新振動子セットアップ

毎月第三土曜は仕事なので、この週末はなかなか釣りに出ることが出来ません。しかし、この休日は新しく購入した振動子のセットアップを楽しむことにしました。この振動子、一年以上前から購入を計画しつつ、機種選定を悩んでいたものですが、ちょっとした発見で、自信を持って選択することができました。

振動子購入計画

123tomboyに乗り換える際に、船底にインナーハルタイプの振動子P79を設置してもらい、快適に使っています。設置場所が良いので、高速でもプレーニングしない限りは底を取ってくれます。といっても、当然深くなると駄目です。静止時でも、潮が澄んでいれば300m位まで見えますが、潮が濁っていると、200mも見えないことがあります。

これに対し、これまで外付けで使ってきた振動子は、静止時であれば結構深くまで見えるのですが、指向角が広いので、どこを見ているのか分からないのが問題です。Lowranceの振動子は、最近ますます指向角を広く取るようになってきています。これは浅場で魚を見つけるのには便利ですが、深場には使えません。

ということで、前々から、新しい振動子が欲しいと思い、検討をしていました。

切っ掛けは、川奈ボートハウスさんの「この」記事です。B258という振動子を使って、アカムツ釣りをしようとしています。私もこれに対抗したいと思いました。で、川奈ボートハウスさんの使っているB258よりさらに高性能な、260シリーズをターゲットにします。この260シリーズには、スルーハルタイプ、トランサムタイプ、インナーハルタイプの3種類があります。

スルーハルタイプは長さが21センチ、幅12センチ、重さは7.8kgです。

問題は価格です。この振動子、国内で買うと20万円以上します。海外から輸入しても12万円程度は必要です。一応購入するのはトランサムタイプのTM260に決めてはいたのですが、価格が価格なので、なかなか購入に踏み切れないでいました。

ところで、この260と、川奈ボートハウスさんが使っている258を比較したAIRMARの表を見ると、下のようになっています。

この表を見ると、258はbetter、260はbestとなっているので、260が欲しくなりますよね。

しかし、表を良く見て、あることに気付きます。確かに50kHzの性能は260が258の倍もよいのですが、200kHzの性能は258の方が260より少し良いのです。

私の船には、既にAIRMARのP79と、Lowranceのトータルスキャン振動子が取り付けられており、P79は50kHz、トータルスキャンは83kHzで使っているので、新しい振動子が200kHzで利用できると、混信しなくて快適です。

カタログ値では、B259は50kHzで水深441m~647m、200kHzで水深206m~294 m届くことになっています。これだけ届けば、アカムツには十分ということで、B258を購入することにしました。ちなみに、B260だと50kHzで529m~735m届くようですが、200kHzでの測深は258と同じです。

さらに嬉しいことに、B260の200kHzの指向角は6度ですが、B258では、それより狭い3度x5度なのです。これはつまり、水深120mで6m×11m、300mでも16m×26mにしか広がりませんから、ほぼ船の真下だけを見ている感じになります。

これまでのP79の50kHzの場合、指向角は45度でしたので、水深300mだと半径125mの範囲、水深100mでも半径41mの範囲を見ているイメージです。このため、本当に真下に魚が居るのかどうか分かりませんでしたが、この振動子を使えば、ほぼ真下に居る魚を見ることができます。(正確には指向角とは音の力が-3db(半分)になる範囲なので、その外側の魚が見えないわけではありません。)

川奈ボートハウスさんが260ではなく258を使っているのも納得です。

258であれば、260より3割程度安い価格で買えるのも魅力です。それでも国内で買うと上記のように10万円以上します。川奈ボートハウスさんでは、エレキのマウント込みでリーズナブルなお値段で売っているのですが、私の123tomboyには、トランサムにマウントを付けるスペースがありません。

海外から直接買えば、もう少し安くなります。私がよく使うのは、West Marine か、 WMJ Marine ですが、今回はオランダから送ってくるwaveinnを使うことにしました。早速注文です。

10月18日に注文し、到着は11月9日でした。

送られてきた荷物は、予想以上に大きくて、驚きます。そう、前回の買い物で荷物の写真だけを掲載した↓これです。

ダンボールの中身はこんな感じ

使い道のない(笑)青いガードの長さは57センチもあるのです。振動子本体も長さ18センチ、幅10センチあります。

ちなみに、今回はLorance用として注文しましたが、届いた振動子のコネクタはlowranceの8ピンブラックコネクタでした。6ピンブルーコネクタできたら、変換コードを噛ませようと準備していたのですが、変更されたようです。魚探がガーミンの方は、最初からガーミンコネクタの物を買った方がいいですね。




