今週は工事日

この週末は台風一過で穏やかな海でしたが、きむさんもFUKUさんも忙しかったので、出漁はせず、これまでしたいと思いながらできていなかった工事の一部を行い、船を出す練習をしました。残念ながら工事は完成まで行きませんでしたが、船を出す手順は完全に理解できたので、今後は一人でも出船できそうです。

色々な工事計画

今年になって、YF21に本格的に移行して、いろいろ体制を整えてはきましたが、その過程で新しいニーズも生まれて、いくつもの工事計画が生まれ、色々と頓挫しています。

①スターンレールと竿ホルダー

まずは、tomboyの時には8つあった竿ホルダーを復活させつつ、バウの部分に荷物を置けるようにしたいと考えています。で、まず取り付けたのは既に報告したきむさん側のスターンレールと竿ホルダーです。

とりあえず、この2つの竿ホルダーの間にもう一つ竿ホルダーを取り付け、三本置けるようにしました。

現状スターン部に置く荷物は写真のピンクのリボンで括っておく形にしてありますが、右舷側のスターンにもレールを取り付けてもいいかなと検討中です。あとはコンソールの左右のグリップに竿ホルダーを増設する計画もあります。

他の外装としては、夜釣り用のサーチライトなども導入したいと検討しており、YF21の外装は今後も進化していく予定です。

②魚探増設

魚探はtomboyで使ってた3台のうちメイン1台ときむさん用1台の計2台をYFに移設しました。(もう1台はtomboyと一緒に譲渡)ヘディングセンサーはコンソールの屋根の上につけるべきだとは思うのですが、コードが短いので断念して、コンソールにあるグリップに取り付けました。

メインの一台は、元々YFに取り付けてあった魚探を撤去した後の穴を横に広げて取り付けたのですが、前についていた魚探は正方形で縦が長かったので、下部に穴が開いたままです。

この穴を閉じるのは簡単なのですが、ここにもう一つ魚探を増設するかどうか検討中なので、まだ閉じていません。

元々のtomboyでは、コンソールにあった2台の魚探に、それぞれ汎用と深場用の2つの振動子が取り付けてありました。このうち汎用の振動子はtomboyの船尾にインナーハル取り付けしてあったので、走っていても反応するので便利でしたし、反応角も広いので、前後左右にいる魚影も捕まえてくれました。しかし、今取り付けている深場用振動子はスターン外部にエレキ用のクランプマウントで取り付けてあるので、走行時には水上にあって反応しませんし、反応角も50Hzで20度程度と狭いので、水深30mで10m程度の範囲しか見ていないことになります。ちなみに200Hzは4度×8度なので、200m下でもほぼボートの下を見ている優れものです。まあ、振動子が完璧に鉛直に取り付けられていて、さらに波がないという条件でないとダメなので、実際には無理ですが(笑)

ということで、別の振動子を取り付けて(生け簀に振動子を入れる予定)、もう少し広い範囲を走りながらでも見れるようにしたいと検討しています。魚探は昔使っていた5インチのものがまだ残っているので、これが使えないか、次回実験してみる予定です。

③太陽光発電

tomboyの時は船が自宅にあったので、バッテリーの充電も容易でした。今回のYFでは、24VシステムでVoyagaのM27MFが2個積んであるので、バッテリーを持ち帰って自宅で充電するのは現実的ではありません。でもエンジンの発電能力が高いので、エンジンがエンジン用のバッテリーを充電した後にipilot用の電源を充電するようなシステムが組んであり、saiさんはこれで問題なく使えていたそうです。

しかし、saiさんに比べて走行距離が短く、ほとんどの時間はipilotで止まって釣りをしている我々の場合、どうしてもipilot用電池の充電が不十分になるのが悩みでした。で、エンジンを掛けっぱなしにして、充電しながら使っていたのですが、凪倒れの話にもあるように、エンジン音は浅場の魚にはよくないようです。エンジンを止めて釣りをしてもipilotの電池が一日持つようにするには、出航前に満充電になっている必要があります。そこで、太陽光発電で充電するシステムを導入しました。

