20156月上旬

今回の狙い

毎週のように、週末に向かって天気予報とにらめっこです。今週は、天気さえ持てば、波は無さそうです。できればそろそろ外房のイサキを狙いたい頃です。来週には梅雨入りでしょうし、あと一カ月もすると、海水浴が始まり、ボートの出船が難しくなるからです。

しかし、外房の様子はイマイチです。義弟なら全く気にせず出航する状況ですが、きむさんは船に酔いやすいので、外房の場合絶好調でないと出れません。メールできむさんと相談です。

「外房の波が微妙だね。出れるけど、それなりに上下はある。内房は問題ないけど、あんまり釣れてない。どうしよう。」

「それは残念。 じゃあキスかな? 内房まで行って釣れないのは悲しいし、 外房で酔って釣りにならないのはもっと悲しい。」

「外房に行ってみて、出れそうなら出て、酔ったらすぐ戻って、浜でキスかイシモチ狙いってのはどう?  投げ竿一本持っていけば大丈夫だよ。」

「じゃあ外房チャレンジしてみますか?」

ということで、投げ竿を緊急避難用に持ったうえで、外房のイサキ釣りにチャレンジしてみることにしました。

当日は6時に我が家を出発です。

途中で、出航場所をきむさんと相談です。

「去年イサキを沢山釣ったところは、今年は誰も行ってないから、情報が無いし、ボートの出し入れが大変なんだ。」

「いつものところは?」

「イサキはあんまり釣れてないけど、少しは釣れてる。そこだと、いつもの場所じゃなくて、隣に有料だけど出しやすい場所もある。」

「Gakuさんが決めていいよ。」

「義弟がいれば、去年の爆釣場所に行くんだけど、今日は我々年寄二人で力もないから、出しやすい場所にしようか」

ということで、場所は決定です。

次に、イサキがダメな時のためのキス釣り用イソメ調達です。

しかし、これに意外に苦労します。

最初の釣り餌屋は休み、2軒目はイソメは置いていない、3件目は休み・・・・アオイソメが調達できません。

「これは、神様が、アオイソメは必要ないって言ってるんだよ。」

「じゃあ、オキアミだけでいいか。最悪バイオワームはあるよ。」

ということで、イソメ調達は諦め、港に向かいました。

港到着は8:45分頃。この場所から出すのは初めてですが、外房のボート釣り師には有名な場所です。駐車料金と出船料金で、合計1000円が必要ですが、出しやすさはぴか一です。

ただ、この場所は人家が近いので、早朝に空気ポンプを使うのはちょっと気が引けます。私のポンプは一応ホースを長くして、ポンプ自体を車内において空気を入れることができますが、それでも結構音が漏れますからね。