振動子の取り付け

この振動子、3.6kgもあるので、通常の魚探振動子用パイプで取り付けるのは無理そうです。

川奈ボートハウスさんでは、前述の通り、エレキマウントを使って取り付ける方法を開発されていますが、我が家には余分なエレキマウントは在りませんし、トランサムにエレキマウントを付けるスペースがありません。

ジョイフル本田で悩んだ結果、イレクターパイプを使うことにしました。

まずこのメタルジョイントで振動子に縦棒を取り付けます。

イレクターパイプは直径28mmですが、ジョイントに付属している塩ビの緩衝材を取り除くと、振動子の30mmパイプにピッタリ嵌まります。反対側にパイプを取り付けます

このパイプを船体のスターンゲートと二種類のメタルジョイントを使って接続します。

さらにパイプの途中を、ボート本体のU字金具と固定することで、がっちりと取り付けることが出来ました。

深さは少し浅めにして、高速で走るときは水中から出るようにします。ゆっくりポイントを探すときには完全に水中に入るので、十分な測深力を持つはずです。

重要なのは水平です。指向角が3度×5度ということは、左右1.5度、前後2.5度傾くと、船の真下を外れるということです。まあ、左右に関しては、船がローリングするので、ある程度はやむを得ないですね。

工作が完成したので、メイン魚探のElite 7 ti にこの振動子を接続することにしました。これまでElite 7 tiに接続していたトータルスキャン振動子はきむさんの魚探用に転用です。

これで準備万端整いました。




テストは好調

11月25日の釣行で、テストしてきました。

まずは230mのポイントでテストしたところ、すぐに底をとってくれました。Lowranceの新機能であるGENESIS LIVEが、深場でも使えるのは感動的ですね。

心配したボートの揺れによるずれもほとんど無く、底の様子がよくわかるようになりました。

次に300m超の場所で試してみたところ、350mでもすぐに底を見つけてくれました。

今回はこれ以上深い場所に行かなかったので、何mまで測れるかは、またのお楽しみです。

水深20mだと、振動子の真下1mの範囲になるので、狭すぎますね。でも、隣に50kHzの45度が取り付けてあるので、これと併用すれば群れの中心を見つけるのも簡単でした。

最後に駆け上がりの場所でP79の50kHzと並べてみました。

写真では良く分かりませんが、P79を使っている左の魚探では、水深が181mになっており、B258を使っている右の魚探では水深が208mになっています。

これは、右図のように、急な駆け上がりのある場所では、ビームの指向角が広いと、横にある崖のほうの信号を拾ってしまうためです。

本当は水深が208mのはずなのに、181mの距離にある横の崖の反射が最初に返ってくるので、この距離を水深と勘違いするのです。

指向角が狭くなっていることを確認できて、この振動子への信頼性が高まりました。

さて、問題は、実用的に使えるか・・・・

それはこれからのお楽しみです。

ちなみに、この日の釣果は散々でした。釣行記は少しお待ちください。今週中アップします。




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新振動子セットアップ” に対して 2 件のコメントがあります

  1. すてきち より:

    祝・new電子武装!
    新しい装備は1kw振動子ですね。これで深場の攻略も進むってもんですね。
    デフォルトマップの等高線は深場が大雑把なものが多いので新装備とGENESIS LIVEでいい具合になってしまうというやつですか!
    胸熱ですね。

    振動子ポールは自分もゴムボ時代に同じようにイレクターパイプ利用してました。
    サビるけどわりと長持ちで修理も簡単なのが強みですよね!

    釣行記がどうなったか楽しみにしてますよー

  2. Gaku より:

    すてきちさん、コメントありがとうございました。そうなんです!ついに1kw振動子です。深場で使ってみて、これまでリーフマスターで作成していた海底地形がGenesis Liveでどんどん書き換えられていくのを見るのは嬉しい驚きでした。リーフマスターでの地形図製作の精度も相当上がりそうで、楽しみです。ま、それで釣れないと、逆に恥ずかしいという説も有りますが(笑)
    釣行記は明日にはアップできると思いますが、今回は読む価値なしの貧果ですよ。あ、でも、前半は港の新情報なので価値があるかな。もう少しお待ちください。

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