと言っているのは明白なのですが、今週は母の日なので、日曜の夕食は外食が予定されており、月曜以降は私が出かけるので、魚を釣って帰っても食べる機会が一度しかありません。できれば別の週の方がよかったのですが、義弟はすぐにも行きたいようです。

まあ、釣りは、釣れていると聞いたらすぐ行くのが鉄則ですよね。

ということで、今回はイサキ釣りに行くことにしました。但し、家内との約束で、持ち帰りは一食分ということになりました。

当日は義弟と4:00に待ち合わせです。お互い初めて船を出す場所ですが、同じ時間帯に何台も車が来て、船を出しています。この場所も人気場所のようですね。

ただ、二人でしか船が出せない理由もすぐわかりました。砂浜の砂が柔らかく、ドーリーが潜るのです。二人で引っ張ってもなかなか重労働です。

 

何とか海岸まで到着し、日の出とともに出航です。まあ、大変とは言っても二人なら楽勝と思っていたのですが・・・・地獄は帰りに待っていました。

イサキ入れ食い

さて、出航後の写真です。

この写真でどこだかわかる人はわかりますよね。この建物の右には禁漁区があります。

今回は酔い止めを飲まずに出てみることにしました。海は外房らしい長波長の波はありますが、まあまあの凪です。

5:00頃にポイントに到着です。魚探にも反応が出ているようです。

早速、イサキ狙いのウイリー仕掛けを投入します。

3本針のうち、1本にはオキアミを付けます。他の二本は緑と黄色の糸が巻いてあるだけです。

遊漁船では、餌に小粒に切ったイカなどを使うようですが、まあ、オキアミでも釣れるだろうという判断です。

魚探に反応が出ている深さの少し下まで仕掛けを落し、巻き上げながらコマセを出し、そのコマセの中に針を入れるのが正しい釣り方だそうです。

マダイと同じですが、マダイよりはハリスが短いので、それほど難しくはありません・・・というか、適当です。

で、早速一投目に当たりが出ます。

これまでには無い、強いはっきりしたあたりです。重さもあります。

「何か釣れたよ」

「え、もうかかかったの? まだ一投目じゃん」

「うん、すぐ来た。」

「イサキ?」

「だと思うよ。」

といいながら上げてみると、30センチ近い立派なイサキでした。

これでイサキがいることが分かり一安心です。

しかし、その後しばらく当たりが途絶えます。義弟にも釣れません。

最初の一匹で終り? と不安になり始めた頃に、義弟に当たりがあり、イサキを釣り上げました。

「釣れた釣れた。これで今日の目的は果たしたね。」

「うん、今日は食べる日が少ないから、3匹釣ったらおしまいにするわ。」

「じゃ、こっちも三匹かな。」

「これだけいるなら、サビキでも釣れそうだね。」

と、私は仕掛けをサビキに変えてみることにしました。

しかし、サビキには掛かりません。義弟はウイリー仕掛けで一荷でイサキを釣ります。

「こりゃ、入れ食いだね。もう三匹釣ったから、狙い変えてみるよ。」

と、義弟は仕掛けをマダイ仕掛けに替えています。で、この仕掛けで30センチ超のメジナを釣りました。

私の方には釣れません。

「やっぱりサビキじゃ駄目かなあ・・・」

と言ったところで当たりがあり、二匹目のイサキが釣れました。

「サビキでもイサキが釣れることが分かって収穫だ。あと一匹釣るね。」

といってサビキを入れ直していると、サビキが落ちていく途中で当たりが出ます。

今度の当たりは強く、重い当たりです。これは一荷かな・・・・と思ったら、

良型イサキが三匹同時に釣れてしまいました。真ん中の一匹は30センチを超えました。

おかげでサビキがぐちゃぐちゃになり、これでイサキ釣りは打ち止めです。

3匹で打ち止めの予定だったのに、5匹になってしまいました。

1匹目が釣れたのが5:18分、この3匹が5:54分(いずれも写真撮影時)でしたので、30分強のイサキ釣りでした。

深場でマダイ狙い

「じゃあ、深場行って、なかなか釣れない釣りでもしようか。」

「そうだね、今日はイサキ用の仕掛けしか持ってこなかったから、マダイ狙い位しかできないや。」

「じゃ、移動するよ。」

ということで、水深70m程度のところまで移動します。

ここでウイリーをしてみますが、当たりはありません。で、ちょっと竿を置いていると、先端に小さなあたりが出ます。何か食ったようです。

