梅雨明け前の駆け込み釣行
梅雨明けが来ると、暑くて出港できなくなる可能性が高いので、梅雨明け前に釣行してきました。今回はアジ狙いだったのですが、アジが見つからず断念。でもイサキの入れ食いでそれなりに楽しみました。後半はカサゴも楽しめました。
暑くなる前に釣りに行きたい
今年の夏も暑くなりそうですね。6月だというのに、38度とか、ちょっとあり得ない気温です。何とか梅雨明け前に釣りに行きたいと天気予報と睨めっこです。で、結局6月は天候に恵まれず、7月に入ってやっとチャンスがやってきました。きむさんにメールです。
「今週末は金曜でも土曜でも出れそうです。灼熱前の最後のチャンスになりそうだから、行きますか?」
「行きましょう。どちらかは明日の予報で決めましょう」
「了解。明日は仕事が遅くまであるので、できれば土曜の方がいいけど天気予報次第だねー」
ということで木曜の天気予報を待ちます。
「どちらの日もいまいちな状況だねえ。明日は午後から風が出そう。土曜はまだ二つの予報がずれてるけど、波が少しありそう・・・どちらかと言えば明日かなあ・・・また午後メールします。明日の場合は何時までに決定が必要かな?」
「台風が居るからかもね。15時位までに決まると助かります」
ということで、午後の天気予報を待ちますが、14:00に海快晴を見ると、予報が少し悪くなっています。我々の出る時間帯は徐々に風が強くなるようです。

「難しいねえ。どうする?こんな感じ。」
「うーん、風6mは厳しいかなあ。船上げる時も大変かも。」
「じゃとりあえず明日は無しにして、明後日の予報待つ?」
「そうだね、そうしよう。」
ということで、金曜日になりました。
「明日の予報は良くなりました。暑そうだけどねえ。まあ、気温は26度となってるので、夏の猛暑では無さそうです。」
「では行きましょう。Yahooだと最低気温が26度で最高気温は30度です。暑そうだけど猛暑では無さそうですね。狙いはいつもの魚礁と深場で良い?」
「何を狙いますか?狙い変えてもいいよ。今回は特に私の方は希望はないです。Fukuさんは今回は参加できません。」
「アジはダメ元で狙いたいね。カサゴポイントとかどう?」
「じゃまずアジ狙いで、サバが釣れたらカサゴだね(笑)」
「そうだね。コマセは買った方が良い? サバはこの前釣ったのもあるよね?」
「コマセはないね。前回あまり残らなかったからね。サバはたくさんある。」
「了解。サバが沢山あるならアカハタはどう?」
「アカハタでもいいよ。ウツボの山になるかもね(笑)」
「まあ、ポイント遠いし、やるとしても何やっても釣れない時位かな。ウツボ食べてみたい気もするけど。明日もいつも通り行きます。」
ということで、土曜日の出撃が決まりました。早速LINE仲間に連絡です。すると、Takiさんから早速返信がありました。金曜の朝出たようで、アジ入れ食いだったそうです。これは嬉しい情報ですね。確かに金曜も朝は快適な釣り日和でした。Takiさんはアジ入れ食いを堪能し、暑さで早々と撤退したそうです。
土曜はいつも通り出発。高速を降りて釣吉で付けエサの沖アミとコマセを調達します。
船置き場では、既に何隻か出航した後でした。我々も準備して出航です。出航は8:15でした。
快適な天候だけどアジが居ない・・・
今日は、前日のTakiさんの情報もあり、アジに期待して漁礁の群れを探します。
「アジ入れ食いで、早上がりができるといいねえ。」
「最近遅い日が多かったから、早く帰りたいね。」
と、漁礁をめぐりますが、群れが居ません。結局いつものウマヅラポイントでアジっぽい群れを見つけます。早速釣り開始ですが・・・・きむさんがまず釣ったのは、ウリボウです。で、私の方は・・・・ウマヅラでした。