現在船に載っているバッテリーは105AhのM27MFが2個直列なので、105Ah*12V*2個=2520Whです。釣りに出るのは多くても週に一回なので、7日間でこの容量を充電しようと思うと、一日360Whの発電が必要です。これを一日の発電時間として一般的に使われる3で割ると120Wになりますが、一週間のうちには曇りの日もあるでしょうから、余裕を見て200Wのパネルにします。200Wの太陽光パネルが一日に発電する電力はおおおよそで200×3=600Wh程度なので、天気が良いと4日程度で満充電になりますが、このパネルの出力電流は8A強で、夜は充電しないので、過充電でバッテリーを痛めることはなさそうです。

パネルは100wを2枚にして、これを直列接続で24Vに充電するシステムです(充電電圧は29V)。チャージコントローラーはPWM制御充電で、20Aまでのもので、1780円の安物です。

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バッテリーにつなぐ前に太陽電池が動いてしまうとチャージコントローラーが壊れてしまうかもしれないので、太陽電池パネルとチャージコントローラーの間にはスイッチも入れました。サーキットブレーカーを兼ねたもので、一番安いのを頼んだので、中国から送ってきて、マニュアルもありませんでしたが、何とか組み立てることができました。

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とりあえず、パネル2をボート上に並べて一週間置いてみて、きちんと充電されていることは確認できました。現状では、出船のたびに外して下ろし、帰り際にセットして帰る状況なので、もっと楽になるようなシステムを考えなければなりません。出船準備が簡単で壊れにくく、台風の強風でも飛んでいかないシステムを今後検討する予定です。

④操船・釣り椅子

YF導入時にこの記事にもあるように、きむさんと相談して、二人で釣り用の椅子を導入しました。この椅子は釣ってるときには快適で良いのですが、運転席との往復をする際には、出入りが面倒で釣りがしにくいのが悩みでした。さらに、ちょっと椅子が大きすぎたので、きむさんと二人で使うとデッキが狭く、生け簀も使いにくいことが分ってきました。

運転席に元々取り付けられてあった椅子も、右側から出入れできない結構大きめのものだったので、4月初めの記事で書いたように、老朽化していた操縦用の椅子を取り外し、運転と釣りに共用できる椅子を取り付けてみることにしました。

運転席にはある程度の高さが必要なので、家庭用のカウンターチェアを使うことにしました。

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同時に、キャスターの代わりに取り付ける固定用のアダプターも注文します。

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届いた椅子の部品はすぐに錆びそうです。

輝きは消えるものの、錆よりはいいので、ローバルの常温亜鉛メッキスプレーでメッキします。

取り付けは、椅子の5本の脚のうち、1本を固定し、残り四本を自由にすることで、椅子自体を回転させて移動できるようようにしました。カウンターチェアですから、高さも簡単に変更できます。下の写真の左が一番運転席側に移動して釣りの邪魔にならないようにした状態で、引き出して運転用の椅子としても使えますし、下の右の写真の場所まで持ってくれば、釣りの椅子としてそのまま使えます。赤い丸で囲った部分が固定してある足です。

設計思想的には大成功だったのですが、この椅子で釣ってみると、釣り座が高いので、船が揺れた時にダメージが大きいことが分りました。イサキ釣りなどの攻撃的な釣りはよいのですが、深場のまったり釣りではちょっと不満です。でも、高くしたときに運転に使える椅子は、一番低くしてもこの高さが精一杯です。

ということで、釣りの椅子はまだ検討中です。深場用に小さな椅子を導入するかなあ。。。

⑤延長トング

今回の工事対象がこの延長トングです。

今回駐挺することになった新しい場所は、トレーラの上に置いた船をフォークリフトで運んでスロープから出すのですが、船が大きくなってトレーラーも大きくなったことと、スロープの傾斜が緩いことから、トレーラーに直接フォークリフトを繋いだ状態で海に持ち込んでも船を出すことができません。トレーラーとフォークリフトの間に延長トングをかませる必要があります。

