2015年1月中旬

今回の狙い

海の中も冬になってきました。水温も下がりつつあるので、この週末で、今期のボート釣りは終わり、1月後半から3月前半までは、チカ・サヨリ・稚鮎などの陸釣りで過ごす予定です。

ということで、この週末がボート釣り最後のチャンスなのですが、きむさんは今週はお休みだし、土曜は風が強く、ボートは無理そうです。

今週末は諦めるつもりで、「土曜は風が強いから無理だね。」と義弟にメールします。

すると返事は「日曜にする?」

なるほど、日曜は風も弱まり絶好の釣り日和になりそうです。

翌日の仕事を考え、午前中で戻るという釣行計画を立てました。

現地集合は6:00。準備して、朝日と共に出航、6:45分です。

今日は、釣果よりも、Lowranceの魚探による地図作りが一番の目的です。

このため、これまで行ったことのない場所で釣ることにしました。

やっぱりアジはいない

まずはアジポイント周辺の30m棚です。この湾は、水深28〜30mの広い平原が広がっており、そこにアジがいるはずなのです。

しかし、先週と同様、魚探に魚影は殆どありません。

試しに竿を入れてみます。今日はコマセを持ってこなかったので、オキアミ餌だけです。

義弟はいつも通り、タイラバとイカ餌木で探ります。

しかし、全く反応がありません。

暫く色々なポイントを探してみましたが、やはりアジのシーズンは終わってしまったようです。

そのまま流され続け、ボートは徐々に深い方に向かいます。しかし魚は居ません。

深度が50mを超えたところで、この場所に見切りをつけ、深場に向かうことにしました。

深場でヒメ・・・・でも新種2つ!!

8:20、水深120mのポイントから釣り再開です。

当然ここで電動リールに仕掛けを取り替えます。

風向きから、ボートは徐々に浅くなる方向に流れていきます。

最初の釣果は8:35分でした。エソ?と思ったのですが、よく見るとヒメでした。エソとヒメ、近い仲間だけあって、意外と似ていますね。ヒメの背鰭は三角形で大きいのですが、背鰭を倒して上から見ると、エソそっくりです。

ヒメはリリースですが、真ん中の一匹はヒメではなくトラギスです。それも、これまで釣ったことのないトラギスです。早速新種です。

このトラギス、自宅で調べてみると、アカトラギスというトラギスの仲間でした。

15分後、水深が60m位になったところで、小さなあたりが出ます。

またヒメか、トラギスかな・・・・と思いながら上げてみると、赤い魚が上がってきました。

形はキントキダイ系ですが、こんな横縞のキントキダイは知りません。今日2種目の初物です。

この魚、図鑑で調べてみると、クルマダイというキントキダイの仲間でした。

それほど数は多くないようです。

この魚、昔は背鰭・臀鰭・尾鰭の後縁が黒いものとそうでないものとの二種が一緒になっていたのですが、最近鰭の先端が黒いものはミナミクルマダイという別種とされたそうです。今回釣れたものは、ちょっとだけ背鰭・臀鰭・尾鰭の後縁が黒いのですが、やはりこれはクルマダイでしょう。

ともかく、新種が二つも釣れたので、釣果としては満足です。でも、食料としてはまだ不足です。

この後は当たりが途絶えます。

水深が45mを切ったので、義弟の希望で、更に深いところに行くことにしました。

さらに深場でさらに新種確保

次のポイントは、水深180mからスタートです。9:20でした。

そして20分後、イカを狙っていた義弟が思いもしないものをプラ角で釣りました。

アカタチの仲間です。

 

まさかアカタチが釣れるとは思ってもいませんでしたし、それがイカ狙いのプラ角を食ってくるのは全く予想外でした。

とはいえ、これも新種ですから嬉しいですね。

上陸して調べてみると、このアカタチは、スミツキアカタチという種類でした。上顎の墨のような黒い点と、体側の白色横斑がポイントです。

15分後、私の方にも釣果があります。上がってきたのはオキトラギスとカナガシラの仲間です。

このカナガシラっぽい魚、カナガシラかカナドのようには思うのですが、少し違う気もします。ただ、小さいので明確に新種とは思えないものをキープするのは可哀そうです。そこで、一応写真を多めに取ってリリースしました。

後で調べても今一はっきりしないのですが、ソコカナガシラの可能性がありそうです。

写真集には「ソコカナガシラ?」として掲載しておきました。

キダイの猛攻撃

10分後、水深が80mになったあたりで、キダイ(レンコダイ)が釣れます。サイズは手のひら大なので、イマイチですが、キダイはこのサイズが多いですね。

この後、このキダイの群れに入ったようです。

次に強いあたりがあり、竿が重くなります。

ちょっと期待したのですが、義弟のイカ仕掛けまでお祭りさせて上がってきたのは、キダイ三匹でした。一番大きいものは20センチ以上ありました。

次もキダイ三匹ですがサイズが小さくなり、最後はキダイ2匹とオキトラギスで、サイズは最初に戻りました。

結局10:00〜11:00の間は、このキダイの猛攻でした。

水深が70mを切ったところで、また深場に戻ります。水深130mです。

相当沖まで来ましたが、今日は風も波もなく、本当に快適な釣り日和でした。

しかし、残念ながら、この深場ではなにも釣れませんでした。

この場所をあきらめ、大きく動き、前回アマダイを釣ったポイントあたりに行ってみることにしました。

途中水深が200mを超える場所を通過したのですが、私の淡水用振動子では、走っていると180mで底をロストし、止まっても240mで底をロストすることが分かりました。この場所でアカムツを狙うなら、海水用の振動子、できればCHIRPシステムが欲しいところです。

ヒメの山

11:30、アマダイポイントの近くに入り、流されてアマダイポイントの上に行くのを狙います。

ただ、地図つくりが主目的なので、あえてこれまで行ったことのない場所から流され始めたので、イマイチ上手くアマダイポイントの上に流れていきません。

結局一度目の流しでは、ヒメ二匹しか釣ることができませんでした。

ここで予定の12:00になってしまいましたが、アマダイポイントで一度も釣っていないので、後悔が残ります。

最後にもう一度だけアマダイポイントの上を流して終わろうということにしました。

そして流し始めると、魚探に反応が出ます。底に何かいるようです。

早速その魚を狙ってみると・・・・・

上がってきたのはまたもヒメでした。

この後、ヒメの猛攻です。全てリリースです。

底が岩礁帯になったところで、ササノハベラが釣れましたが、そこまで来てしまうと、もうアマダイは無理です。

最後に今日初のトラギスを釣って、納竿としました。

帰り際も、地図つくりのため、これまで通ったことのないルートで帰ったので、帰港は13:05になりました。

今日の釣果

結局今日の私の釣果は、キダイ9匹、クルマダイ1匹、オキトラギス6匹、アカトラギス2匹、クラカケトラギス数匹(小型はリリース)、トラギス1匹、ホシササノハベラ2匹、ヒメ多数(リリース)、ソコカナガシラ?1匹(リリース)の9目釣りでした。大物は釣れませんでしたが、アミコマセを持ってこず、オキアミ餌だけの釣りにしては色々釣れました。

義弟はずっとタイラバとイカ狙いで、餌釣りはしませんでしたが、タイラバで小型のクラカケトラギスを釣るという珍しいことをしました。プラ角のアカタチとともに、今日は珍しい釣果の日でした。

写真には義弟が釣ったスミツキアカタチと小型のクラカケトラギスも写っています。

結果的には食材としても十分な量となりました。キダイは刺身と塩焼と潮汁になりましたが、この潮汁が美味しくて満足でした。

 

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