味のいい雄ですし、最近、ウマヅラの塩焼きがお気に入りなので、これはキープです。
しかし、その後も釣れるのは、ウリボウかウマヅラです。

そこで、ポイントを変更してみることにしました。
しばらく群れを探すと、別の群れを見つけました。底近くと浅いところと、二層に分かれているので、上は間違いなく小型の魚ですが、下はアジの可能性もありそうです。早速この群れを攻めてみます。

で、きむさんが、下の群れからアジを釣りました。しかし、私はイサキです。ウリボウではありませんが、小型のイサキで、キープするかどうか迷うサイズです。半分以上はリリースしつつ、時折混ざる中型だけキープします。
きむさん、イサキ交じりでポツポツアジを釣っていますが、わたしは釣れません。下の群れで食うのは少し大きめのイサキで、これを巻き上げていると、上の層で小型のイサキが追い食いしてきます。
いろいろ苦労して、やっと一匹アジを釣りましたが、そこまでです。
「この群れ駄目だね。」
「そうだね。ポイント変えてアジと大きめのイサキを探しに行こう。」
ということで、移動開始です。10:00でした。
群れが見つからず、TakiさんにSOS
そこから漁礁巡り開始です。周りには早川丸が二隻、やはりイサキ釣りでポイントをウロウロと巡っています。
漁礁には、大きな群れや小さな群れが居るのですが、何故か喰いません。絶対イサキの群れだと思うのですが、餌がそのまま残って上がってきます。イサキの群れではないのでしょうか。こういう時には水中ドローンが欲しくなりますね。
5~6か所のポイントを廻りましたが、結局良いポイントは見つかりません。
天候は快適で、時折雲に日が陰るので、暑さもそれほど感じません。十分釣りが楽しめる天候でした。

でも、アジもイサキも釣れません。
「最初のポイントに戻る?」
「そうだねえ・・・」
「昨日のアジポイントについてTakiさんに聞いてみよう」
ということで、Lineしてみると、早速Takiさんから返信があり、ポイントの詳しい状況を教えてもらうことができました。場所は合っていたのですが狙う深さが違っていたようです。早速その場所に向かい、再挑戦です。11:00でした。
イサキ入れ食いに遭遇
ウマヅラポイントに戻り、もう一度群れを探します。そして、Takiさんに教わった水深あたりを攻めてみます。すると・・・アジではなくイサキが掛かりました。朝方よりは少し型が良いのでキープできます。
アジは全く釣れませんが、イサキは順調に釣れます。そして・・・段々と喰いが良くなってきました。追い食いさせる余裕も出てきて数釣モードです。さらに型も良くなってきました。30センチ超が釣れ始めました。
まさに入れ食いです。針の数だけイサキが掛かるようになりました。小型も混じりますが、大型も混じるので、数が増えます。イサキは沢山釣って帰っても飽きるのですが、今日は帰りに館山釣り拠点に立ち寄る予定があったので、お隣さんへのお裾分けも考慮して、少し多めにキープすることにしました。
とはいえ、これ以上イサキは必要ありません。きむさんも大型3匹一荷釣りとかしてるので、十分釣果は溜まったようです。
「どうする、止める?」
「次は何を狙うの?」
「あ、今日は早上がりしたいって言ってたから、もう止めようかと思ったんだけど。」
「じゃあ、帰りにカサゴポイントに行って釣ってみない?」
「了解。じゃ、カサゴポイントに行こう。」
ということで、カサゴポイントに移動です。12:00です。
カサゴポイント復活を確認
このカサゴポイントはちょうど10年前、オレンジペコでボート釣りをしていた頃に開拓して良い思いをしていたのですが、翌年にはあまり釣れなくなり、その後も時折寄ってみるものの、ほとんど釣れないので、カサゴを釣りつくしてしまったと思っていました。
ところが、今年の3月の釣行で、またカサゴが釣れることを発見しました。今日はそのポイントの復活確認です。
昔のオレンジペコの時代は、ipilotなんてありませんから、カサゴポイントの上を流しながら通過して釣っていました。今は真上に停まることができます。カサゴポイント真上に停止して釣り開始です。
すると、割とすぐ当たりが出ます。上がってきたのはアヤメカサゴでした。きむさんの方にも小型のアヤメカサゴが掛かります。
しかし、このポイントの大敵はサバでした。
当たりがあったなと巻き上げている途中で、残った針の餌にサバが食いつくのです。私の方は2本針ですが、きむさんは3本針だったので、サバに合う確率も高かったようです。サバが食いついて暴れると、下針に掛かっていたカサゴが外れてしまいます。
新鮮なサバはカサゴ餌には最適なので、カサゴの当たりも増えますが、サバの当たりも増えます。サバはもう必要ないので、上げるのを雑にして落とします。
小型のカサゴの後を大きなサメが追いかけてきたこともありました。海は夏になり、活性化しているようです。
しばらくして、少し大きな当たりがあり、重い引きです。楽しみに上げてみると、ウッカリカサゴでした。ウッカリカサゴとしては普通のサイズですが、アヤメカサゴに比べると大きいので嬉しいですね。

