鹿島灘でハマグリ潮干狩り
半年前からこの日だけはと日程を押さえていた日があります。潮干狩りに最適な春の大潮の干潮日です。
今年もこの日がやってきました。今年は天候もよく、波も低そうです。
例年通り、きむさんの家に集合して出発です。
今年も私はウェーダー、きむさんは水着で臨むことになりました。
人出も多いが貝も多い
干潮から二時間前に現地に到着してみると、既に車が沢山止まっています。
昨年はサーファーの車でしたが、今年はこれが潮干狩りの車でした。
隙間に何とか駐車して準備していると、その間にも次々と車が入ってきます。
4WDの商用車は砂浜まで入り込んでいきますが、私の車は車高が低いので、それは無理です。ということで、砂浜から遠い場所に駐車になってしまいました。
今日は久々の道具を使います。偏光レンズ入りの釣り専用メガネです。
この眼鏡、変更レンズなので水中が見えるのはいいのですが、魚探の液晶画面が見えなくなってしまうので、ボート釣りでは使い物にならず、ずっとお蔵入りでした。
今日は日差しが強そうなので、サングラス代わりに使おうと持ち出したのですが、これが強力な武器になりました。
さて、浜に行ってみると、いつもとは違う場所に潮干狩り客が集まっています。
「あれ、あそこだっけ?」
「いや、去年取ったのはこっちだよ。」
「でも、あっちの方が人がたくさんいるね。」
「また砂浜の形が変わったのかもね。人の多い方に行く?」
「そうだね。あっちの方が取れそうだよね。」
ということで、人に釣られて場所決定です。
最初から好調
浜に向かいながら、おいてあるバケツを見ると、既にハマグリが結構採取されています。
これは期待できそうです。潮の来ない場所に荷物を置いて、熊手と網籠だけ持って参入です。
早速波打ち際に行って、足で砂を掘るスタイルで潮干狩りをします。9:45分、試掘開始です。
始めてすぐに、4センチほどのハマグリが発見できました。
その後も結構好調に出てきます。
ハマグリは、まだ潮が引ききっていない水の中で掘るので、本来は足で砂を掘り、足の裏で貝を見つけて押さえ込み、それを手で取るのが正しい取り方ですが、ウェーダーだとその掘り方ではなかなか上手くいきません。今回は、ともかく足で砂を掘り、波が砂を洗ってくれた後に残った貝を拾う方法を選択しました。
この方法だと、大きめの貝は足元に残りますが、小さめの貝は波に浚われて流されてしまいます。しかし、そこで今回使っている偏光レンズが大活躍です。水面が反射せず水の中が見やすいので、流れていく貝も見つけやすいのです。これで回収率が相当高まりました。
わずか30分ほどで、手元の網が重くて邪魔になるくらい貝がたまりました。潮干狩りの釣果を頂くには塩抜きも重要なので、ここで一旦荷物を置いた場所に戻り、ばっかんに海水を汲んで塩抜き体制にしました。
浅場でも好調
足で掘る掘り方は腰が疲れます。二度目波がたまにしか来ない場所に座り込んで熊手で掘ることにしました。
今回はこういう場所でも結構採取できます。少しサイズは小さくなりますが、それなりに採れます。30分ほどで二度目の回収です。
3度目は、また大きいのを目指してちょっと深いところへ。この回は平貝もいくつか見つけることができました。
本当に今年はハマグリが多くて大漁です。
4度目の掘りで11時半を過ぎ潮が満ち始めました。
きむさんはと見ると、きむさんも相当たくさん採っているようで、それでも深場で頑張っています。
私の方は疲れたので、違う場所に行くことにしました。
立ってるだけでOK
最期に選んだのは干潟の端、満ち潮で徐々に波が来はじめている場所です。
干潟を超えた陸側には既に流れができているので、波は一方向から来るだけで戻ってこない場所です。
そこで掘ってみると、こんな場所にもハマグリがいます。
立っているだけで波が足元を洗って、砂を掘ってくれるので、ハマグリが勝手に露出して出てくるのです。
そこにきむさんが戻ってきました。
「今年は大漁だね。」
「本当に、どこにでもいるね。」
「そろそろやめようか。」
「そうだね。もう十分だね。」
「ここも居るの?」
「うん、ここは立ってるだけで取れるよ。」
「へえ、そうなんだ。」
ときむさんも少し掘ってみて、すぐに見つけたようです。
この場所は立ってるだけで、次々にハマグリが出てきて採取できるので、やめるきっかけがつかめません。
「いくらでも取れてきりがないね。」
「そうだね。やめよう。」
ということで12:50に終わりとしました。
戻ってばっかんに入れた貝を見ると、これは持ち帰るには多すぎます。
仕方ないので、初期のころに採った小さめのやつを探して捨てることにしました。
かなりの量を捨てましたが、それでも相当量を持ち帰ることになりました。
今日の釣果
ということで、今日の釣果は、ヒラガイ9個、ハマグリ大漁でした。
ハマグリと平貝は酒蒸し、お味噌汁で美味しくいただき、2日後に来た娘夫婦にもたっぷり食べさせ、さらにご近所にもおすそ分けして楽しみました。
今年の潮干狩りは大成功でした。