巻き上げようとすると、確かに何かかかっているようです。しかし、ほとんど抵抗しません。ただ重いだけです。

「なんか釣れたけど、何だろう。」

「重そうだね、マダイ?」

「いや、全然抵抗しないんだよ。重いだけ。」

「重いだけって何かなあ・・・大型のホウボウかな」

と話しながら巻き上げます。水面近くで、白いボールが見え、正体が分かります。フグです。

「ああ、フグだああ。」

「ああ、重いだけって、フグが膨らんでる状態だったんだ。何フグ?」

「サバフグっぽいなあ。白サバフグかなあ。」

とりあえず釣り上げ、写真を撮り、吸い込んだ水を吐かせようとしますが、吐きません。お腹は大きいままです。

仕方がないので、バケツに入れてしばらく放置してみましたが、それでも水を吐きません。

なんだかサバフグではない気もしてきましたが、いずれにせよ、持って帰る気にもならないので、そのままリリースしました。

リリースしても、暫くプラプラ浮いていました。無事に下に戻れたでしょうか。

このフグ、自宅で調べてみたら、ヨリトフグという深場のフグでした。元々こういう体型なのですね。

無毒だそうですが・・・・・美味しくないそうです。

写真集に追加しました。

更に深場に

義弟は、さらに深場に挑戦したいようです。

私は今日はイサキ狙いのつもりだったので、電動リールを持ってこなかったし、深場の仕掛けも餌もありません。

とても手巻きで100メートルを超える錘の重い釣りはする気になりません。

何をしようかなと思っていたら、義弟がタイラバを貸してくれたので、これをやってみることにしました。

獲物を釣る必要のないときは、いろいろ試してみるのが楽しいですね。

タイラバなら、それほど重くないし、底から30m位を往復するだけで、餌を確認する必要もないので、手持ちで十分できます。

ということで、暫くタイラバを楽しみましたが、なにも釣れませんでした。

強風に追われ湾内に

幾つかの深場を回って、7:30頃になりました。

「今日って、途中から強風じゃなかったっけ?」

「そうだよ。8時頃から風が強くなって、10時がピーク。12時には弱まるよ。つまり、もうすぐ吹きはじめるってことだね」

と言っている傍から、風が強くなり始めました。

深場は陸地から遠いので、この場所にいるのは危険です。早速陸地寄りに退避することにしました。

とりあえず朝のイサキポイントまで戻りますが、まだ風は強いままです。

さらに湾の方に向かっていくと、魚探に反応が出たようです。

「これはアジかも。」

「アジ釣って湾内でヒラメしようか。」

「そうだね。じゃ、アジ釣ろう。」

「了解」

といって、またウイリー仕掛けを投入します。

暫くすると、当たりがでます。アジが釣れたかな・・・・と思ったのですが、上がってきたのはイサキでした。

イサキが6匹になってしまいました。

結局この場所にもアジは居なそうだし、風もさらに強くなってきたので、湾内に入ることにします。

湾内では色々な反応が魚探に出ましたが、浅いところの反応はセグロイワシ

中層の分厚い反応は、チビサバでした。

結局この両方とも数を上げることはできず、強風が嫌になり、納竿することにしました。9:00に納竿という、これまでにない早い終りになりましたが、目的のイサキが予定通り釣れたので、満足でした。

浜に戻って、ボートを引き上げようとしますが・・・・動きません。ドーリーが完全に砂にめり込んでいます。

やむなく、エンジンや錨など。重いものだけ先に手持ちで運びます。相当軽くして、やっと二人で運ぶことができました。「行きはよいよい帰りは恐い」場所ですね。

今日の釣果

今日の釣果は、義弟と二人で、イサキ9匹、メジナ一匹、カタクチイワシ1匹、チビサバ(リリース)、ヨリトフグ(リリース)でした。イサキは幾らでも釣れそうでした。釣りたいだけ釣れなかったのは、ちょっと残念でした。

今回の収穫は、酔い止めが不要なことが分かったことです。船上でサビキのお祭りを解いているときに、ちょっと気持ち悪くなりましたが、他は全く問題ありませんでした。これで、今後は酔い止め無しで行けそうです。

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