2014年12月下旬
今回の狙い
年末休暇に入りましたが、まだ風が強そうです。
この強風の中、外房に出航した義弟からメールが入ります。
「フグとキタマクラばかりで撃沈」
アジは居ないわけではないようですが、岸近くに寄っているようで、アジを釣ってのヒラメ釣りができないようです。
翌日は風も弱まる予報だったので、年末最後の釣りは、内房でイカ・タコ・深場狙いとすることにしました。
トラブル続きの釣り納め
現地到着は7時の予定で、自宅を出発します。
自宅からはいつも通り、水筒に飲物を入れて持ち出しました。
それを車内で一口飲むと、強い塩素臭です。味も変です。
どうも、家内が水筒を塩素消毒していたようで、それに気づかず、洗わずに飲物を入れてしまったようです。
一口で止めたので、大丈夫そうですが、なんとなく胃が不調になってしまいました。
このトラブルを発端に、今日はトラブル続きになります。
現地到着は予定より早く6:30頃。
早速ボートを組み立てます。
義弟も7時15分頃には到着し、ゆっくり準備を整えて出発です。
今日は義弟のエンジンを使うので、免許不要モードですが、バウデッキだけは着けて行くことにしました。
しかし、バウデッキを固定する紐を持ってくるのを忘れました。でも、まあ、これは小さなトラブルです。
8:00頃、出航の準備が整います。既に海上には多くのボートが出ています。今日は凪の無風で、絶好の釣り日和なのです。
ボートを海に浮かべ、義弟が乗り込み、異常を発見です。
「床がふにゃふにゃだよ」
「え?空気が抜けてる?」
「バルブは大丈夫だけどねえ。」
「もう一度入れてみようか。」
ということで、ポンプを持ってきて、もう一度空気を入れてみます。
で、耳を澄まして音を聞きます。
「あ、ここが漏れてる音がする。」
「やっぱり穴が開いてるんだ。」
「どうする? ポンプ積んで出る? それともレッドキャップの床使う?」
「ポンプ積んでは無理でしょ。レッドキャップの床使おうか。今日は波が無いから、大丈夫でしょ。」
ということで、義弟のボートの床を膨らませれ床に敷くことにしました。サイズが違うので、先端までは長さが足りませんが、まあ何とかなりそうです。
このトラブルに15分費やし、8:15分頃、再出航です。
やっと海上に少し出て、一旦船を止め、ドーリーを跳ね上げます。その最中に、アイドリング中だったエンジンが止まります。
そのままエンジンがかかりません。又もトラブルです。
仕方がないので、オールで漕いで、一旦上陸します。
義弟がキャブをペンチでたたくと、また動きはじめました。キャブが詰まっているようです。
なんとかエンジンは動きそうですが、安全を期すため、ジェイモの一馬力エンジンも積んで出航することにしました。
この荷物置きとしてバウデッキが役立ちました。
結局無事に出航できたのは8:30過ぎ、イカポイントに入ったのは、8:42分でした。
隅一(墨一?)の罠にはまる
さて、義弟はイカ釣り開始です。私はまずはコマセ釣りです。
すると、義弟が一投目からイカを掛けます。無事に上がってきたのは大型のコウイカでした。
「トラブル続きで参ったけど、この一匹ですっきりしたよ。」
ということで、イカ釣りに気合が入ります。
今日はイカ釣りなので、ボート上では二人が同じ方向を向くように座っていますが、私は魚が釣りたいので、体をひねって斜め後ろに竿を出します。
この無理な体制を繰り返していると、段々と気持ちが悪くなります。
しかし、竿に当たりがあったので、一気に気合が入ります。
一匹目の当たりは、なかなか良い引きでしたが、途中でバレます。
気を取り直して、再度投入すると、またあたりです。
こんどはきっちり合わせて、上げてみると、小型のチダイでした。
このサイズでも、バラした一匹目より良い引きだったので、一匹目は小型のイトヨリだったのででしょうか。
いずれにせよ、今日の嬉しい一匹目です。年末の締めくくりがタイから始まるのは嬉しいですね。
その後私もタコ仕掛けでイカ釣りに参入しますが、当たりはありません。
ボートは徐々に西に流されます。
暫くいったところで、竿に小さなあたりが出ます。
トラギスかな・・・と上げてみると、初物のエソでした。
小型ですし、釣果としては価値はありませんが、写真集に追加できる獲物なので嬉しいですね。
但し、エソは種類が多いので、何エソかはボート上ではわかりませんでした。
同定のためにキープしようかなとも思ったのですが、それほど同定が難しいとは思っていなかったので、写真撮影後にリリースしました。
このエソは、ちゃんと下に戻っていきました。
帰ってから調べてみると、このエソはホシノエソと同定できましたが、エソの同定はとても難しいのだそうです。
ホシノエソはエラブタ上に黒斑があるので、エソの中では同定しやすい種でしたが、次回以降エソは同定のために持ち帰らないとダメですね。さて、どう料理して食べよう・・・
深場に移動
暫く流しながら釣ってもイカの当たりが全くないので、ついに深場に移動することにしました。
しかし、深場まで来ると、結構うねりが入ってきており、波があります。