もちろん、そのための延長トングはちゃんと準備されています。

でも、これの出し入れや繋ぎ替えが意外と面倒なのです。写真の左側に映っているボートドーリーを導入して、二人で手分けすることができるようになって、かなり快適にはなりましたが、大潮で潮が引くと、この延長トングを使っても出せない、上げられない状況になるようです。

ほかの船の中には、トレーラーに延長トングを取り付けてあるものも幾つか見られます。

そこで、私も延長トングを作ってみることにしました。

延長トング追加の問題は収納場所です。置き場にある他の船のものは折りたたむ構造のようですが、それでは長いトングは収納できません。そこで今回は、トレーラーの下に収納することを考えました。これで相当長いトングを作ることができそうです。

船の下に格納するとこんな感じになるはずです。

次の問題は材料です。当然トレーラーと同じ、5×10センチの鉄角パイプを使うのが良いのですが、すごく重いし、加工が難しいので使いたくありません。

ジョイフル本田を歩き回って目を付けたのが天井材用の角型スタッドです。天井を吊るための骨組みに使うもので、はっきり言って強度はありません。でも軽いので、運ぶのも使うのも楽そうです。延長トングの仕事は押すか引くだけで曲がることはないので、何とかなると判断して、これを使うことにしました。車に入る長さ3mの物を2本つなぎ、サイズの違うスタッドを中を通して二重にすることで延長と強度の強化を図る計画です。

設計案ができたので、材料の調達です。角型スタッドは近所のジョイフル本田で購入し、ヒッチボールと、ヒッチカプラーをアマゾンから調達して準備完了です。

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で、今週末です。

台風一過で予報は悪くない

今週末は台風で駄目だと思っていたのですが、台風1号の動きは速く、金曜午後には通り過ぎて行ったので、週末は釣りができる状況になりました。でも、今回はきむさんもFUKUさんも予定があり、出れません。ということで、一人で出る練習をするついでに、溜まっていた工事をすることにしました。

工事のために朝早く起きるのは嫌だし、朝起きて時間が遅いと行く気が無くなるし・・・ということで、前日の夜に現地に入り、現地で朝寝坊をすることにしました。休日割引の時間になってから高速に乗ったので、現地到着は午前二時前でした。すぐに荷物を下ろし、車内泊体制です。朝になって、誰か船を出す人が来れば、その音で起きるかなあ・・・と思いながら寝たのですが・・・・

朝5時過ぎ、突然車をノックする音が聞こえます。あれ? 車が誰かの出船の邪魔になったかな、と起きだしてみますが、周りには誰もいません。でも、すぐにノックの犯人は分かりました。ノックではなく、車の上にカラスが乗って跳ねた音だったようです。周りはカラス・・・だけでなく、鳥類の山です。

その原因はこれ、イワシの生け簀です。この生け簀には、カツオ船に供給するイワシが捕獲されて飼われています。これを食べるために、多くの鳥が集まってくるのです。カラスだけでなく、トビやサギの種類も色々います。

そして、船の置き場の反対側には森があり、そこで多くの鳥が巣作り・子育てをしています。このため、船の上が鳥の通り場になっているようです。

これは防ぎようがないですね。まだ工事をするには朝早すぎるのですが、起き出して工事を開始することにしました。

完成したものの・・・

延長トングは設計は出来ているので、あとは組み立てて止めるだけです。しかし、パイプを二重にしたり、穴をあけてネジ止めしたりするのに結構時間がかかりました。

で一応できたので、船の下に格納してみようとしたのですが・・・・・

ちょっとした設計ミスで、上の写真の吊り金具の中をヒッチボールが通らないことが判明し、吊り下げ金具の調整をしたり、その右の船を支えるローラーの下をやはりヒッチボールが通らないことが判明したりして、その調整に手間取りました。