その後もポツポツとアヤメカサゴが釣れます。サバも40センチ超の良いマサバが釣れたので、これはキープすることにしました。

きむさんの方にも良い当たりがあり、根に潜り込んだ魚を引っ張り出したのですが・・・なんと久々に見たアナゴでした。クロアナゴでしょうか。いずれにせよ大きすぎるのでリリースされました。

結局、この釣場でカサゴ釣りを粘ったので、納竿は15:00近くになりました。
港に戻り、片付けて、館山釣り拠点に向かいます。でも、残念ながらお隣さんの車がないので、お出かけ中のようです。イサキのお裾分け先が無くなってしまいました。さすがにこのままでは魚が多すぎるので、きむさんにカサゴを少しトレードし、イサキは南蛮漬けにすることにしました。
今日の釣果
ということで、私の今日の釣果は、イサキ20匹以上(持ち帰り12匹)、ウマヅラ2匹、マアジ1匹、ウッカリカサゴ1匹、アヤメカサゴ5匹、マサバ1匹でした。


まずはお刺身と塩焼きです。お刺身は、イサキ、アジ、ウマヅラに、イサキのたたきです。ウッカリカサゴも刺身にしようかと迷ったのですが、カサゴは刺身より煮つけの方が絶対美味しいので、止めました。イサキにはまだまだ白子と卵がたっぷりありましたが、ウマヅラの肝は極小の状態でした。今の時期は肝和えができませんね。

そして最近のお気に入り、ウマヅラの塩焼きです。今日は塩も贅沢なフランスのゲランドの塩です。ウマヅラを電子レンジ専用の魚焼き機で焼くと、ゼラチンスープがたっぷりと染み出し、高級塩が溶け込んだ美味しいソースが同時に出来上がります。これを塩焼きにかけて食べると絶品なのです。今日は二匹とも雄だったので、味も濃くていい感じでした。

翌日、イサキを南蛮漬けに、サバを竜田揚げにしました。
イサキは5枚におろし、片栗粉を付けて揚げます。南蛮酢はいつもは酢と砂糖と醬油とだしで調合するのですが、今回は「だしのきいたまろやかなお酢」というのを使ってみました。これだと、醬油を1割弱加えるだけで美味しい南蛮酢ができてしまいます。

イサキは5枚に卸してあるので、骨もなく、とても美味しい南蛮漬けになりました。久々の南蛮漬けに大満足です。

サバは醬油につけた後、片栗粉をまぶして揚げます。いわゆる竜田揚げですね。日本のサバは、ノルウェーサバに比べるとどうしても脂の乗りが悪いのですが、油を使う料理にすると、その欠点がクリアできます。揚がった竜田揚げは、大分で買ってきたカボス果汁をかけて頂きました。

これも絶品の美味しさでした。
そして翌日は定番、カサゴの煮つけです。ウッカリカサゴは皿をはみ出す大きさでしたが、美味しく煮えていました。アヤメカサゴも煮つけにするとおいしいですね。イサキの卵と白子も一緒に煮つけになりました。


今日は狙いのアジは不調だったものの、代わりにイサキの入れ食いを堪能し、さらにカサゴも楽しめたので、満足の釣行でした。暑さも何とか大丈夫でしたが、次はもうだめかもしれませんね。夏前にもう一度出れるでしょうか・・・