今日は朝の塩素ドリンクで胃の調子が不調なうえに、無理な体制で釣りをしていたので、この波で一気に気持ちが悪くなってしまいました。久々の船酔いです。
とりあえず、仕掛けだけそのまま電動リースの竿に付けかえ、オキアミ餌を沈めます。
深さは約150mです。120号の錘を付けて落とします。
気持ちが悪いので、遠くを眺めながらぼんやりします。
義弟はこの深場でもイカ狙いです。でもイカは居ないようです。
私の方は、本当ならアカムツ狙いをしたいところですが、仕掛けや餌を付け直す元気がありません。
一度仕掛けを上げてみますが、なにも釣れていません。
120号の錘は重すぎるので、80号に付け替え、再度落とします。
しかし、30mあたりから、どうも錘が上手く沈みません。少しずつは沈むのですが、途中で止まります。
変だなと、一旦あげてみると、良型のゴマサバが掛かっていました。餌が落ちる途中に食いついたようです。
いつもならリリースのサバですが、今日は釣果が少なそうだったので、キープしました。
船がどんどん北に流れるので、一旦大きく移動して、水深100mあたりで再度流しです。
深場から浅場へ
ここまで来ると、何故か船は東に流れます。
アマダイ狙いに最適な水深なので、ここもオキアミで攻めます。
すると、水深75m付近で小さなあたりがあります。
ヒメでもかかったかな〜〜 サバかな〜〜 カサゴかアマダイだといいなあ〜〜
と思いながら上げてみると、予想外、ササノハベラの一荷でした。
このササノハベラは体側に白斑があるので、ホシササノハベラだとは思うのですが、眼後方の暗色線は胸鰭基部のほうに伸びているような気もするので、アカササノハベラのようでもあり、不思議です。
普段カワハギ釣りで釣れるホシササノハベラとは全く色合いが異なりますし、釣れたのも水深80mあたりの底なので、ササノハベラにしては深すぎる気もします。
このあたり、ササノハベラには謎が多いですね。
浅場でイカタコ狙いへ
そのまま浅場に流されたので、イカタコ狙い再開です。
魚の方は浅場なのであまり期待できませんが、一応出しておくと、何か釣れました。
ほとんど抵抗せずに上がってきたのは、ホウボウ型の魚です。
羽を開かせてみると、ここでの定番、トゲカナガシラでした。
小型なので、撮影後リリースしたところ、今回はゆっくりと潜っていきました。
タコ釣りには、今回自作のイイダコスッテを使いました。
これがあたりで、タコが掛かります。
義弟が釣っていたのと同じ、スナダコです。
一応初めて釣ったので、嬉しいですね。
このイイダコスッテ、小型のタコまでかかるので、富津沖では使用が禁止されていますが、このあたりはイイダコ釣り場としては無名なので、問題ありません。小型はリリースすればいいですしね。
で、このスッテで釣り続けます。
途中からスナダコエリアがイイダコエリアになったようで、イイダコ連発です。
しかし、意外と落ちやすく、上げたところで何度か海に落としてしまいました。
結局確保したイイダコは三匹でした。
それでも、イイダコ釣りらしい感触を楽しめました。
最後にイカ釣りだが・・・
タコは沢山釣る必要はないので、最後にもう一度イカ釣りに戻ることになりました。
すると、いつものイカ名人を発見。今日の状況を聞いてみると・・・・
「入れ食い、入れ食いだよ。タコが・・」
イカ名人も今日はタコが多いようです。
とはいえ、アオリ二杯とコウイカを釣っているようなので、さすがイカ名人ですね。
我々は、結局そこではイカを釣ることはできませんでした。
野球では、一回表に一点だけ入って、その後無得点が続く事がよくあるので、それを「隅一」と呼びますが、今日のイカ釣りも隅一(墨一?)の罠にはまったようです。
今日は私の体調が悪いこともあり、13:50に終了として沖上がりとしました。
今日の釣果
ということで、今日の釣果は、私はチダイ1、ゴマサバ1、ササノハベラ2、トゲカナガシラ(リリース)、ホシノエソ(リリース)、スナダコ1、イイダコ3でした。写真には義弟の釣ったイカとタコも入っています。
今日は私のボートと、義弟のエンジンと両方にトラブルで、最初はどうなることかと思いましたが、何とか釣りができたので良かったです。ただ、体調がイマイチだったので、深場が十分に楽しめなかったのが残念でした。
サバは家内が煮つけにしましたが、脂がたっぷりのっており、美味しいサバの煮つけになりました。ベラも今回は生焼けにうまくできたので、美味しくいただきました。ベラはやっぱり生焼けが美味しいですね。
さて、これで2014年の釣りは竿納めです。結局今年は40回釣行し、78種類の魚介類を釣りました。(潮干狩りの貝二種は含まず) 今年から房総でのボート釣りを本格化したので、新種が多かったのが今年の特徴でした。
しかし、茨城での釣りが減ったため、今年は定番のドンコやアイナメ、イシガレイなど北の魚を釣っていません。また、昨年は茨城で釣れ盛ったマイワシも釣りませんでした。シイラは2度も針に掛けたのに、上がりませんでした。ムツやアオリイカも来年に持ち越しです。
来年も新しい釣りに色々挑戦してみるつもりです。
では、また来年。
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