やっとすべてスムーズに通るようになり、延長トングが既存のトレーラーの下に収まりました。

ちゃんと遠くにヒッチボールも見えます。

で、早速使用実験です。トレーラーをスロープまで運び、延長トングで繋いで引っ張ってみると・・・・駄目でした。予想外に、ヒッチボールを取り付けていた金具が弱すぎて、そこが千切れてしまいました。やはりかなりの力がかかるのですね。

結局角パイプを加工して、角パイプに直接ヒッチボールを取り付けることにしました。で、できたので、今度はスロープまで行かず、平地で使ってみます。押したり引いたりしてみると、今回はちゃんと動くのですが・・・トレーラーがどんどん左を向いてしまいます。どうも、トレーラーの前方を支えているタイヤ付きのジャッキがトレーラーの右寄りについているので、このジャッキの一本足ではまっすぐ進まないようです。トレーラー前部の左側にもジャッキを取り付ける必要があるということが分り、今日の作業を終了することにしました。

この作業をすべて終えたのは10時過ぎで、結構疲れたので、今日はこれで帰ることにしました。本当は、簡単に工事が終わった場合は、ちょっと船を出してみて、ちょっとだけ釣りをしてみるつもりだったのですが、諦めました。メンテナンスをして、懸案だったステアリング部分のグリス注入もしました。

自宅に戻って、早速トレーラージャッキを注文しました。

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これを取り付けて、うまく動くようになるといいのですが・・・

その他の散財

ということで、今週は釣りに行けませんでしたが、代わりに散財しました。

まず、先週の釣りで壊れた電動リールですが、自宅に帰っていろいろと実験してみましたが、やはり故障しているようです。修理に出そうかと思ったのですが、調べてみるとダイワの電動リールの修理はSLPというサービスで統合されており、s400の場合ICモジュール交換なしで10000円、ICモジュールを交換すると25000円掛かるようです。先々週、ハンドルが折れて5000円かけて修理したばかりだったので、ちょっと悔しいのですが、今回の故障は基盤っぽい感じがするので、修理に25000円かけるのは勿体ないと判断して諦めることにしました。

早速近くのキャスティングに行ってみると、やはりダイワの電動リールの中ではこのレオブリッツs400が一番安くて、39800円でした。ポイントなどでいくらかは戻ってくるにせよ、ちょっと高すぎるので、ネットをいろいろ探してみます。で、安いお店を見つけました。さらに色々なポイントのサービスを併用し、3万円以下で入手することに成功しました。

で、電動リールが買えたので、竿も欲しくなりました。先週の釣りで、私だけシロムツの当たりが分らなくて悔しかったし、saiさんのワラサを見て、ワラサ釣り(餌釣り)に使える竿も欲しくなったしで、竿探しです。

まずは、現在通常の深場で使ているアカムツ竿(ダイワのアナリスターアカムツ)を調べます。同じ竿では面白くないので、一つ上のランクを調べてみると、メタリアが見つかりましたが・・・・高くて手が出ません。電動リールは、それ以上安いものがないので3万円でも買いますが、竿に3万円は・・・ということで、ランクを下げて探してみると、見つかりました。ネライXというシリーズで、定価が2万円を切っているので、15000円以下で買えそうです。

で、届きました。

リールは見慣れたレオブリッツのs400です。

竿はNERAI X のH-210にしました。対象魚は以下の通りです。

今年やりたい釣りを盛り込んだ感じですね。この並びの中に、なぜアジが入っているのか不思議ですが、ワラサ、アカムツ、オニカサゴ、キンメは今年の対象魚です。できるといいなあ・・・

で、この竿ですが、仕舞寸法が長くて、現状の竿ケースに入りませんでした。ちょうど娘が父の日に何か欲しいかと聞いてきたので、竿ケースをお願いしました。

これなら電動リールをつけたまま仕舞えるはず・・・

さて、これからもいろいろと工事が続きそうです。まあ、こういう工事も釣りの楽しみの一つですね。次回の工事記事では太陽電池システムの完成像をお見せしたいと狙っています。

ではでは

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