準備をしていると一艘のボートが戻ってきました。

「どうでしたか?」

「全然ダメ。」

「ヒラマサですか?」

「ええ、そうです。」

ということで、ヒラマサ狙いはダメだったようです。ヒラマサの場合早朝狙いで勝負が早いですね。

我々は今日はヒラマサには興味が無いので、この情報は気になりません。

準備して、9:45分に出航しました。出航時、水が冷たかったのでちょっと心配になりましたが、水温は18度なので大丈夫そうです。

イサキポイントに直行

外洋に出てみると、やはり少し波があります。まあ、外房としては普通の波ですが、長く漂っていると酔いそうです。

ともかく勝負を急ぐため、イサキ釣り場に直行です。

途中で、突然エンジンが止まります。エンジントラブルか?と焦りましたが、エンジンに大量の藻が絡まったのでした。

藻を取り外して、再出発です。

今日は、過去にイサキを釣った場所を流し釣りの予定です。

しかし、風向きを逆に考えていて、ポイントを行き過ぎてしまいました。

戻って狙っていたイサキポイントを目指します。

「Gakuさん、あそこにボートがいるよ。」

「本当だ。あそこがイサキポイントなんだよ。」

「イサキ釣れてるかなあ・・」

「あんまり釣れているようには見えないねえ」

といいつつ、本命場所に別のボートがいたので、少しずらして、根の周辺にスタートポイントを定めます。

「じゃあ、ここから流して釣ろう。」

「魚影はあるの?」

「うん。魚影はあるよ。でも、前回の鹿島の例もあるから、魚影があれば釣れるとは限らないよねえ・・・」

ということで、釣り開始です。10:15分でした。

本命がいた

暫くは魚影があるのになにも食わない状況が続きます。

鹿島の再来かな、と不安が予後りますが、最初に竿を曲げたのはきむさんでした。

「きたよ」

「強そうだねえ。」

「うん。」

「それはイサキじゃなさそう。ウマヅラかな。」

「ウマヅラだといいな。」

と言いながら巻きますが、上がってきたのは30センチ弱のメジナでした。

10:39

「これは微妙な釣果だなあ・・・」

「確かにねえ。サイズも微妙だ。」

ということで、一応釣果として確保されましたが、イサキを探して釣り再開です。

10分後、今度は私の竿に当たりが出ます。

しかし、軽い感じです。魚探に大きな反応は出ていなかったので、イサキでもなさそうです。

これはウマヅラやメジナじゃないなあ・・・・底に近かったのでベラかも、と思いつつ上げてみると、小型ながら本命のイサキでした。

サイズは25センチ程度と、イマイチです。うっすらと三本線もまだ見えます。

それでも本命が釣れたので、一安心です。

「イサキがいたよ。」

「深さは?」

「底狙いだよ」

「了解」

これで、二人ともやる気が出ました。

きむさん好調

暫く流していると、魚探に反応が出ますが、底ではありません。水深6mあたりから10mあたりまでと、浅い領域です。

これはイサキじゃないなあ・・・とは思ったのですが、とりあえずこの魚は何かを確認したいので、7mでコマセを振り出してみます。

すると、掛かりました。

「なにか掛かった」

「お、これで正体が分かるね。」

「何だろう・・・フグかも・・・・」

と言いつつ上げてみると、これもイサキでした。

「イサキって、こんな浅いところにも居るんだ。

「へえ、上にいるんだね。」

ということで、狙いを浅目に変えます。

これが当たったようで、きむさんに当たりです。

上がってきたのは30センチほどの良型イサキ。ついにきむさんもイサキ確保です。

「おお、いい型だね。ここの標準サイズだ。イサキは大きい方が上にいるんだってさ。」

「そうなんだ。じゃあ、底を狙う必要はないね。」

ということで、きむさんは浅目狙いに徹します。その好調はさらに続きます。

「また来た」

「おお?大きそうだね。それはイサキじゃないかも」

「うーん、二匹掛かったんじゃないかな」

「なんだろうね。」

といいつつ、糸を手繰ります。

確かに二匹のようです。

「一匹目はイサキだけど、二匹目はカイワリみたい。」

二匹だったので、タモ入れにちょっと苦労しましたが、なんとか取り込みました。

上がってきたのは30センチを軽く超える大型のイサキと、カイワリ・・・ではなく、シマアジでした。

「おお、これはいいサイズのイサキだね。シマアジもいいなあ。」

「シマアジは久しぶりだなあ」

「これで今日来たかいがあったね」

と血抜きをしようとしていると、私の竿にもあたりです。

「Gakuさんの当たってる。こっちは後でいいよ。」

ということで、私の竿を上げます。しかし、これは絶対イサキではないとわかる強い引きです。

「強いなあ・・・ウマヅラっぽい。」

「底だったの?」

「いや、きむさんのに掛かったから、こっちも浅めに上げておいたんだよ。」

といいつつ巻き上げます。何かな・・・・と覗き込むと、ちょっと残念、メジナでした。30センチを超える良型です。

11:13

「メジナだあ」

「いいサイズだね。」

「サイズはいいけど、シマアジには負けるなあ・・・」

ということで、良型メジナを確保しました。三匹一度に鰓を切り、血抜きをしました。

「今のファイトで、ちょっと酔ったから休憩するよ」

ときむさんは、休憩モードです。私は、イサキ釣り再開です。

イサキが釣れ続く

今日は風は殆どないのですが、波は1m弱あるので、船が上下します。

近くでイサキ釣りをしていたボートも、何度か流しなおしをしてた後、帰っていきました。

十分釣果を確保したのでしょう。今日はイサキが好調です。

その後も、ぽつぽつとイサキが釣れます。

魚探を見ていると、魚影は浅いところにも、深いところにも出ます。

きむさんも復帰して、きむさんは浅いところを狙いますが、体調はイマイチのようです。

「気持ち悪いなら、もう戻ってもいいよ。」

「でも折角釣れてるからねえ・・・」

「じゃあ、いつでも戻るから、戻りたくなったら言ってね。」

ということで、私も同じく浅いところを狙うのですが、手近に魚探があるため、底に魚影があると、どうしても底に落としたくなります。

「ああ、また底に魚影だ。我慢できない」

「底の魚は何?」

「メジナかなあ・・・でも、魚探に反応があると、どうしてもそこを狙いたくなっちゃう。」

これが魚探の欠点かも知れませんね。

きむさんは浅場でポツポツとイサキ追加です。

私の方は、ついに深場の魚影を確保・・・と思ったら、これもイサキでした。

イサキは上にも下にも居るようです。

その後もポツポツと釣れ続けますが、小型主体です。きむさんは15センチほどのミニイサキも釣りました。

私の方は、お昼前に、やっとお刺身サイズを一匹確保です。

11:58

きむさんも一匹釣ったところで、納竿としました。

「食べるには十分な量釣ったしね。」

「うん、これ以上は食べられないね。」

ということで、帰港します。12:45分に上陸しました。

今日の釣果

結局今日の私の釣果は、イサキ6匹、メジナ1匹でした。

メジナのサイズはいいのですが、きむさんが釣った大型イサキには負けてますね。

陸に上がったところで、観光客の女性や地元の漁師さんと色々話しているうちに、観光客の女性が地元の漁師さんからもらったサザエのうち2個を、きむさんが自分のメジナ・イサキと交換して入手し、そのサザエが私のイサキと交換されて私の手元に来ました。(わかりにくい日本語だ)

図にするとこうなります。漁師さんから対価無し?にアワビを獲得した女性陣がすごいですね。

漁師   ←見せて!攻撃←  女性   ←メジナ・イサキ← きむ  ←イサキ←  Ga
  さん  →アワビ・サザエ→  観光客   →サザエ→    さん →サザエ→   ku

ということで、サザエ2個が釣果に加わりました(笑)。

早く上がったので、ゆっくり片付けても2時過ぎには出発でき、5時には自宅に着きました。

夕食はメジナとイサキのお刺身、イサキの塩焼、サザエのつぼ焼きで海の幸を楽しみました。

メジナとイサキの刺身は残ったので、翌日メジナの刺身はグラタンに、イサキの刺身はお吸い物になりました。

 

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